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第3章 銀髪の兄弟と国を揺るがす大戦
『84、村を守り切れ!(リアン視点)』
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ダリマ郡の端にある寂れた村に僕たちは住んでいる。
お父さんはこの国の王様らしいが、僕は会ったことも無いし恨みすら抱いていた。
1人で僕と2歳になる弟を育てているお母さんの苦労は並大抵のものではないだろう。
そのような苦労をさせるお父さんなど好きになれるはずが無い。
僕たちは貧しかったが家の中には笑顔が絶えず、幸せな時間が流れていった。
しかし、そんな時間は唐突に終わりを告げる。
ウダハル王国の精鋭軍が僕たちの村に圧倒的な兵数でなだれ込んできたのだ。
「この村の男集は全員武器を持て!この村を守るぞ!」
「ウダハル王国など襲るるに足らん!数日持ちこたえれば援軍が来る」
村長や狩りが上手なリーダーの号令がかかり、家々から武装した男が出て来る。
僕もシルバー家代表として戦に参加することになっているんだよね。
「リアン、こっちに来い。出来るだけ敵の攻撃が飛んでこなさそうなところを取るぞ」
「いつもありがとう。ウォリーがいなかったら僕・・・」
敵の攻撃が絶え間なく降り注ぐような前線を守ることになっていただろう。
本当に親友のウォーリーには頭が上がらない。
「いいってことよ。お互い生き残ろうぜ。ウダハルなんかの奴隷になるか!」
「そうだね。僕たちが搦手を、お母さんたちを守るんだ」
2人で頷きあって裏門の堀の近くに陣取る。
柵の先には銀の鎧を着た5千人ほどの兵士がたむろしており、こちらを睨みつけていた。
僕らの姿を認めると、1人の兵士が杖を構えてこちらに向かって放つ。
轟音が辺りに響き渡って柵に火がついた。
「マズいな。後ろに下がるぞ。火魔法を民家に撃たれたら火事になっちまう」
「ああ。僕も水魔法で応戦してみるか?」
火魔法を撃たれたままでは引き下がれないし、何より悔しい。
とりあえず柵の火を消しつつ後退しながら提案すると、ウォーリーが目を吊り上げる。
「ダメに決まっているだろ?こっちに攻撃の意思があると気づかれたらどうする」
「ああ、確かに。総攻撃を喰らっちゃったらマズいもんね」
僕の癖は、後先考えずに思い立ったらすぐ行動してしまうところだろう。
この癖のせいで何回も酷い目に遭ってきたのだから。
「それよりも問題は夜だな。この手の襲撃というのは大抵が鬨の声を響かせる」
「精神を疲弊させるためでしょ。家に戦術の本があった」
お父さんの忘れ物らしいが、僕はそうとは知らず夢中で読んでいた。
あの時は人の私物を勝手に読んでしまったという負い目があったが、今はそうではない。
藁にも縋りたい状況にあって、あの本はとてもありがたいものだ。
「ああ。だからこの戦の肝は如何に夜を乗り切るか。大抵は攻撃しないもんだが・・・」
「絶対に攻撃してこないという保証もないもんね」
そんなことを話しながら畑の横を歩いていると、僕とウォーリーのお母さんが歩いてきた。
手に大きなバスケットを持っている。
「おにぎりを作ってきたのよ。リアンとウォーリー君にはいつも迷惑をかけているから」
「ゴメンね。リアン君、ウォーリー」
ウォーリーの家にも確か7歳になる妹がいた気がする。
父親は領主直属の騎士で領主館に出張しているため、ウォーリーが参加しているのだ。
貰ったおにぎりを頬張っていると、緊急事態を知らす鐘の音が村中に響いた。
お母さんがギョッとしたような表情で門の方を見つめる。
やがて僕たちの目に映ったのは、木製の門や複数の民家を巻き上げながら進む竜巻。
僕たちは言葉を失った。
「こうしちゃいられない。壊された門から兵士が入って来てるんじゃないか?」
「そうだ!早く向かわないと!」
お母さんに見送られながら村の中央部まで行くと、そこでは惨劇が繰り広げられていた。
村で一番陽気なデーンが風魔法で首を斬られる。
ガキ大将で魔法も得意なハーラスが炎を纏った剣で身体を斬られる。
薬師として村民を回復していたマーカザさんが闇魔法の毒を受けて苦しみながら死ぬ。
