廃課金ゲーマーの異世界ライフ〜何処へ行っても課金は追ってくる〜

こう7

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迷宮4

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迷宮攻略から10日目。
50層を超えてからドラゴンゾーンに入りました。
層によってドラゴンの種類も変わるようで岩、火、水、風、雷と色とりどり。金のなる木に心が踊る。
踊るけどクロコが戦わせてくれない。
ドラゴンなんて四捨五入しても実質ボスみたいなものだろうに。
セーフティアで出現していた龍に比べたら幾分か格が下がるけどドラゴンはドラゴン。

戦ったらダメ?

ダメ絶対のクロコ母さんの約束っすからを盾にされて大人しく次の階へ。
今までに比べて更に暗い。
ドラゴンゾーンに入ってからそのドラゴンの属性に合わせたように地形も変化していた。
水なら川が不自然に流れていて、火ならあちらこちらにマグマ溜まりがあった。

そして、ここは暗い。
暗いドラゴンってなんだろう?

会えば分かるかなんて思っていると向こうからやって来てくれました。
真っ黒なドラゴン。

薄暗い空間にうまく馴染んでて見づらい。

後ろから強襲されたらひとたまりもない。
でも、うちには影を支配するクロコ犬が居る。真っ暗な中での戦闘は最強だ。

実際、次の階段を目指す過程で周囲に居たのであろうドラゴン達の死亡前の悲鳴が至る所から響く。

それを実行した張本人は尻尾を振って案内を続けている。

もう作業ゲーに近い感覚になりそうだけど次へ行ってみる。

続いて57階層。
暗いと来たからお次は当然の如く明るかった。
発光する球体が漂いそこら中を照らしている。お陰でドラゴンの姿が丸わかり。綺麗に輝く鱗が魅力的だ。

でも、襲って来るのでクロコ犬が容赦無く殲滅。
影を出しづらい空間だろうに器用に影を鋭利な刃へ変化させて近寄る敵を切り刻んで飲み込んでいく。
ここまで一方的が続くと、迷宮のドラゴンさん達の立場が全く無い。

謎の申し訳なさが生まれる。
けれど、俺らはお金のため更に下へ。
でも、また申し訳無さが生まれる事となる。

58層は大広間。
但し、毒々しい水たまりや何か腐ったような強烈な匂いが充満している。

そんな広間に待ち構えていたのは、体の所々をドロッとさせた大きなドラゴン。
おそらくアンデッドなドラゴンだろう。

『クロコこれは俺がやるよ。一体だけしか居ないしボスって事でしょ。』

『58層なんて中途半端な数字でボスっすか?』

『まあどっちにしてもスキル女神の吐息で一発だろうからやるよ。いい加減迷宮に籠もりぱっなしも飽きてきたからね。』

『……へい。』

もう俺が率先して戦おうとすると不満そうになるんだから。
無茶はしないよ。

ほい、『女神の吐息』。

臭い匂いに登場した女神様も心なしか眉をひそめている気がする。
いつもより多めに感じる吐息が大広間いっぱいに広がり浄化完了。

全く活躍出来ないままに終わったアンデッドドラゴン。
もう動かないそれをクロコが淡々と収納した。

アンデッドドラゴン、君の事は忘れない。


はい、次。

さっきのが最後のボス部屋かと思ったらどうやら違うようで続く階段を降りたら、51階層以降から現れたドラゴン全てが再び敵として勢揃いしてくれた。

大歓迎は嬉しい。
俺達をすぐにでも殺してやろうってグルルと唸っている。

『鬱陶しいっす。』

一蹴。
我が家の忠犬は本当敵に対して遠慮も容赦も無い。
ドラゴン達の突撃も全てことごとく潰える。

迷宮の魔物の特徴なのか、これほど圧倒された逃げそうなものなのに本能から刷り込まれているようにひたすら俺達を襲う。

可哀想にせめて一撃で終えるようにクロコへ頼んでおこう。


59層に入ってからおよそ30分。
この場に居た全てのドラゴンの殲滅&回収を完了しました。
でも、まだ階段は続いている。

ドラゴンが勢揃いしたからもう終わりかと思ったけど、まだまだ続くのだろうか?
ここで考えても仕方が無いので、階段を降りる。


待っていたのは、青く発光する球体とその側で土下座する青年。

土下座しているにも関わらず迷宮で出会ったどの魔物よりも強そうに感じる。
その青年の開口一番は。

「どうかコアを破壊するのは止めてくださいませ!!あと、出来れば僕も殺さないで下さい!!」




どうした?


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