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ハジメテ
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ぷつ……。
蓮の長い指が、クローゼットに押し込まれていた制服の第一ボタンを外した。主に窮屈だった胸部が解放されたが、ヒカルは更にひやりと身を硬くした。大勢の前で自分の意見を発表する時の、緊張に似ている気がする。すうと蓮の甘い息が喉元にかかる。顎の裏、首筋……薄い皮一枚の上を、男の唇が啄んでいく。
「う、あ……」
ぞくりと耳の後ろが痺れた。ギュッと太股の内側に力が入る。遂に自分は妄想を越えて現実で男を知るのかと、ヒカルはいよいよ躰を竦ませる。「落ち着け、怖がるな」とでもいうように、蓮の手が優しく服の上からヒカルを愛撫していく。先程まで思う存分揶揄われていた事が嘘のように、その手つきは優しかった。
蓮の長い指が、クローゼットに押し込まれていた制服の第一ボタンを外した。主に窮屈だった胸部が解放されたが、ヒカルは更にひやりと身を硬くした。大勢の前で自分の意見を発表する時の、緊張に似ている気がする。すうと蓮の甘い息が喉元にかかる。顎の裏、首筋……薄い皮一枚の上を、男の唇が啄んでいく。
「う、あ……」
ぞくりと耳の後ろが痺れた。ギュッと太股の内側に力が入る。遂に自分は妄想を越えて現実で男を知るのかと、ヒカルはいよいよ躰を竦ませる。「落ち着け、怖がるな」とでもいうように、蓮の手が優しく服の上からヒカルを愛撫していく。先程まで思う存分揶揄われていた事が嘘のように、その手つきは優しかった。
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