僕の精神はもうボロボロだった。
それはウォーリーも同じらしく、青い顔をしながら近くの民家の影に隠れている。
ああ、僕たちがどんなに頑張っても寂れた村が兵士に勝てるはずも無かったんだ・・・。
先ほどの惨劇を間近で目撃した村長は早々に降伏。
こうして僕の故郷の村、ラーザン村はウダハル王国の支配下に落ちた。
「おい、家の中を徹底的に捜索しろ。若い女と子供は1人も残さないように連れ出せ」
「分かりました。老人はいつも通りに放置でいいんすよね?」
「ああ。戦力にならんからな」
馬に乗った隊長らしき人が、長い槍を持った人と会話している。
これが本に書いてあった食料の現地調達方法、略奪というやつなのだろうか。
「そこにいるのは誰だ!?」
「ヒィッ!?殺さないでください・・・。僕はウォーリーです。こっちはリアン」
リアン側の道を歩いていた兵士が裏路地に隠れていた僕たちを見つけて剣を向ける。
ウォーリーは驚きのあまり素直に告白してしまった。
このままでは僕たちは家に案内させられることは間違いないだろう。
万が一に備えて隠してある米などを綿密な捜索で見つけ、根こそぎ奪っていくのである。
ここで取られては弟が飢え死にしてしまうため、絶対に避けなければならない。
しかし・・・対抗策が思いつかないな。
黒いローブを着ているから、この人の本職は恐らく魔術師だ。
それなのに剣を使っているということは、剣も魔法も使える二刀流である可能性が高い。
つまり強いということだ。
「分かっているよ。俺はお前たちを殺しはしない。その代わり、家まで案内しろ」
「はい、分かっています。お気の済むまで見てください」
僕が何か言い返そうとする前にウォーリーが頷いてしまった。
もう終わりだな。
僕の家とウォーリーの家は隣同士のため、あっちの家の探索が終わったら絶対に来る。
こうして、僕たちはウダハル王国の王城に連れ去られてしまった。
そこで金の鎧を着たお爺さんが衝撃の発言をする。
「お前たちはこれから奴隷となる。リテルは24番、リアンは25番、ハーナンはU1番だ」
何と奴隷になってもらうというのだ。
幸いにも命は奪われていないが、ある意味では死ぬより辛いかもしれない。
隠していた剣や杖も取り上げられた僕は唇を噛むしかないのだが、これがまた心を刺す。
「U1番?子供たちと番号が違うのはどういう意味なのでしょうか」
お母さんが出来るだけ丁寧な言葉遣いで尋ねると、お爺さんは小さく首を傾げた。
その顔は悪意に満ちている。
「国王様に仕えるメイドということですよ。最も、他のメイドと違って給料無しですが」
「なるほど・・・分かりました。教えて下さってありがとうございます」
こんなお爺さんに頭を下げるだけでも屈辱だろうに、お母さんには何の躊躇いも無い。
僕たちが殺されないようにプライドを捨ててくれているのだろう。
そう考えると、何だか涙が溢れて来る。
不幸中の幸いだったのは僕と弟もお母さんと一緒に王城住まいが出来たことだろうか。
そしてこの時から地獄の期間が幕を開けることになる。
「おい25番、仕事が遅いぞ!皿洗いは水が勿体ないから2分に済ませろと言っただろ!」
「申し訳ありません!すぐに終わらせます」
僕が最初に配置されたのは料理人たちの聖域、厨房だった。
皿洗いが規定時間内に終わらなかったり、皿を割ったりすると容赦なく鞭を振るわれる。
背中は常に痣がある状態だっただろう。
僕はもう精神も体にもボロボロだったが、弟やお母さんのおかげで頑張ろうと思えた。
いつか、前みたいに幸せな生活を手に入れられると信じて疑わない。
希望が無いと、僕は本当に発狂してしまいそうだったからだ。
「同じお父さんなのに奴隷になってない人もいるんでしょ?何で僕たちだけなの・・・?」
「ゴメンね。お母さんも頑張ったんだけど、王城に入ることすら出来なかった」
僕が何か愚痴を零すと、お母さんがいつも謝ってくれた。
大切な人に悲しい顔をさせてしまったという負い目から、また僕は自分を責める。
なんで・・・どうしてお母さんの前で自分の気持ちを抑えられないの!?
僕が不満を言ったら、お母さんに悲しい顔をさせてしまうって分かっていたじゃないか!
