対人恐怖症は異世界でも下を向きがち

こう7

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忍ばない包囲網

女帝と終焉の黒炎竜

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吾輩に任せろと意気込んでララお姉ちゃんの前に出る。
懲らしめるって言ってるけど、人前では喋らないと宣言してるのにどうするんだろう?
もしかして、ドラゴンの腕力で強引にするつもり?


念話で暴力は駄目だよと伝える。
僕の方を向いて片足上げてウインクしてくる。可愛いね。

ララお姉ちゃんは立ち塞がるように見上げてくるヴァルさんに興味津々。

「まあ、小さくて可愛らしいですね。おいでおいで。」

ヴァルさんに手招きをする。
ヴァルさんはそれを無視して威圧をかけ始める。

「ヴァールヴァル、ヴァヴァルル!(吾輩の威圧で大人しく縮こまるがよい。しかと反省するのである!)」

ずっと考えていた鳴き声が自分の名前。
これが馬鹿可愛いという事なのかも知れない。

しかし、ララお姉ちゃん全く動じてないような。

「ふふ、さすがというべき威圧をお持ちですね。ですが、たとえ竜だろうが神だろうが愛の前では無力ですよ。」

「ヴァル!?(なっ!?)」

ララお姉ちゃん、ヴァルさんの正体に気づいてる?
微笑みを一切絶やさずヴァルさんに手を伸ばす。

「ヴァル!ヴァルルル、ヴァルヴァ!(くそっ!やはりこの女も‥彼奴らと同じ怪物か!)」

「ふふふ」

「ヴァルル!ヴァルヴァひぃっ!?(嫌だ来るな!トラウマがひぃっ!?)」


ララお姉ちゃんの触手のようにクネクネと動かす指がヴァルさんの全身に言い様のない快楽の波を流し続ける。

十数分後、そこにはヴァルさんだったものが。
ピクリとも動かず気持ち良さそうに涎を垂らし死んだような目をしている。

「ヴァ‥ヴァ‥(あ‥あ‥)」

「ふいーとても可愛らしかったので、ついつい撫で回してしまいました。」

達成感に満ち溢れたララお姉ちゃん。

未だに威嚇しているチビうささんにも魔の手が伸びるのはマズイ。
僕は放心状態の終焉の黒炎竜さんを回収して逃げるようにギルドを出た。


こ、怖かったよぉ‥

だって、放心状態から覚めたヴァルさんがトラウマスイッチでも入ったのか部屋の隅でブツブツ呟きながら震えているんだもん。


今日は間違いなく悪夢を見るね。


案の定、椅子に縛り付けられララお姉ちゃんにひたすら撫でくりまわされる夢を見ました。






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