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第1章 王子の変化と王城を襲う陰謀
『2、知識を手に入れろ』
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さて、この状態で思い出してみると、リレンは勉強と全く無縁な人間。
その度合いは、あそこで「本で知った」などどいえば多重人格を疑われるレベルである。
とはいえ最低限の知識は欲しい。
俺は机に歩み寄り、引き出しの中にある資料を取り出す。
これは3歳の誕生日の折り、父上が王国の勉強用にくれたものである。
無論、前世の記憶が入り込む前のリレンは読んでいない。
いや、正確には“前世の記憶を思い出す前の俺”になるのかな?
熱中症の反動で記憶を思い出したため、さも今転生したように映っているが、実際は転生してから3年の月日が流れているのである。
まあ、今は細かいことはいいや。取り敢えず昼食の時間までこれを読んどくか。
幸いにも、この本を読むのに苦労はしなかった。
この年で文字を読めるように教育されたってことだな。王城の教育環境、恐るべし。
結果、3分の1ページ分にはおおかた次のようなことが書かれていた。
ここは、オーハス大陸の東部に位置する国、グラッザド王国の王城。
この大陸には16つの国があり、そのうち4国が同盟関係にある。
グラッザド王国と特に親しい国は西部にあるカマーリ国だけ。
東と西で真反対に位置するため、多数の輸入品をやり取りしているのだとか。
国内は8つの郡に分かれており、人口は1000万人ほど。
そのうち、王城の城下町、王都が位置するガードン郡には300万人ほどが生活している。
このガードン郡は国王である父上が直接統治しているが、残り7つの郡は父上に任命された領主が統治している。
身分は王族、貴族、平民の3つ。奴隷はグラッザド王国では厳しく禁止されている。
最も、貴族については公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵と地位ごとに肩書きが分かれており、辺境伯以上は上級貴族、子爵以下は下級貴族となる。
平民についても農民や商人、冒険者など多数の層に分かれているのだが。
ちなみに領主や執事、メイドは貴族扱いのようだ。
立場にもよるが、リルだと男爵相当らしい。
王族は、本当に王の血を受け継いでいるものに限定されるという。
執事やメイドも貴族扱いか。まあ主人のために身を尽くしているわけだしね。
指示される側の苦しみを分かっている俺は、この制度には賛成できる。
多分、反対派も数多くいるのだろうなと思ったりもしたが。
後のページは通貨関係か。
小さいお金から順に、銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、白金貨となる。
銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で大銀貨1枚と10進法で価値が増えていく。
銅貨は日本円にして100円に相当する。最小の価値のお金にしては価値が高い。
その法則に当てはめると、銀貨は1000円、大銀貨は1万円、金貨は10万円、白金貨は100万円相当となる。
白金貨は上級貴族でも持っていない者が多い。それだけ価値が大きいのだ。
「そうだ。せっかくだからこの目で王都を眺めてみるか。
俺は早速、椅子を窓の近くに運び、窓の外を見た。
「うわぁ・・・すげぇ・・・」
思わず絹川空の口調が出てしまった。
窓の外に広がるのは、まるでヨーロッパのような洗練され、計算された街並み。
石畳みの道路を通る色とりどりの馬車。荘厳な雰囲気を醸し出す噴水。
噴水の周りには広場があり、穏やかな空間が広がっている。
これを見ると、本当に転生できたんだなという感激に浸ってしまう。
自由に外に出られないのは残念だが、機会があったら王都散策もしてみたいな。
出来る事なら自分の肌で王都の雰囲気を感じたい。俺はそういうタイプだし。
そういえばアスネお姉さまは王都を直接見たことがあるのだろうか。
あるのならばおすすめスポットとか聞いておくのも悪くないな。
そんなことを考えていると、リルが部屋に入ってきた。
何やら部屋の端に歩いたと思うと、今度はワゴンを押して俺のそばに寄ってきた。
「リレン様、王都を眺めているのですか?」
「うん。そうだ、いつか城の外に出て王都を散策できないかな?」
「多分、もう少ししたら散策出来ますよ。私も詳しくは知りませんが、王族はお披露目パーティーの前に王都を散策する決まりになっているようです」
ダメもとで尋ねてみたのだが、どうやらもうすぐ散策できるようだ。
「それは良かったよ。で、お披露目パーティーだっけ?何それ」
なんか嫌な予感がするんだけど。
「自分たちの跡継ぎを王族や貴族が披露するパーティーですよ。今回はアリナ様5歳に合わせて行われるため、リレン様は4歳でデビューですね」
「そ、そうなんだ・・・」
パーティーか・・・。王族に媚びを売ろうとする貴族の対応が面倒そうだな。
「つまり、アリナ様と交代で王都散策ですかね」
王都散策は1人がいいしな。それは有難い。
そのまましばらく景色を眺めていると、ふとこの世界の仕組みが気になった。
俺は王族ということになるのだが、役職などの体制はどうなっているのだろうか。
この世界にも大臣とかはいるのかな?