同じことをいつもいつも繰り返して・・・
そのような生活が半年ほど続いたある日、僕たちに思わぬチャンスが巡ってきた。
お父さんはこの国の王様らしいが、僕は会ったことも無いし恨みすら抱いていた。
1人で僕と2歳になる弟を育てているお母さんの苦労は並大抵のものではないだろう。
そのような苦労をさせるお父さんなど好きになれるはずが無い。
僕たちは貧しかったが家の中には笑顔が絶えず、幸せな時間が流れていった。
しかし、そんな時間は唐突に終わりを告げる。
ウダハル王国の精鋭軍が僕たちの村に圧倒的な兵数でなだれ込んできたのだ。
「この村の男集は全員武器を持て!この村を守るぞ!」
「ウダハル王国など襲るるに足らん!数日持ちこたえれば援軍が来る」
村長や狩りが上手なリーダーの号令がかかり、家々から武装した男が出て来る。
僕もシルバー家代表として戦に参加することになっているんだよね。
「リアン、こっちに来い。出来るだけ敵の攻撃が飛んでこなさそうなところを取るぞ」
「いつもありがとう。ウォリーがいなかったら僕・・・」
敵の攻撃が絶え間なく降り注ぐような前線を守ることになっていただろう。
本当に親友のウォーリーには頭が上がらない。
「いいってことよ。お互い生き残ろうぜ。ウダハルなんかの奴隷になるか!」
「そうだね。僕たちが搦手を、お母さんたちを守るんだ」
2人で頷きあって裏門の堀の近くに陣取る。
柵の先には銀の鎧を着た5千人ほどの兵士がたむろしており、こちらを睨みつけていた。
僕らの姿を認めると、1人の兵士が杖を構えてこちらに向かって放つ。
轟音が辺りに響き渡って柵に火がついた。
「マズいな。後ろに下がるぞ。火魔法を民家に撃たれたら火事になっちまう」
「ああ。僕も水魔法で応戦してみるか?」
火魔法を撃たれたままでは引き下がれないし、何より悔しい。
とりあえず柵の火を消しつつ後退しながら提案すると、ウォーリーが目を吊り上げる。
「ダメに決まっているだろ?こっちに攻撃の意思があると気づかれたらどうする」
「ああ、確かに。総攻撃を喰らっちゃったらマズいもんね」
僕の癖は、後先考えずに思い立ったらすぐ行動してしまうところだろう。
この癖のせいで何回も酷い目に遭ってきたのだから。
「それよりも問題は夜だな。この手の襲撃というのは大抵が鬨の声を響かせる」
「精神を疲弊させるためでしょ。家に戦術の本があった」
お父さんの忘れ物らしいが、僕はそうとは知らず夢中で読んでいた。
あの時は人の私物を勝手に読んでしまったという負い目があったが、今はそうではない。
藁にも縋りたい状況にあって、あの本はとてもありがたいものだ。
「ああ。だからこの戦の肝は如何に夜を乗り切るか。大抵は攻撃しないもんだが・・・」
「絶対に攻撃してこないという保証もないもんね」
そんなことを話しながら畑の横を歩いていると、僕とウォーリーのお母さんが歩いてきた。
手に大きなバスケットを持っている。
「おにぎりを作ってきたのよ。リアンとウォーリー君にはいつも迷惑をかけているから」
「ゴメンね。リアン君、ウォーリー」
ウォーリーの家にも確か7歳になる妹がいた気がする。
父親は領主直属の騎士で領主館に出張しているため、ウォーリーが参加しているのだ。
貰ったおにぎりを頬張っていると、緊急事態を知らす鐘の音が村中に響いた。
お母さんがギョッとしたような表情で門の方を見つめる。
やがて僕たちの目に映ったのは、木製の門や複数の民家を巻き上げながら進む竜巻。
僕たちは言葉を失った。
「こうしちゃいられない。壊された門から兵士が入って来てるんじゃないか?」
「そうだ!早く向かわないと!」
お母さんに見送られながら村の中央部まで行くと、そこでは惨劇が繰り広げられていた。
村で一番陽気なデーンが風魔法で首を斬られる。
ガキ大将で魔法も得意なハーラスが炎を纏った剣で身体を斬られる。
薬師として村民を回復していたマーカザさんが闇魔法の毒を受けて苦しみながら死ぬ。
僕の精神はもうボロボロだった。
それはウォーリーも同じらしく、青い顔をしながら近くの民家の影に隠れている。
ああ、僕たちがどんなに頑張っても寂れた村が兵士に勝てるはずも無かったんだ・・・。
