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第89話 ケインと釣り②〜最初は何が釣れる?〜
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船が大海原へ向けて動き出す。空は快晴。雲はあまりなく冬の太陽がきらきらと輝いている。
太陽の光を受けた海面は、宝石のような光を放つ。
「綺麗だ…」
リークは海面の光をずっと物珍しそうに凝視している。
「海面綺麗だよな」
とケインに陽気に肩を組まれながら、話しかけられたリーク。リークは驚きつつも笑みを持って返した。
私からすると、その様子はどこか、微笑ましいものに見えた。
「ケイン!着いたぞ」
「親分了解した!じゃあ、釣りを始めるぞ!」
ケインから釣り竿を貰い、一通りレクチャーを受けると早速釣りが始まった。
しかし。
「…」
「…」
「…」
「…」
一向に、魚が食いつく気配がない。しかも釣り竿を投げ入れてから、最低でも1時間は経過している。
所謂乗り物酔いのような症状は無いが、揺れる船上で長い事立ちっぱなしなのは正直きつい。
「おっかしいなあ…餌も投げたはずなんだが」
ここで痺れを切らしたのか、メイルが魔法を使っても良いかとケインに聞いた。
「おいらはいいが…それだと達成感に欠けないかい?」
「それもそうね…」
ケインの正論にメイルは納得し、海面の方を向く。
「釣れないわね…」
当たりが来ない…と何度目かの呟きをした時。急に釣り竿が海の底へと引っ張られていく感覚を覚えた。
「これ…!」
「ナターシャ、当たりだ!おいらも手伝う!」
ついに魚が食いついた。私はケインと共に糸を巻き、魚を釣り上げようとする。
「焦るなよ、ナターシャ」
「ええ…」
「焦ったら、逃げてくかんな…!」
ケインの身体の匂いがダイレクトに鼻腔をつく。独特な海の匂いも汗臭さもない。爽やかな匂いだった。
「あと少しだ、ナターシャ頑張れ!」
「むむむ…!」
力を込めて、糸を引き上げる。すると海面に魚の姿が見えて来た。これは鯛だ。
「よし、引き上げよう!リーク、そこにある網を取ってくれい!」
「分かった!」
かくして、私が初めて釣り上げた獲物が姿を表した。ピンク色の立派な鯛。間近で見ると、より迫力が感じられる。
太陽の光を受けた海面は、宝石のような光を放つ。
「綺麗だ…」
リークは海面の光をずっと物珍しそうに凝視している。
「海面綺麗だよな」
とケインに陽気に肩を組まれながら、話しかけられたリーク。リークは驚きつつも笑みを持って返した。
私からすると、その様子はどこか、微笑ましいものに見えた。
「ケイン!着いたぞ」
「親分了解した!じゃあ、釣りを始めるぞ!」
ケインから釣り竿を貰い、一通りレクチャーを受けると早速釣りが始まった。
しかし。
「…」
「…」
「…」
「…」
一向に、魚が食いつく気配がない。しかも釣り竿を投げ入れてから、最低でも1時間は経過している。
所謂乗り物酔いのような症状は無いが、揺れる船上で長い事立ちっぱなしなのは正直きつい。
「おっかしいなあ…餌も投げたはずなんだが」
ここで痺れを切らしたのか、メイルが魔法を使っても良いかとケインに聞いた。
「おいらはいいが…それだと達成感に欠けないかい?」
「それもそうね…」
ケインの正論にメイルは納得し、海面の方を向く。
「釣れないわね…」
当たりが来ない…と何度目かの呟きをした時。急に釣り竿が海の底へと引っ張られていく感覚を覚えた。
「これ…!」
「ナターシャ、当たりだ!おいらも手伝う!」
ついに魚が食いついた。私はケインと共に糸を巻き、魚を釣り上げようとする。
「焦るなよ、ナターシャ」
「ええ…」
「焦ったら、逃げてくかんな…!」
ケインの身体の匂いがダイレクトに鼻腔をつく。独特な海の匂いも汗臭さもない。爽やかな匂いだった。
「あと少しだ、ナターシャ頑張れ!」
「むむむ…!」
力を込めて、糸を引き上げる。すると海面に魚の姿が見えて来た。これは鯛だ。
「よし、引き上げよう!リーク、そこにある網を取ってくれい!」
「分かった!」
かくして、私が初めて釣り上げた獲物が姿を表した。ピンク色の立派な鯛。間近で見ると、より迫力が感じられる。
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