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 カヲルがまだ宿木の島へやって来る前の話。映画業界で働いている高校時代の先輩から、ある映画の端役として出ないかという話が来た。出演と言っても台詞はなく、主人公達の傍を会釈して通り過ぎるだけのもの。
 本題は、その映画が完成した後で聞いた話だ。撮影で立入禁止になっていたホテルのフロアにある俳優の熱烈なファンがうろついていた。関係者の眼を掻い潜って忍び込んだかと思われたが、彼女は「従業員にトイレの場所を聞いた通りに行って帰ろうとしただけ」と強く主張した。その階のトイレはちょうど工事中だった。教えてくれた従業員の容貌が自分と酷似していたのだという。規則的に絶対身につけられないだろう、悪趣味なイヤリング以外は。
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みんなの感想(1件)

2021.10.27 ユーザー名の登録がありません

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狂言巡
2021.10.27 狂言巡

コメントありがとうございます。筆ペンで書くと真っ黒になりそうですよね。

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