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家
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父の妹が結婚した男性は、非常に優秀な建築士だったが一風変わった趣味を持っていた。普通の家にはない家に住みたいと言い出して自宅をエスカレーターつきの三階建てに改築したのだ。階段もきちんとあるが、それがまた柱にとぐろを撒いた形の非常階段のようなものだ。その階段は、どうみても三階以上伸びていたという。後に夫は蒸発し、存在しない階上に行ってしまったのではないかと夫側の親族内での語り草になっているそうだ。
叔母が嫁いだ家では缶ビールしか置いておけない。瓶や甕、樽だとどうしても髪の毛が混じってしまうのだ。
ストリートビューで自宅を見てみた。扉と窓が全開で、私以外の同居家族が首を吊っていた。
叔母が嫁いだ家では缶ビールしか置いておけない。瓶や甕、樽だとどうしても髪の毛が混じってしまうのだ。
ストリートビューで自宅を見てみた。扉と窓が全開で、私以外の同居家族が首を吊っていた。
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