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勾玉
十二
しおりを挟む「無論、それ以外の色を放つ者も失格とする」
「……っ……」
闇のように黒く染まった勾玉
「制限時間は10分。色が変わらなかった者達は速やかに退場し、色が変わった者はその場に残れ。以上だ」
「……………」
試験内容は或が思い描いていたものとは程遠く、その内容は簡潔でいて残酷だった
「…(頑張りようがない)」
努力や実力、持って生まれたものが一瞬で決められる
「……………」
周りから聞こえてくるのは
結果が出なかった者達の悲痛な叫び
「この五年間…ッ…修行し続けたのにどうして…!!!」
「嘘だ…!!!嘘だッ!!!」
「おい、お前達!速やかに退場しろ!!」
「嫌だァァア!!」
もうすでに半分以上の受験者は脱落しているこの状況で
「はぁ……はぁ…」
制限時間は残り五分となった
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