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復活
しおりを挟む恐喝に次ぐ恐喝を重ねて手に入れた大金。
犯罪者のレッテルを貼られた所からここまでよく頑張ったものだ。
これでついに我が家である天空城を解放する事が出来る。シュトールで待つ他の配下達に良い報告を持って帰れる。
これでもう問題事は無いかな?
ずっと土下座していた元ギルマスもあれから何か仕掛けてくる様子も無いし、監視目的か何なのか不明な隠れていた王国派遣の人達もクロコによってご退場してもらっている。
もう無いなら真の我が家を解放しちゃおうっかな。
「ご主人様ここで解放されるのですか?」
「ん?どうしようかなーとは思っているよ。シュトールに待機している皆と一緒にお城の解放姿を見るかここで解放してシュトールに帰還するかってね。」
「今後の事を踏まえるのであればこの場で解放が最善かと具申致します。」
「今後の事?」
アイリスから出された案に疑問符が浮かぶ。
俺のきょとんに答えるように続けてくれる。
「はい。まだこの王国内にはご主人様へ畏怖と尊敬を持たぬ輩がうじゃうじゃと湧いている事でしょう。そのような愚か者共に天空城を見せつければ恐れ慄いて心から己が下僕又は下等な存在だと自覚致します。」
「別にそこまで…。」
「おーっとご主人様まだまだメリットございますよ!この王都内に潜んでいるであろう他国の間者にも牽制をする事が出来ます。」
アイリスのこのノリ………嫌いではないよ。
ただアイリスのテンションは置いといてもちょっかいを掛けてくる奴が減るならここでババーンと解放するのもありかもしれない。
「ここで派手に上空へお城を出したら変な輩は寄ってこないかな?」
「残念ですが減りはしますでしょうが必ずしも全く寄ってこないって事は無いでしょう。何処にでも馬鹿は居ますから。」
「………うん。」
どっかの王様やらどっかの王子様やらどっかのギルマスやらね…。
「ですが、その程度の知能の相手なら我々であれば赤子も同然です。ご主人様のご心配には及びませんので安心して下さいませ。」
本当に安心させるように微笑みかけてくれる。
いつも発情的だけどこういう所は彼女の数少ない美点だ。
お陰様で意思も固まった。
俺はメニューを開き解放画面にある天空城へカーソルを合わす。
「よし!じゃあ解放しよう!」
残りの配下達はお城を解放してからでも十分だろう。
俺の決定に周りで控えるアイリス達も賛同するように頷く。
ポチッとな。
この日、セフィーレ王国王都に居た人々のうちのおよそ3割近くの者の顎が外れた。
それは自国の民だけでなく他国からの招かざる間者までもが。
特に可哀想なのは、この道50年屋台で肉を焼かせれば王都で右に出る者は居ないと自負しているお爺さんは顎だけでなく腰までギックリと被害が及んでしまった。
王都上空に突如として現れた巨大な建造物。
遠目からでもそれがお城である事を認識出来る。それもセフィーレの王城が可哀想になるレベルでだ。
見た事のない装飾、その堂々と堅牢にそびえ立つ姿、それらに興奮する者も居れば言いようの無い不安に駆られる者まで多種多様。
間違いなくセフィーレの歴史上でも一ニを争う混乱が今日起きてしまったのだ。
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