原作から剥離してるんですが!(8/19更新)

狂言巡

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片想い【ヤンデレ魔王編】

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 彼女が心を向ける先は全て自分であればいい。言葉が紡がれる相手は自分だけであればいい、視界に映るのは自分だけであればいい。

(あの人間がほしい。シュテルンが、ほしい)

 閉じ込めてしまいたい。そう、あの日初めて手に入れた魔石のように。未だに寝室の机の抽斗に仕舞われている、箱の中身を思い出す。彼女は色んな所へ顔を出す星の子だから、まずは空から切り離さなくてはならない。足をどうにかして、夜を煮詰めたようなあの瞳はどうしようかと、考えを巡らせるたびに、何故もっと早くに行動に移さなかったのかと自責の念が生まれる。
 ルートヴィッヒは立ち上がり、窓のカーテンの隙間を指で広げる。その向こう、闇の中にはまだ起きている家屋の明かりがぽつぽつと点在している。その上には、空に点々と散らばる星。目を閉じて心を落ち着かせ、夜のしっとりとした甘い匂いを鼻から吸い込んだ。

『私、ルーイ様が好きです』

 真っ直ぐ己を映している彼女。あの深い愛情を知って、誰も彼もが星之子かのじょを欲しがるような事になる前に、閉じ込めてしまわなければ。

「シュテルン、愛している」

(お願いだよそ見をしないでどうか俺だけを見てくれ。お前を形作る唯一でありたい)
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