婚約者を妹に奪われ、家出して薬師になった令嬢は王太子から溺愛される。

二位関りをん

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第3割 初めて①※

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 アダン様は私の唇から自身の唇をゆっくりと離した。口からは唾液が真珠のネックレスのように、糸を引く。
 それにしても、なぜ私なのか。侯爵家の令嬢だから?それとも……メイドだから?

「アダン様。なぜ……私を?」
「……ずっと好きだったから」
「ずっと?」

 とは言われても、私はアダン様と会った事は無い。舞踏会で遠目に見た事があるくらいだ。

(他に、会った事あったっけ?)

 だが、記憶を辿る私をよそにアダン様は私の身体をじっくりゆっくりと撫でていく。

「ずっとこうしていたかった……」
「あ、アダン様?」

 私はアダン様に、ベッドの上に押し倒された。

「え」
「緊張してる?」

 いたずらっぽく笑うアダン様。これは……もしかして。

(今からそう言う事を?!)

 頭を混乱させている私とは対象的な、アダン様の様子と態度。気がつけば足を開かされて、ドロワーズも下着も全て脱がされる。
 羞恥心がとんでもなく酷い事になっている。

「あまり……見ないで頂けますと」
「だって、暗いからよく見えない」

 すると、割れ目をアダン様の中指がにゅるりとなぞる。

「んっ」
(こう言う時は声を出しちゃだめなんだっけ……)

 でも、息がだんだん乱れ下腹部に熱がこもっていく。これはコントロール出来そうにない。

「もういいかな?」

 私の中にアダン様の中指が入ってきた。つんという痛みが走る。

「いっ……」
「リラックスして。力抜いて」

 そう言われても、リラックス出来ないし力を抜けそうも無い。

「動かすよ」

 ぬぷぬぷと指が上下に動く。痛みと羞恥心と快楽のようなものが私の身体の中でごちゃまぜになっている。

「あっ……」
(我慢、しなきゃ)
「声我慢しなくていいよ」

 更に今度は人差し指が入ってきた。痛みが増すが気持ちよさも同時に増すのが分かる。

「んっ……い……」

 アダン様が私の腹部をさすりながら、もう片方の手でそこを攻め続ける。

(頭が、真っ白になる……)
「……っ!」

 ぐっと奥の奥まで刺激が来て、なすすべなく思考が吹き飛んだ。

「もう絶頂したんだ。早いね」
「え……」
「じゃあ、そろそろいい?」

 アダン様は私に、指とは比べられないほど太くて鉄のように硬くて熱を放つそれを、私の中に押し込んだ。

「~~っ!」

 
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