先ほどの惨劇を間近で目撃した村長は早々に降伏。
こうして僕の故郷の村、ラーザン村はウダハル王国の支配下に落ちた。
「おい、家の中を徹底的に捜索しろ。若い女と子供は1人も残さないように連れ出せ」
「分かりました。老人はいつも通りに放置でいいんすよね?」
「ああ。戦力にならんからな」
馬に乗った隊長らしき人が、長い槍を持った人と会話している。
これが本に書いてあった食料の現地調達方法、略奪というやつなのだろうか。
「そこにいるのは誰だ!?」
「ヒィッ!?殺さないでください・・・。僕はウォーリーです。こっちはリアン」
リアン側の道を歩いていた兵士が裏路地に隠れていた僕たちを見つけて剣を向ける。
ウォーリーは驚きのあまり素直に告白してしまった。
このままでは僕たちは家に案内させられることは間違いないだろう。
万が一に備えて隠してある米などを綿密な捜索で見つけ、根こそぎ奪っていくのである。
ここで取られては弟が飢え死にしてしまうため、絶対に避けなければならない。
しかし・・・対抗策が思いつかないな。
黒いローブを着ているから、この人の本職は恐らく魔術師だ。
それなのに剣を使っているということは、剣も魔法も使える二刀流である可能性が高い。
つまり強いということだ。
「分かっているよ。俺はお前たちを殺しはしない。その代わり、家まで案内しろ」
「はい、分かっています。お気の済むまで見てください」
僕が何か言い返そうとする前にウォーリーが頷いてしまった。
もう終わりだな。
僕の家とウォーリーの家は隣同士のため、あっちの家の探索が終わったら絶対に来る。
こうして、僕たちはウダハル王国の王城に連れ去られてしまった。
そこで金の鎧を着たお爺さんが衝撃の発言をする。
「お前たちはこれから奴隷となる。リテルは24番、リアンは25番、ハーナンはU1番だ」
何と奴隷になってもらうというのだ。
幸いにも命は奪われていないが、ある意味では死ぬより辛いかもしれない。
隠していた剣や杖も取り上げられた僕は唇を噛むしかないのだが、これがまた心を刺す。
「U1番?子供たちと番号が違うのはどういう意味なのでしょうか」
お母さんが出来るだけ丁寧な言葉遣いで尋ねると、お爺さんは小さく首を傾げた。
その顔は悪意に満ちている。
「国王様に仕えるメイドということですよ。最も、他のメイドと違って給料無しですが」
「なるほど・・・分かりました。教えて下さってありがとうございます」
こんなお爺さんに頭を下げるだけでも屈辱だろうに、お母さんには何の躊躇いも無い。
僕たちが殺されないようにプライドを捨ててくれているのだろう。
そう考えると、何だか涙が溢れて来る。
不幸中の幸いだったのは僕と弟もお母さんと一緒に王城住まいが出来たことだろうか。
そしてこの時から地獄の期間が幕を開けることになる。
「おい25番、仕事が遅いぞ!皿洗いは水が勿体ないから2分に済ませろと言っただろ!」
「申し訳ありません!すぐに終わらせます」
僕が最初に配置されたのは料理人たちの聖域、厨房だった。
皿洗いが規定時間内に終わらなかったり、皿を割ったりすると容赦なく鞭を振るわれる。
背中は常に痣がある状態だっただろう。
僕はもう精神も体にもボロボロだったが、弟やお母さんのおかげで頑張ろうと思えた。
いつか、前みたいに幸せな生活を手に入れられると信じて疑わない。
希望が無いと、僕は本当に発狂してしまいそうだったからだ。
「同じお父さんなのに奴隷になってない人もいるんでしょ?何で僕たちだけなの・・・?」
「ゴメンね。お母さんも頑張ったんだけど、王城に入ることすら出来なかった」
僕が何か愚痴を零すと、お母さんがいつも謝ってくれた。
大切な人に悲しい顔をさせてしまったという負い目から、また僕は自分を責める。
なんで・・・どうしてお母さんの前で自分の気持ちを抑えられないの!?
僕が不満を言ったら、お母さんに悲しい顔をさせてしまうって分かっていたじゃないか!
同じことをいつもいつも繰り返して・・・
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