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後悔(ミカエルside)
(やってしまった…)
ミカエルは後悔にうちひしがれながらすやすやと眠るユキを見た。
年上とはいえ、自分より一回りは小さい人をこんなに激しく抱いてしまったなんて…
ミカエルが項垂れていると、こんこん、と誰かが部屋をノックした。
「お楽しみは終わったかー?」
返事を聞く前に入ってきたのはフィリップだった。
「兄上…」
「ずいぶん長いあいだヤッてたな」
「最低なことをしました…」
「お前にしては珍しいな。今までなかっただろ、こんなハメはずすこと」
「それは…」
ミカエルは王族という立場上好き勝手に遊べなかったし、なによりそういう性格ではなかった。
ただ、ユキを見ていたら歯止めが効かなくなっていた。
「ま、合意なら問題ないだろ。避妊はしたよな?」
「…」
「え、お前まじか」
王族など高い魔力を持つものは性別や種族に関わらず相手を孕ませることが稀にある。
前例では獅子や龍との子供さえ産まれている。
「まぁ、いくらお前の魔力が強いとは言えさすがに一発じゃ孕まないだろ」
「一発って…なにをもって一発ですか…」
「そりゃ、挿れてイかせてイって一発だろ」
「だとしたら、五発はしてるんですが…」
「え…」
フィリップは心底引いた声を出した。
「お前、相当の遅漏だよな…五発って、もしかしてお前ら帰ってきてすぐヤりはじめたのか?」
「…」
ミカエルの記憶が正しければ部屋に入ってからベットに行くまで十分もなかったと思う。
「図星かよ…まぁ、お前が気に入ったならいいけどよ、アザゼアには言わない方がいいぞ。そいつのこと随分かわいがってるみたいだからな」
「あ、あの…ジオルドさんはどうするんですか?」
さすがに知らんぷりはできないだろう。
「さぁ?あいつ仕事は出来るから失うのは惜しいんだよなぁ」
「でも、監禁してたんですよ、実の弟を。なんの処分もなしっていうのは…なによりユキが危険でしょう」
「僕なら大丈夫だよ」
「!!」
いつの間に起きていたのかベットから少し枯れたユキの声がした。
「お兄さま、僕のことになると変だけどいい人だから。ミカエルがお世話してるって知ったらさすがに手を出さないと思う…」
「でも、ユキは怖くないですか?ジオルドが側にいて…」
「うん。お兄さまも目が覚めたと思うし…」
僕のせいで皆に迷惑かかるのやだから…
健気にもそんなことを言うユキにミカエルの胸はキュンと痛んだ。
「迷惑になんて思いませんよ」
「というか、失うのが惜しいのは確かだけど、弟監禁してたやつとまともに仕事でんきわ、さすがに」
とりあえずあいつは地方に飛ばすよ。
そう言ってフィリップは部屋から出て行った。
ミカエルは後悔にうちひしがれながらすやすやと眠るユキを見た。
年上とはいえ、自分より一回りは小さい人をこんなに激しく抱いてしまったなんて…
ミカエルが項垂れていると、こんこん、と誰かが部屋をノックした。
「お楽しみは終わったかー?」
返事を聞く前に入ってきたのはフィリップだった。
「兄上…」
「ずいぶん長いあいだヤッてたな」
「最低なことをしました…」
「お前にしては珍しいな。今までなかっただろ、こんなハメはずすこと」
「それは…」
ミカエルは王族という立場上好き勝手に遊べなかったし、なによりそういう性格ではなかった。
ただ、ユキを見ていたら歯止めが効かなくなっていた。
「ま、合意なら問題ないだろ。避妊はしたよな?」
「…」
「え、お前まじか」
王族など高い魔力を持つものは性別や種族に関わらず相手を孕ませることが稀にある。
前例では獅子や龍との子供さえ産まれている。
「まぁ、いくらお前の魔力が強いとは言えさすがに一発じゃ孕まないだろ」
「一発って…なにをもって一発ですか…」
「そりゃ、挿れてイかせてイって一発だろ」
「だとしたら、五発はしてるんですが…」
「え…」
フィリップは心底引いた声を出した。
「お前、相当の遅漏だよな…五発って、もしかしてお前ら帰ってきてすぐヤりはじめたのか?」
「…」
ミカエルの記憶が正しければ部屋に入ってからベットに行くまで十分もなかったと思う。
「図星かよ…まぁ、お前が気に入ったならいいけどよ、アザゼアには言わない方がいいぞ。そいつのこと随分かわいがってるみたいだからな」
「あ、あの…ジオルドさんはどうするんですか?」
さすがに知らんぷりはできないだろう。
「さぁ?あいつ仕事は出来るから失うのは惜しいんだよなぁ」
「でも、監禁してたんですよ、実の弟を。なんの処分もなしっていうのは…なによりユキが危険でしょう」
「僕なら大丈夫だよ」
「!!」
いつの間に起きていたのかベットから少し枯れたユキの声がした。
「お兄さま、僕のことになると変だけどいい人だから。ミカエルがお世話してるって知ったらさすがに手を出さないと思う…」
「でも、ユキは怖くないですか?ジオルドが側にいて…」
「うん。お兄さまも目が覚めたと思うし…」
僕のせいで皆に迷惑かかるのやだから…
健気にもそんなことを言うユキにミカエルの胸はキュンと痛んだ。
「迷惑になんて思いませんよ」
「というか、失うのが惜しいのは確かだけど、弟監禁してたやつとまともに仕事でんきわ、さすがに」
とりあえずあいつは地方に飛ばすよ。
そう言ってフィリップは部屋から出て行った。
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