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第114話 〆はリゾットで
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しばらく待ってから、木のスプーンで煮込まれたニンジンを一欠片すくって、口の中に入れた。
「!」
だしは…コンソメがメインだろうか。それに野菜の味わいがしっかりと染み込みとても美味しい。
「あの、料理長さん」
「なんでしょう?」
「これ、魚も入ってます?鮭ですか?」
と、料理長に尋ねてみると当たりだったようだ。
「そうです鮭も入れてみました。ご名答です」
確かに鮭の濃い味もしっかりスープの中に出ている。
次にいよいよ鹿肉を食べてみる。鹿肉は食べやすいように、一口サイズにカッティングしてくれている。
「わふっ…」
お肉のうまみが口いっぱいに広がって、とても美味しい!臭みも無く、柔らかく仕上がっている。
「美味しいです…!」
私だけでなく、リークにメイル、マッシュ、ナジャからも称賛の声が上がっている。
「ふふっ大成功って事ね!」
自慢げに笑いながら、成功を祝うナジャ。私はそんな彼女を見てふふっと笑う。
「ナターシャ?」
「ナジャ可愛いなって思って」
「そ、そう?…えへへへ…」
控えめに笑うナジャ。その後も美味しく鹿肉や野菜、鮭を平らげ、あっという間に鍋の中身はだしを残して空っぽになったのだった。
「だしどうしようかな」
ナジャがうーんと頭を抱えながら悩む。するとそこへリークが何か良いアイデアを思いついたのか口を開く。
「リゾットにしたらどうだ?」
「あっそれ良いかも?!料理長、お米とチーズあるよね?!」
「はい、勿論でございます」
リークの提案により、余っただしを使ってリゾットを作る事になった。これは楽しみだ。
(リゾットと言えば、チーズだ)
前世の後宮や、後宮に入る前にリゾットはよく食べていた記憶がある。柔らかく煮えたお米と伸びるチーズがとても親和性が高く、美味しかったのだった。
「お待たせしました」
リゾットが出来上がったようだ。先ほどと同じように白い小皿に取り分けられる。
「いただきます…」
ゆっくりと口で息を吐き、冷ましてからリゾットを一口、口にすっと入れた。
「!」
だしは…コンソメがメインだろうか。それに野菜の味わいがしっかりと染み込みとても美味しい。
「あの、料理長さん」
「なんでしょう?」
「これ、魚も入ってます?鮭ですか?」
と、料理長に尋ねてみると当たりだったようだ。
「そうです鮭も入れてみました。ご名答です」
確かに鮭の濃い味もしっかりスープの中に出ている。
次にいよいよ鹿肉を食べてみる。鹿肉は食べやすいように、一口サイズにカッティングしてくれている。
「わふっ…」
お肉のうまみが口いっぱいに広がって、とても美味しい!臭みも無く、柔らかく仕上がっている。
「美味しいです…!」
私だけでなく、リークにメイル、マッシュ、ナジャからも称賛の声が上がっている。
「ふふっ大成功って事ね!」
自慢げに笑いながら、成功を祝うナジャ。私はそんな彼女を見てふふっと笑う。
「ナターシャ?」
「ナジャ可愛いなって思って」
「そ、そう?…えへへへ…」
控えめに笑うナジャ。その後も美味しく鹿肉や野菜、鮭を平らげ、あっという間に鍋の中身はだしを残して空っぽになったのだった。
「だしどうしようかな」
ナジャがうーんと頭を抱えながら悩む。するとそこへリークが何か良いアイデアを思いついたのか口を開く。
「リゾットにしたらどうだ?」
「あっそれ良いかも?!料理長、お米とチーズあるよね?!」
「はい、勿論でございます」
リークの提案により、余っただしを使ってリゾットを作る事になった。これは楽しみだ。
(リゾットと言えば、チーズだ)
前世の後宮や、後宮に入る前にリゾットはよく食べていた記憶がある。柔らかく煮えたお米と伸びるチーズがとても親和性が高く、美味しかったのだった。
「お待たせしました」
リゾットが出来上がったようだ。先ほどと同じように白い小皿に取り分けられる。
「いただきます…」
ゆっくりと口で息を吐き、冷ましてからリゾットを一口、口にすっと入れた。
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