【完結】処刑後転生した悪女は、狼男と山奥でスローライフを満喫するようです。〜皇帝陛下、今更愛に気づいてももう遅い〜

二位関りをん

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第136話 欲望渦巻くランチ①

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 皇帝キムの右横には、側室と思わしきキムと同年代くらいの女性が立ってお茶汲みをしている。私が見る限りあれはアイネだろうか。
 側室と思わしき女性は、私達の方を見ると、会釈して口を開いた。

「初めまして、アイネと申します」

 やはりアイネだ。彼女とは前世の後宮暮らしでは仲が良かった。勿論、アイネが上手く穏やかに振る舞ってくれていたおかげもある。

「初めまして」
「本日は…お呼び頂きありがとうございます」

 ナジャと2人がかりで事務的に挨拶をすると、アイネが席に誘導してくれた。

「2人とも体調は大丈夫かしら?」

 アイネからの問いかけに対して、私はまだ本調子では無い事を告げる。治ったといえばあの男が何をしでかすかたまったもんじゃない。

「そちらの方は?」
「私も…まだ、頭痛が取れなくて…」

 ナジャの返しに、アイネは無理せずゆっくり身体を癒やしてください。と返したのだった。

(やはり変わってはないな)

 すると、食堂に更に私達くらいの若い女性が2人訪れる。

「挨拶を」

 アイネが2人に、そううやうやしく促した。

「クララです」
「ユミルです」
「2人は私と陛下の娘…皇女でごさいます。もう、2人とも侯爵家へと降嫁が決まっておりまして」

 あの2人に娘がいたのか。となると私が死んでから生まれたのだろう。それに降嫁が決まったという事は彼女達は後継者でな無い事の証か。

(まあ、皇位継承が男性優先なのは変わってはいないか)
「では、昼食を始めよう」

 私の考えを遮るように、キムは右手を上げた。それに呼応するかのように、背後からコックが一列に並んで前菜を持ってきた。クララとユミルはいつの間にかアイネの横に並んで座っていた。

「前菜は、カボチャを中心とした季節のサラダに、蒸した鳥肉を配置致しました」

 白く茹で上がった鳥肉を中心に、薄くスライスされた焼きカボチャらサラダが、円を描くようにして添えられている。
 ドレッシングの色は茶色い。オイルを使っているのは分かったが、後は…オニオンだろうか?

「さあ、存分に味わうとしよう」

 キムの薄い笑顔が、私とナジャに向けられた。
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