通学路の秘密

南いおり

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溝端悟

20××年9月16日8:20

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教室のドアを開けるとクラスメイトがみんなこっちを見た。写真が貼ってあった。不登校になった、2人も俺と同じように茅野さんのお父さんに呼ばれていたことから、いつかは俺も貼られるとは思っていた。教室に入る気分にもなれず、そのまま帰ることにした。このまま、俺も不登校になるのか。

「あの…溝端くん」

教室のドアから出てきた人に突然呼び止められた。振り返るとそこには古川さんがいた。

「古川さん。なに?」
「ごめんなさい…私なの…写真撮ったの。」
「そうだったんだ…」
「私、大塚のことが好きで…彼女いるから諦めようと思ってたんだけど…あの時のこと見ちゃって…。本当にごめんなさい」

「溝端悟」

後ろから名前を呼ばれた。茅野さんのお父さんだ。

「なんですか?」
「関係ないとは思うが、最後に一つだけ聞く、お前が京香を自殺に追い込んだのか」
「俺は何も知らない」
「だよな」

そのまま立ち去った。俺も教室に入らずに家に帰った。
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