廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

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迷宮2

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一夜二夜とどんどん明けては進んでを繰り返し迷宮を進めていく。
攻略していく内に迷宮の新たな特性を発見した。
10層ずつ下る毎に所謂ボス部屋ってのに当たるようだ。
実際、二日目に10層へ到着したら横穴などではなく大きな広間に出た。
正面には階段がすぐにあったが、行く手を阻むように巨大な18禁御用達のオークが現れた。

続いて4日目で到着した20層目にはまた同じように広間へ出て、銀色のゴーレムを5体相手した。
とは言っても、その全てをクロコが処理してしまう。ここまで俺の出番は一切無し。主人を甘やかすのは程々にしてもらいたい。でないと、いつまでも甘えてしまう。


そして、現在36層目。
迷宮に入り始めてもうすぐ一週間経つ。
この進行速度が早いか遅いかは分からないけれど、大分見掛ける冒険者は減って来た。
絡まれたくはないので気配を殺して避けているので相手側が気付く事はない。

魔物も多分強くなっていると思う。
偶にクロコが優しさからか俺に見える範囲まで通してくれるけど、単眼の巨人とか真っ黒な数メートルはある蛇とかいかにも強そうなのが居たからおそらく強くなっている。

『ねぇ、クロコ。そろそろ俺も戦って良いんじゃない?クロコばかりに負担を掛けるのは偲びないんだけど…。』

『いえいえ、旦那はドシッと構えて下さればそれでいいんすよ。龍や神でもないそこらに散らばる石程度の存在にわざわざ旦那が出る必要はありやせん。あっしで充分です。』

確かにセーフティアではイベントボスで神やら龍やら挑みまくってたね。
でも、ここはもう俺にとっては現実。
ゲームとの差異を考えたらしっかり全力で相手したいんだけどなぁ。

『だったら、せめて階層ボスは俺にやらせてよ。クロコの働きぶりには感謝しかないけど、何もしないで腕が鈍るのは駄目だ。だから、ボスは俺がやる決定!』

まくし立てるように主の強権発動。

『旦那………はぁ分かりやした。主の決定には逆らえません。ですが、決してご無理だけはなさらないで下さいっす。』

『おう任せて!ちゃんとクロコの主らしい威厳を見せなきゃね。』

(旦那は十分に我らが主に相応しい御方と思いやすけどね…。)


過保護なクロコ母さんの説得完了。
ついに俺の迷宮攻略が始まる。相変わらず案内はクロコ頼りだし、次のボス部屋がある40層までもう少しあるけども。
今度は戦えるって希望があるならなんのその。

クロコも主人の思いを汲んでくれたのかちゃんとどんな魔物が襲って来ているのか見える範囲まで待ってくれるようになった。
やたら腐った人や骨だけの人が襲って来るあたり現在の階層はアンデッドって奴ばかりが出現する層なんだろう。

そして、40階層のボス部屋。

ワクワクしながら俺達を待ち受けていたのは、やたら豪華な装飾を施された服を纏い頭には王冠を被った骸骨。
手には魔法使いみたいな杖を持ち。

こういう時、異世界では必需品の鑑定能力があると助かるんだけどなぁ。
この迷宮攻略が終わったら解放の中身をしっかり確認しておこう。
もしかしたら、鑑定ってスキルが解放で売っているかもしれない。

俺の思考を遮るように骸骨が先手を打ってきた。
見るだけでゾクゾクっとする黒い靄、それが波状に大広間全体へ波打つ。

多分、状態異常や即死を主とする闇系統のスキルに似た技だろう。
しかし残念、セーフティアではそんな類の相手なんて素材集めの為に腐るほど戦って来た。

ちゃんと対策は整っております。


『聖神フィルオールの指輪』

フィルオールを計248回討伐しまくってやっと手に入れた状態異常呪い即死無効の激レアドロップアイテム。
これが無いとその他の神々討伐イベントでは死ぬ未来しか無かった。全ての神々が毎回即死系スキル持ちだから運営に何度呪詛を吐いたことか。

そんな頼もしい指輪だ。
そこらへんの王様を気取る骸骨程度には負けん。

念の為にクロコを俺の影に溶け込ませておく。

そしてついに黒い波が俺を襲った。


うん、ちょっと煙かったけどなんともありません。ステータスもチェックしたけど状態異常一切無し。
大丈夫と思っててもつい安堵。

さて王様風骸骨にケリを付けるとしますか。
闇系だから光系統のスキルで行けると思う。

スキル『女神の吐息』を発動。

発動と同時に頭上へ現れた目を細めてしまうくらい眩い光の粒子に包まれた金髪の美女。両目は閉じていて少しまつ毛をふるふるさせている。

どことなく憂いを帯びた美女は王様骸骨に向かって優しくフゥーっと息を吹きかける。

危機を感じた骸骨は黒い靄で壁を作るも、宝石のように色鮮やかな吐息は何の抵抗も無くそれを通過して骸骨に直撃した。

役目を終えた美女は徐々に薄っすらとなりやがて消えていってしまった。
相変わらずセーフティアの演出は凄いね。


感心しながら骸骨の方を見ると、もう既に彼?はバラバラになって息を引き取っていた。
元々アンデッドだから死んでるけど冥福をお祈りします。
あ、王冠や杖は貰っていきます。

さぁ、次行ってみよう。
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