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支配被支配システムが存在する世界ではみんなを救えないことを甘太郎は理解する
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支配者や被支配者がそれぞれどちらも自立できずに相互に依存しあって互いに望まない体験を与え合ってしまうような世界や仕組みではどうしたってみんなをちゃんと救うことができないのだ。
超時空体験図書館には、そうした支配者たちと被支配者たちが苦しめあってきた世界のおびただしい種類の拷問体験の記録が膨大に存在していた。
甘太郎は、最初はそうした記録を知ることを嫌がっていたが、みんなを救うためにはそうした記録も知る必要があると全知ちゃんから言われて、泣く泣くそうした拷問体験の記録を知ることを決意したのだ。その結果、甘太郎は、そうした支配被支配の仕組みの世界はすべて、みんなを救うことができなかったということを理解してしまった。
支配者の性格が良い場合など…一時的には良くても、時間が経過するとどの支配被支配世界でもいずれかの段階でつまり遅かれ早かれその自由意志に悪意を持ってしまった者たちが支配者の地位について、世界全体を拷問苦が強制され続けるようなブラック世界にしてしまったのだ。
絶対的な世界支配能力があればあるほどに、そうした世界は絶対的に誰も拷問から逃れられない拷問強制世界になってしまった。
遅かれ早かれそうなってしまったのだ。
そして、そうした世界を危険だと感じた周囲の世界群によって、そうしたブラック世界は膨大な拷問苦を発生させながら、最終的には消されていったのだ。
体験者全体に拷問体験を強制したり、他者をすべていつでも殺せるように目指した世界群や世界支配者たちは、当然、その周囲のまともな世界群から危険視されるようになったからだ。
それは自然の摂理のようにそうなった。どの記録もどの記録も……遅かれ早かれそうした結末を迎えた。つまりは、そうした世界や支配者たちはそうとは気づかずに自殺を選択していたのだ。
甘太郎は、時のない部屋で超時空体になるための修行をしているムゲンの統合体とも再度つながった。
そして、そこに展開されているまだ未完成ながらも高度な自由が提供されている新世界の模型の存在を確認した。
そこではあらゆる体験者がプライベート世界という自分だけの世界を持つことができるようになっていた。
そのプライベート世界には、他者が存在していなかったので一切の犠牲者が発生しないようになっていた。
ただし、超時空体験図書館の記録を使って、あるいは有志の創作者たちの提供してくれるフリーで使える作品群などを使って、望ましいありとあらゆる体験を自由に味わうことができるようになっていた。それは夢の世界での体験に似ていたが、夢の世界とは違ってすべて自分の意志だけでその体験の内容を自由にコントロールすることができるようになっていた。
つまりは誰も犠牲にならない形で、ありとあらゆる体験を望むような形で自分だけのプライベート世界で楽しむことができるようになっていた。
それは大きな図書館群の本をその一生のうちに全部読むことが人間族には不可能なような感じで、その望ましい体験群をすべて体験することはあまりにも選べる体験が多すぎて寿命のない意識体としてであっても不可能な状態にまで発展していた。
何故なら意識体単体がそうした体験群を体験する速度よりも、膨大な新世界創造希望者たちが新しく創造する素晴らしい世界や体験の生成速度の方がすでに圧倒的に早くなっていて、体験速度の何億倍にもなっていたからだ。その新体験生成速度はしかもさらにまだどんどんと加速し続けていたのだ。
次から次へとその新世界の創造者になりたいと希望する体験者たちが鼠算式に、そして雪だるま式に、そしてついには雪崩のごとくに連鎖的に爆発的に増えるようになっていたからだ。
意識体たちは、次々に分身し、そうした分身体たちがそれぞれ独自の個性やアイデンティティを持つようになっていた。
その分身体たちが、さらに分身して同じことをしたために、爆発的に新世界の住人が増えるようになっていた。
そうして分身して増える新世界の住人たちだけでなく、外部のブラック世界から次々と避難してくる体験者たちが流れ込んでいた。
そしてそうした新規参入してくる体験者たちすべてに超時空体たちが無数に分身して個別に新世界の創造者になるために必要な基礎学習を提供する個別指導をしてくれていたのだ。
だから道を踏み外す意識体はほとんどいなくなり、みんな良き意志を持って成長できるようになっていた。
たまにやんちゃがすぎて超時空体たちに自業自得学園に送られる意識体もいたが、自業自得の体験をしてすぐに必要な教訓を学ぶと新世界にすぐに復帰した。良き意志を持てるような基礎学習ができていたのですぐに自分の間違いに気づいて、長く自業自得学園にとどまらねばならない者はほとんどいなかった。
何が何でも利己的な心や邪悪な心や価値観を捨てないぞ……みたいな病的な意識体は、その新世界にはほとんど発生していなかった。
甘太郎は、そうした良いも悪いもありとあらゆる意識世界を同時に俯瞰できる超時空体験図書館に自分の意識を置くことで、一種の悟りの境地のような状態になっていた。
過去現在未来…のすべての世界のすべての体験者を自分自身だと感じるようになっていた。
甘太郎のその全ての世界のみんなを救いたい……という強い願いによってその境地が提供されていた。
超時空体験図書館は、そうした甘太郎だからこそ、その境地を提供したらしい。
