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スパダリにも弱点はある
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「ひにゃっ!?」
とにかくよくデキた夫は結構可愛らしい悲鳴を上げる。彼が人前で慌てふためく事自体とても少ないから、知っている人はあまりいないけれど。
「白馬さん? どうしたの?」
夫を見れば、彼は涙目でぷるぷると震えていた。これまた振動する指先で、懸命に背中を指している。
「取ってほしいんだ! ユリネさんお願いこれ取ってくれ!」
夫の背中を見れば、小さな黒い生き物がくっ付いていた。彼がギリギリ平気なハエトリグモより、少し大きい。
「あー、ク……」
「駄目だ! それの名前を言ってはいけない! 泣く! 暫らく君の膝を占領して泣いてしまうからね!」
……涙目で必死な夫は、大変不謹慎だが可愛いと思いつつ、ユリネは蜘蛛は孫の手で捕獲した。
とにかくよくデキた夫は結構可愛らしい悲鳴を上げる。彼が人前で慌てふためく事自体とても少ないから、知っている人はあまりいないけれど。
「白馬さん? どうしたの?」
夫を見れば、彼は涙目でぷるぷると震えていた。これまた振動する指先で、懸命に背中を指している。
「取ってほしいんだ! ユリネさんお願いこれ取ってくれ!」
夫の背中を見れば、小さな黒い生き物がくっ付いていた。彼がギリギリ平気なハエトリグモより、少し大きい。
「あー、ク……」
「駄目だ! それの名前を言ってはいけない! 泣く! 暫らく君の膝を占領して泣いてしまうからね!」
……涙目で必死な夫は、大変不謹慎だが可愛いと思いつつ、ユリネは蜘蛛は孫の手で捕獲した。
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