消滅世界 僕の世界

猫猫黒猫

文字の大きさ
1 / 3
第一章 自分

1話 無

しおりを挟む
僕は壊れゆく世界を雲の上から眺めることしかできない。

ボロボロと音を立てながら
美しい自然、海、森、動物
人間が生み出した建造物、建物、芸術作品、神の加護がある教会でさえも崩れゆく。

自分の目から涙が流れるのが感じられた。
どうすることもできない、、、
遠くに街が見える人の悲鳴が聞こえてくる。
幻聴だ。
そんなこと自分でもわかっている。雲の上まで人間の悲鳴が聞こえるはずがないのだから。
しかし耳の中に悲鳴は入ってくる。
全ての人間いや、全ての動物や物は無力である。
そんな知りたくもない事実が押し寄せてくる。

「誰か助けてくれよ、おい誰か助けてくれよ!」

誰もいないわかりきっている。
でも助けを求めることしか自分にはできない。

「ごめんなさい、、、ごめんなさい」

さまざまな感情が頭の中を支配していく。
謝ることしかできない。
許されることない罪逃れることはできない。

「どうすればいいんだよ」

涙があふれてくる。
涙が視界を悪くする。
壊れゆく世界がぼやけて見える。

「ぼ、ぼくのせいじゃない、そうだこれは別に僕のせいじゃないんだ」

いや、自分が悪いとわかっている。
でもこう言わないと精神が不安定になる。
自分が自分じゃなくなる。

「これは、君の望んだ結果じゃないのか??」

青い髪の男が僕の横まで歩いてきた。

「ちがう、ちがうんだよ、僕が望んだのはこんな結果じゃない」

男はしばらく何も言わなかった。
しばらくたち男は口を開く。

「では変えてみるか?自分の手で」

男は短剣を差し出した。

「この剣で首を刺しなさい、そうすれば過去に戻れる」

僕は剣を受け取った。

「私と君以外記憶は残ってない。過去に行くんだからね」

僕は消滅する世界をもう一度見たあと

「ごめん」

と一言はっして、首に剣を刺した。

次こそは自分が望む世界を作り出すために。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

婚約者が多すぎる

あんど もあ
ファンタジー
器量も知力も魔力も平凡な第三王女アネット。もうじき16歳になるというのに、政略結婚の話も無い。私ってモテないから、と本人は思っているけど、彼女は無自覚しごでき王女だった。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした

藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると 土地を蝕む邪気となって現れる。 それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。 派手な奇跡は起こらない。 けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。 ――その役目を、誰一人として理解しないまま。 奇跡が少なくなった。 役に立たない聖女はいらない。 そう言われ、私は静かに国を追放された。 もう、祈る理由はない。 邪気を生み出す原因に目を向けず、 後始末だけを押し付ける国を守る理由も。 聖女がいなくなった国で、 少しずつ異変が起こり始める。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 私がなぜ祈らなくなったのかを。

処理中です...