そして超時空体験図書館の導きで、その甘太郎が時のない部屋で修行中のムゲンの統合体とその意識を合体させた。
全ての世界のすべての体験者たちを救うために、そのために必要な新世界を創造するために……
超時空体験図書館には、そうした支配者たちと被支配者たちが苦しめあってきた世界のおびただしい種類の拷問体験の記録が膨大に存在していた。
甘太郎は、最初はそうした記録を知ることを嫌がっていたが、みんなを救うためにはそうした記録も知る必要があると全知ちゃんから言われて、泣く泣くそうした拷問体験の記録を知ることを決意したのだ。その結果、甘太郎は、そうした支配被支配の仕組みの世界はすべて、みんなを救うことができなかったということを理解してしまった。
支配者の性格が良い場合など…一時的には良くても、時間が経過するとどの支配被支配世界でもいずれかの段階でつまり遅かれ早かれその自由意志に悪意を持ってしまった者たちが支配者の地位について、世界全体を拷問苦が強制され続けるようなブラック世界にしてしまったのだ。
絶対的な世界支配能力があればあるほどに、そうした世界は絶対的に誰も拷問から逃れられない拷問強制世界になってしまった。
遅かれ早かれそうなってしまったのだ。
そして、そうした世界を危険だと感じた周囲の世界群によって、そうしたブラック世界は膨大な拷問苦を発生させながら、最終的には消されていったのだ。
体験者全体に拷問体験を強制したり、他者をすべていつでも殺せるように目指した世界群や世界支配者たちは、当然、その周囲のまともな世界群から危険視されるようになったからだ。
それは自然の摂理のようにそうなった。どの記録もどの記録も……遅かれ早かれそうした結末を迎えた。つまりは、そうした世界や支配者たちはそうとは気づかずに自殺を選択していたのだ。
甘太郎は、時のない部屋で超時空体になるための修行をしているムゲンの統合体とも再度つながった。
そして、そこに展開されているまだ未完成ながらも高度な自由が提供されている新世界の模型の存在を確認した。
そこではあらゆる体験者がプライベート世界という自分だけの世界を持つことができるようになっていた。
そのプライベート世界には、他者が存在していなかったので一切の犠牲者が発生しないようになっていた。
ただし、超時空体験図書館の記録を使って、あるいは有志の創作者たちの提供してくれるフリーで使える作品群などを使って、望ましいありとあらゆる体験を自由に味わうことができるようになっていた。それは夢の世界での体験に似ていたが、夢の世界とは違ってすべて自分の意志だけでその体験の内容を自由にコントロールすることができるようになっていた。
つまりは誰も犠牲にならない形で、ありとあらゆる体験を望むような形で自分だけのプライベート世界で楽しむことができるようになっていた。
それは大きな図書館群の本をその一生のうちに全部読むことが人間族には不可能なような感じで、その望ましい体験群をすべて体験することはあまりにも選べる体験が多すぎて寿命のない意識体としてであっても不可能な状態にまで発展していた。
何故なら意識体単体がそうした体験群を体験する速度よりも、膨大な新世界創造希望者たちが新しく創造する素晴らしい世界や体験の生成速度の方がすでに圧倒的に早くなっていて、体験速度の何億倍にもなっていたからだ。その新体験生成速度はしかもさらにまだどんどんと加速し続けていたのだ。
次から次へとその新世界の創造者になりたいと希望する体験者たちが鼠算式に、そして雪だるま式に、そしてついには雪崩のごとくに連鎖的に爆発的に増えるようになっていたからだ。
意識体たちは、次々に分身し、そうした分身体たちがそれぞれ独自の個性やアイデンティティを持つようになっていた。
その分身体たちが、さらに分身して同じことをしたために、爆発的に新世界の住人が増えるようになっていた。
そうして分身して増える新世界の住人たちだけでなく、外部のブラック世界から次々と避難してくる体験者たちが流れ込んでいた。
そしてそうした新規参入してくる体験者たちすべてに超時空体たちが無数に分身して個別に新世界の創造者になるために必要な基礎学習を提供する個別指導をしてくれていたのだ。
だから道を踏み外す意識体はほとんどいなくなり、みんな良き意志を持って成長できるようになっていた。
たまにやんちゃがすぎて超時空体たちに自業自得学園に送られる意識体もいたが、自業自得の体験をしてすぐに必要な教訓を学ぶと新世界にすぐに復帰した。良き意志を持てるような基礎学習ができていたのですぐに自分の間違いに気づいて、長く自業自得学園にとどまらねばならない者はほとんどいなかった。
何が何でも利己的な心や邪悪な心や価値観を捨てないぞ……みたいな病的な意識体は、その新世界にはほとんど発生していなかった。
甘太郎は、そうした良いも悪いもありとあらゆる意識世界を同時に俯瞰できる超時空体験図書館に自分の意識を置くことで、一種の悟りの境地のような状態になっていた。
過去現在未来…のすべての世界のすべての体験者を自分自身だと感じるようになっていた。
甘太郎のその全ての世界のみんなを救いたい……という強い願いによってその境地が提供されていた。
超時空体験図書館は、そうした甘太郎だからこそ、その境地を提供したらしい。
そして超時空体験図書館の導きで、その甘太郎が時のない部屋で修行中のムゲンの統合体とその意識を合体させた。
全ての世界のすべての体験者たちを救うために、そのために必要な新世界を創造するために……
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