テガミ怪談(1/2更新)

狂言巡

文字の大きさ
上 下
3 / 6

手紙

しおりを挟む
 幼い息子がサンタクロースに宛てた手紙を開封する。

「あたらしいぱぱとまま」





『追伸 また会えたなら伝えます』

 そんな便箋がポストに入っていた。いやいや、本文読んでねえけど? へッと笑った家主の頭に植木鉢がヒット、割れた鉢の中から、分厚い封筒が現れた事を彼は知らない。





 手紙が届いた。

「十年前の兄さんが作った罠の所為で、怪我をした事は絶対許さない」

 確かにそんな罠を作った覚えはある。作動する前に親にバレてしこたま怒られたから。というか俺末っ子なんだけどな。
しおりを挟む

処理中です...