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闘技大会と‥
別れと旅立ち
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僕はこの世界では初めての絶望を目の当たりにした。
ここ2、3日は涙と震えが一向に治らなかった。骨の芯まで恐怖が染み渡っていた。
でも、心配してくれる親友達のお陰で壊れずには済んだ。
これからの未来を考え、自分にも起こりうる可能性の高い災いに僕は一つ決意する。
この国を出て他国へ旅をする。
いずれ何処かに僕らの安寧の地があるはず。
本当はこのままうさぎさん達のいるユーリル大森林に居続けたい。
でも、間違いなく魔の手が迫ってくる。
ここにいれば、クロウさんと同じ道を辿ることになる。
逃げる事が恥ではない。
戦略的撤退と思おう。
チビうささんもヴァルさんも僕の逃避行に快く付き合ってくれるらしい。
一連托生であると言ってくれて心底嬉しかったよ。
でも、うさぎさん達とはかなり長めのお別れ。
僕の言葉をちゃんと理解しているうさぎさん達も寂しそうに鳴いてくれる。
僕も寂しいよ。
出発を明後日と決めて、最後のお別れギリギリまでこれでもかとモフり続けた。
うさぎさん達も別れを惜しむようにずっとすりすりとすり寄ってくれた。
悲しい、どうしてこんな目に遭っているんだろう。
ただ普通に生きたいだけなのに。
でも、必ず戻って来てみせる。
そして、旅立ちの日。
うさぎさんやリスさん達1匹1匹を別れの挨拶に撫でモフる。
最後にうさぎさんをしばらく会えなくなる分しっかりと抱きしめる。
うさぎさんは一鳴きして前足で僕の頬をポンポンする。
うん、行ってきます。
うさぎさんを下ろしてお別れだ。
これ以上ここに長居は出来ない。
結局、また涙腺が崩壊した僕とヴァルさんは大きく手を振り続けユーリル大森林を去る。
ヴァルさんの大粒の涙で髪がびしょびしょになったけど許してあげる。
こうして、特に行き先を決めていない旅が始まった。
この世界はとても広い。
何処か僕らの落ち着ける場所の一つや二つはあるよね。
ここ2、3日は涙と震えが一向に治らなかった。骨の芯まで恐怖が染み渡っていた。
でも、心配してくれる親友達のお陰で壊れずには済んだ。
これからの未来を考え、自分にも起こりうる可能性の高い災いに僕は一つ決意する。
この国を出て他国へ旅をする。
いずれ何処かに僕らの安寧の地があるはず。
本当はこのままうさぎさん達のいるユーリル大森林に居続けたい。
でも、間違いなく魔の手が迫ってくる。
ここにいれば、クロウさんと同じ道を辿ることになる。
逃げる事が恥ではない。
戦略的撤退と思おう。
チビうささんもヴァルさんも僕の逃避行に快く付き合ってくれるらしい。
一連托生であると言ってくれて心底嬉しかったよ。
でも、うさぎさん達とはかなり長めのお別れ。
僕の言葉をちゃんと理解しているうさぎさん達も寂しそうに鳴いてくれる。
僕も寂しいよ。
出発を明後日と決めて、最後のお別れギリギリまでこれでもかとモフり続けた。
うさぎさん達も別れを惜しむようにずっとすりすりとすり寄ってくれた。
悲しい、どうしてこんな目に遭っているんだろう。
ただ普通に生きたいだけなのに。
でも、必ず戻って来てみせる。
そして、旅立ちの日。
うさぎさんやリスさん達1匹1匹を別れの挨拶に撫でモフる。
最後にうさぎさんをしばらく会えなくなる分しっかりと抱きしめる。
うさぎさんは一鳴きして前足で僕の頬をポンポンする。
うん、行ってきます。
うさぎさんを下ろしてお別れだ。
これ以上ここに長居は出来ない。
結局、また涙腺が崩壊した僕とヴァルさんは大きく手を振り続けユーリル大森林を去る。
ヴァルさんの大粒の涙で髪がびしょびしょになったけど許してあげる。
こうして、特に行き先を決めていない旅が始まった。
この世界はとても広い。
何処か僕らの落ち着ける場所の一つや二つはあるよね。
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