びーえるの短い話

かとらり。

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逃がさない×逃げたい 終

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 祐紀は泣き濡れる春を寝室に寝かせた。

「なに、するんですか…」
「知ってるでしょう?」

 乱れた着物をそのまま脱がす。
 もう日は暮れていて、赤っぽく光る春の肌は美しかった。
 また夕方に抱こうか。いや、朝焼けまで夜通し抱くのも良いかもしれない。

 そんな恐ろしいことを考えているとはつゆ知らずに、春は不安そうな目で祐紀を見つめた。

「怖い?」
「…はい」
「なら、もう二度と逃げようなんて考えないでくださいね」

 祐紀がそう言って口付けると、春は蕩けた顔をする。こんな顔をしておいて祐紀を拒むなんてひどい人だ。

「僕なんかより…良い人がいるでしょう」
「いませんよ」

 祐紀は春の蕾に手を伸ばした。
 春は祐紀以外の誰も知らない。大きな優越感だった。

「ひ…やぁ」
「本当に嫌ですか?」
「う、やぁ、いやです…!」
「じゃあ、好きっていうまでしてあげますね」
「へ…っやぁあ!」

 祐紀は春の感じるところを執拗にいじってやった。

「やぁっ…やめてぇ、いやっ…」
「本当は好きなくせに」

 春は頑なにいやしか言わない。
 もしかしたらわざと触って欲しくてそう言ってるのか思ったがそうではないらしい。

 いじっぱりなのも可愛かった。

「ふ、ぁあ…やぁぁあ!」
「あ」

 ぴゅ、と春の可愛いものが白い精を吐き出した。

「いっちゃいましたね」
「うぅ…も、やだぁ…」

 ぐずる春をあやすようにキスをする。

「ん…む」
「ね、はる…もう諦めなよ」
「あきらめ、る…?」
「どうせ俺から逃げられないんだからさ、諦めて僕のものになれば良いでしゃう?」

 みち、と狭い春の中に自身を入れる。

「あ、ぁあっ」
「諦めちゃえば、楽になりますよ…気持ちいいことしてるだけでいいんですから」

 奥まで入る頃には春は息はぜぇぜぇと上がっていた。

「ほんと…?」
「はい」

 もう一度、優しくキスをしてやると春はふんわりほほえんだ。

「じゃあ、そうする…」

 祐紀は溢れそうになる笑みを必死に抑えた。

「なら、さっそく気持ちいいこと、してあげますね」
「う…ふぁぁあ!あっ…だめぇ」

 祐紀の激しい腰つきに、春はされるがままになってただ喘ぐばかり。

「ね、はる…やくそくして」
「へ…ぁ、なにぃ…?」

 祐紀は春が達せないように春の根元をしっかりと握り込んだ。

「俺からもう逃げないって…俺しか見ないって」
「う…やくそく?ぁあっ…も、だめっ…」
「はる」

 春が祐紀の下でもがく。
 いきたいのに祐紀の手のせいでいけないのだ。

「てっ…はなして、ゆうきさぁあ…」
「なら、約束して」
「うぅ…するっ…やくそく、するからぁ」
「ちゃんと、守ってね」

 祐紀は手を離したやった。
 その瞬間に春は達した。

「はぁ…ぁ…」

 春はそのまま意識を失った。

「これで、はるは俺のもの…」

 祐紀は眠ったままの春を抱き上げる。
 そして、春はまだ知らない、屋敷の地下へ向かった。
 そこには家具や必需品の揃った部屋がある。普通の部屋と違うのは入り口に外から堅固な鍵がかかることだけ。

「きょうからここが春の部屋だよ。気に入ってくれるといいけど」

 答えがないのは知っていながら話しかける。

 寝台に春を横たわらせると、部屋は完璧になったように祐紀には見えた。

「これからはずーっと一緒だよ」

 祐紀は春の額にそっとキスをした。


             終
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感想 1

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みんなの感想(1件)

arise
2025.12.05 arise

満足感が凄かったです!
続きが気になります笑

解除

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