3 / 3
案内
しおりを挟む
カヲルがまだ宿木の島へやって来る前の話。映画業界で働いている高校時代の先輩から、ある映画の端役として出ないかという話が来た。出演と言っても台詞はなく、主人公達の傍を会釈して通り過ぎるだけのもの。
本題は、その映画が完成した後で聞いた話だ。撮影で立入禁止になっていたホテルのフロアにある俳優の熱烈なファンがうろついていた。関係者の眼を掻い潜って忍び込んだかと思われたが、彼女は「従業員にトイレの場所を聞いた通りに行って帰ろうとしただけ」と強く主張した。その階のトイレはちょうど工事中だった。教えてくれた従業員の容貌が自分と酷似していたのだという。規則的に絶対身につけられないだろう、悪趣味なイヤリング以外は。
本題は、その映画が完成した後で聞いた話だ。撮影で立入禁止になっていたホテルのフロアにある俳優の熱烈なファンがうろついていた。関係者の眼を掻い潜って忍び込んだかと思われたが、彼女は「従業員にトイレの場所を聞いた通りに行って帰ろうとしただけ」と強く主張した。その階のトイレはちょうど工事中だった。教えてくれた従業員の容貌が自分と酷似していたのだという。規則的に絶対身につけられないだろう、悪趣味なイヤリング以外は。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
退会済ユーザのコメントです
コメントありがとうございます。筆ペンで書くと真っ黒になりそうですよね。