先ほどの資料のページを捲っていくと、それについて書かれている部分が見つかった。
読んでみると、このグラッザド王国には6つの局が存在し、局というのは前世でいうところの省に該当することが分かった。
財務を管理している財務局、農業関係の事柄を扱う農業局、魔法関係を扱う魔法局、
外交関係を整理する外務局、取引を引き受ける取引局、騎士などが配備される戦闘局。
この6局で国が成立しているということだ。
特に仲が悪い局などは無いが、外務局と取引局はたまに喧嘩になることもあるという。
外務局が友好を開いた国と貿易が成立しないなどという理由らしい。
まあ、この2局についてはしょうがない気もするが。
ちなみに局のトップが大臣であり、この国には6人の大臣がいることになる。
大臣は公爵クラスが行い、貴族の中でも大臣の椅子を狙っている人は多い。
だからこそ王族に媚びを売ったりして、重要役職につけてもらおうとするのだろう。
王族側からしてみればその意図がバレバレなのは置いておく。
あと知りたいのは王城についてかな?
調べてみると、この城は7階建てでここは2階。
最上階である7階には王や宰相の執務室があり、5階と6階に局の執務室がある。
2階から4階までが王族のスペースで、1階は大広間などの施設が中心だ。
敷地内には訓練場と温室があり、後者では野菜や果物などを育てているらしい。
料理長の趣味かなんかだろうか。
ひとまず知りたいことはあらかた知れたかな。
「あら、勉強熱心ですわね。日射病になってから変わられましたね」
そう思って資料を机の上に置くと、リルが微笑みながら話しかけてきた。
「そうですか?ただ、行動を改めねばと思っただけだよ」
敬語とタメ口が入り混じって変な感じになってるし。
言葉遣いは練習していかなきゃな。もっと勉強もしていかなきゃ。
「私は昼食の準備がありますので失礼いたします。何かありましたら、ドアの外に控えている執事のカルスを頼って下さいね」
「分かった。昼食の準備よろしく」
一礼した後、リルは退出していった。
うう・・・今更ながらプレッシャーと決意が芽生えてきたよ。
今なら委員長だった先輩の言葉が、どうして複雑そうだったか分かる。
それは、指示する側というのは、それだけ多くの責任を背負うことになるから。
例えば自分が国王になった時、目の前の王都が壊れたらそれは俺の責任だ。
指示をミスした責任を負わなければならない。
でも、自分が指示する側にしてくれと頼んだのだ。
だから俺は勉強しなければならない。
リレンとして、次期国王として相応しい振る舞いをしていかなければならない。
まさに前途多難な道のりとなるだろう。だが諦めるつもりはない。
俺はこの世界で、立派な指揮官になって見せる!
リレンが国王になることを決意した瞬間だった。
その度合いは、あそこで「本で知った」などどいえば多重人格を疑われるレベルである。
とはいえ最低限の知識は欲しい。
俺は机に歩み寄り、引き出しの中にある資料を取り出す。
これは3歳の誕生日の折り、父上が王国の勉強用にくれたものである。
無論、前世の記憶が入り込む前のリレンは読んでいない。
いや、正確には“前世の記憶を思い出す前の俺”になるのかな?
熱中症の反動で記憶を思い出したため、さも今転生したように映っているが、実際は転生してから3年の月日が流れているのである。
まあ、今は細かいことはいいや。取り敢えず昼食の時間までこれを読んどくか。
幸いにも、この本を読むのに苦労はしなかった。
この年で文字を読めるように教育されたってことだな。王城の教育環境、恐るべし。
結果、3分の1ページ分にはおおかた次のようなことが書かれていた。
ここは、オーハス大陸の東部に位置する国、グラッザド王国の王城。
この大陸には16つの国があり、そのうち4国が同盟関係にある。
グラッザド王国と特に親しい国は西部にあるカマーリ国だけ。
東と西で真反対に位置するため、多数の輸入品をやり取りしているのだとか。
国内は8つの郡に分かれており、人口は1000万人ほど。
そのうち、王城の城下町、王都が位置するガードン郡には300万人ほどが生活している。
このガードン郡は国王である父上が直接統治しているが、残り7つの郡は父上に任命された領主が統治している。
身分は王族、貴族、平民の3つ。奴隷はグラッザド王国では厳しく禁止されている。
最も、貴族については公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵と地位ごとに肩書きが分かれており、辺境伯以上は上級貴族、子爵以下は下級貴族となる。
平民についても農民や商人、冒険者など多数の層に分かれているのだが。
ちなみに領主や執事、メイドは貴族扱いのようだ。
立場にもよるが、リルだと男爵相当らしい。
王族は、本当に王の血を受け継いでいるものに限定されるという。
執事やメイドも貴族扱いか。まあ主人のために身を尽くしているわけだしね。
指示される側の苦しみを分かっている俺は、この制度には賛成できる。
多分、反対派も数多くいるのだろうなと思ったりもしたが。
後のページは通貨関係か。
小さいお金から順に、銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、白金貨となる。
銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で大銀貨1枚と10進法で価値が増えていく。
銅貨は日本円にして100円に相当する。最小の価値のお金にしては価値が高い。
その法則に当てはめると、銀貨は1000円、大銀貨は1万円、金貨は10万円、白金貨は100万円相当となる。
白金貨は上級貴族でも持っていない者が多い。それだけ価値が大きいのだ。
「そうだ。せっかくだからこの目で王都を眺めてみるか。
俺は早速、椅子を窓の近くに運び、窓の外を見た。
「うわぁ・・・すげぇ・・・」
思わず絹川空の口調が出てしまった。
窓の外に広がるのは、まるでヨーロッパのような洗練され、計算された街並み。
石畳みの道路を通る色とりどりの馬車。荘厳な雰囲気を醸し出す噴水。
噴水の周りには広場があり、穏やかな空間が広がっている。
これを見ると、本当に転生できたんだなという感激に浸ってしまう。
自由に外に出られないのは残念だが、機会があったら王都散策もしてみたいな。
出来る事なら自分の肌で王都の雰囲気を感じたい。俺はそういうタイプだし。
そういえばアスネお姉さまは王都を直接見たことがあるのだろうか。
あるのならばおすすめスポットとか聞いておくのも悪くないな。
そんなことを考えていると、リルが部屋に入ってきた。
何やら部屋の端に歩いたと思うと、今度はワゴンを押して俺のそばに寄ってきた。
「リレン様、王都を眺めているのですか?」
「うん。そうだ、いつか城の外に出て王都を散策できないかな?」
「多分、もう少ししたら散策出来ますよ。私も詳しくは知りませんが、王族はお披露目パーティーの前に王都を散策する決まりになっているようです」
ダメもとで尋ねてみたのだが、どうやらもうすぐ散策できるようだ。
「それは良かったよ。で、お披露目パーティーだっけ?何それ」
なんか嫌な予感がするんだけど。
「自分たちの跡継ぎを王族や貴族が披露するパーティーですよ。今回はアリナ様5歳に合わせて行われるため、リレン様は4歳でデビューですね」
「そ、そうなんだ・・・」
パーティーか・・・。王族に媚びを売ろうとする貴族の対応が面倒そうだな。
「つまり、アリナ様と交代で王都散策ですかね」
王都散策は1人がいいしな。それは有難い。
そのまましばらく景色を眺めていると、ふとこの世界の仕組みが気になった。
俺は王族ということになるのだが、役職などの体制はどうなっているのだろうか。
この世界にも大臣とかはいるのかな?
先ほどの資料のページを捲っていくと、それについて書かれている部分が見つかった。
読んでみると、このグラッザド王国には6つの局が存在し、局というのは前世でいうところの省に該当することが分かった。
財務を管理している財務局、農業関係の事柄を扱う農業局、魔法関係を扱う魔法局、
外交関係を整理する外務局、取引を引き受ける取引局、騎士などが配備される戦闘局。
この6局で国が成立しているということだ。
特に仲が悪い局などは無いが、外務局と取引局はたまに喧嘩になることもあるという。
外務局が友好を開いた国と貿易が成立しないなどという理由らしい。
まあ、この2局についてはしょうがない気もするが。
ちなみに局のトップが大臣であり、この国には6人の大臣がいることになる。
大臣は公爵クラスが行い、貴族の中でも大臣の椅子を狙っている人は多い。
だからこそ王族に媚びを売ったりして、重要役職につけてもらおうとするのだろう。
王族側からしてみればその意図がバレバレなのは置いておく。
あと知りたいのは王城についてかな?
調べてみると、この城は7階建てでここは2階。
最上階である7階には王や宰相の執務室があり、5階と6階に局の執務室がある。
2階から4階までが王族のスペースで、1階は大広間などの施設が中心だ。
敷地内には訓練場と温室があり、後者では野菜や果物などを育てているらしい。
料理長の趣味かなんかだろうか。
ひとまず知りたいことはあらかた知れたかな。
「あら、勉強熱心ですわね。日射病になってから変わられましたね」
そう思って資料を机の上に置くと、リルが微笑みながら話しかけてきた。
「そうですか?ただ、行動を改めねばと思っただけだよ」
敬語とタメ口が入り混じって変な感じになってるし。
言葉遣いは練習していかなきゃな。もっと勉強もしていかなきゃ。
「私は昼食の準備がありますので失礼いたします。何かありましたら、ドアの外に控えている執事のカルスを頼って下さいね」
「分かった。昼食の準備よろしく」
一礼した後、リルは退出していった。
うう・・・今更ながらプレッシャーと決意が芽生えてきたよ。
今なら委員長だった先輩の言葉が、どうして複雑そうだったか分かる。
それは、指示する側というのは、それだけ多くの責任を背負うことになるから。
例えば自分が国王になった時、目の前の王都が壊れたらそれは俺の責任だ。
指示をミスした責任を負わなければならない。
でも、自分が指示する側にしてくれと頼んだのだ。
だから俺は勉強しなければならない。
リレンとして、次期国王として相応しい振る舞いをしていかなければならない。
まさに前途多難な道のりとなるだろう。だが諦めるつもりはない。
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