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『クラスに転入してきた少年は天使だった(冬原interval06)』
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『クラスに転入してきた少年は天使だった(冬原interval06)』
放課後の進路指導室。
傾きかけた太陽の赤い光が窓から入り込む中、押し倒された私。
女教師と男子高生。
その体が教室で重なり合う、まさに女性向け成人指定のポルノコミックの展開だ。
私もそんな妄想で夜な夜な一人でいたした事はある。
本当にそうなったら、ああしよう、こうしよう、大人の女性として若いヒナを可愛がってあげるのだと。
だけどさぁ! 実際にさぁ! そんな事あるわけないじゃん!?
だというのに。
「ひゃっ!」
私が宮城の望む関係を認めた途端、抱き着かれ硬い床に押し倒されたのだ。
そして気のせいでなければ首筋にキスをされた。
私が素っ頓狂な声をあげるのも無理はないだろう。
「先生! いいんですよね?」
な、なななななな、なにが!?
「あ、あわわ、み、みやぎ! ま、まて、まちなさい!」
私は言語中枢を崩壊させつつ、とにかく待ったをかける。
「待てません!」
いや、待て、マジで待て!
職を失う、信用を失う、今持っているもの全てを失う、そんな覚悟はしたが今ここでとか想定外すぎる!
「お、おい、男が女を押し倒すなんて……」
必死の抵抗をした。
しかしビクともしない。
この細めな体のどこにこんな力があるんだと驚く。
男女の筋力差というものを身をもって知った瞬間だった。
男性と女性、その性差における筋力差はもちろん知ってはいたが、実際に押し倒され、おおいかぶされると、女の力ではくつがえせないのだ。
……正直、濡れた。
いや、私は変態ではない、変態ではないぞ!
だが、考えてもみて欲しい。
うら若き年下の美少年からこれほどまでに熱く自分を求められ、しかも力づくだぞ!
こんな状況でどうにかならん女がいたら出てこいというレベルだ!
確かに?
私がエロい妄想をする時は、こういうカンジに男主導でというシチュエーションがやや多めなのは事実だ。
けれどそれは個人の嗜好レベルのものであり、変態やらなんやらと後ろ指をさされるレベルじゃない。
手を出せば犯罪だが、頭の中で楽しむ分には違法性はないのだ。
だからこそこの状況に対処できない。
妄想するようなシチュエーションが現実になっているんだ。
今までのイメトレはなんだったんだと絶望するほどに私は何もできず、ただただうろたえた。
間近に迫る美少年フェイス、その熱い瞳に見つめられると全てを差し出したくなってしまうのだ。
……よし!
もう、このまま流されててしまおう。
放課後の教室で教え子が望むままに受け入れるのだ。かわいい教え子の為だものな! と思った瞬間。
あ、いや、待て、マズイぞ。
いや、マズイどころではない。かなりマズイ。
私は流れに身をまかせて抵抗をやめようとした自分の体に再び力をこめて、宮城に向かった叫ぶ。
「いや、本当に! 私にも準備があるんだ!」
私の必死さに宮城も少しだけ躊躇したようで、力をゆるめてくれた。
「準備とは? そう言ってまた明日になったら、やっぱりこの話はなかった事にとか言いませんか?」
「私も女だ。二言はない。いや、準備というのは……その、だな」
言いたくない。
言いたくないが言えずにこのまま醜態をさらすよりは言った方がマシだ。
なぜなら脇と下の毛が多分、ひどい事になっている!
最近はチェックすらしていなかった。
男はムダ毛を気にするという。
私が例のオジ様と会う約束をとりつけたのはつい先ほど。
ビューティクリニックに予約を入れないとと思っていた矢先の事なのだ。
だが、こんなに熱く迫られているのに、ムダ毛がどうこうなんて口が裂けても言えない。
なんとか……なんとか真実を隠して時間を稼げないか?
「やっぱり。その場しのぎでウソをつこうとしてません?」
不審げになる宮城。
どうする、このまま再び力で押されると……そうだ!
姉活としての関係ならやっぱりデートコースの設定は女性の仕事。
いい店を予約したいから、おいしい食事をともにしたいから。
これをうまく伝えて時間が欲しいと言えば、大人としても恰好がつくはず!
良し、この路線でいける! ダメでも勢いで誤魔化せ、私!
ざっと作戦を決めたら、どんな店がいいか考える。
男の、しかも若い子であればやはり肉。
多少、高くついても個室でちょっといいカンジの店がいいだろう。
そうであれば知り合いなどにも会わないだろうし、二人きりで落ち着いて話もできる。
これまでの人生の中でもっとも脳みそを高速回転させた私は、宮城を家に帰したらすぐにビューティークリニックに即日予約を入れてムダ毛処理をしてもらおう。
陰毛も含めて体毛はあまり濃い方ではないがあちこち生えているのはみっともない。
女だって、ヒゲも指毛もスネ毛も生えるのだ!
予約がとれなかったら自分で全身剃毛だ。
カミソリやらガムテープやら色々買いに行かなくてはならん。
「わかった。言おう」
「はい。納得できない答えでしたら、またすぐ押し倒しますからね?」
宮城の言葉を聞きながらも私は予定を組み立てる。
まず学校から離れた場所で焼き肉屋を探して予約を入れ、次にクリニックに電話をしてムダ毛処理をしてから、徹夜で寝室の掃除をしつつ、ヤバイ物は全部隠して、などと考えながら返事をしたのがいけなかったんだ。
宮城には『いい店を予約するのさ。初デートだからな』。
そういうつもりだったのに。
最優先懸念事項の事が頭から離れず、そがポロっと口からこぼれた。
「ムダ毛処理をしたい」
「……」
宮城が言葉を失った。
し に た い。
その日はそれが解散の合図となった。
放課後の進路指導室。
傾きかけた太陽の赤い光が窓から入り込む中、押し倒された私。
女教師と男子高生。
その体が教室で重なり合う、まさに女性向け成人指定のポルノコミックの展開だ。
私もそんな妄想で夜な夜な一人でいたした事はある。
本当にそうなったら、ああしよう、こうしよう、大人の女性として若いヒナを可愛がってあげるのだと。
だけどさぁ! 実際にさぁ! そんな事あるわけないじゃん!?
だというのに。
「ひゃっ!」
私が宮城の望む関係を認めた途端、抱き着かれ硬い床に押し倒されたのだ。
そして気のせいでなければ首筋にキスをされた。
私が素っ頓狂な声をあげるのも無理はないだろう。
「先生! いいんですよね?」
な、なななななな、なにが!?
「あ、あわわ、み、みやぎ! ま、まて、まちなさい!」
私は言語中枢を崩壊させつつ、とにかく待ったをかける。
「待てません!」
いや、待て、マジで待て!
職を失う、信用を失う、今持っているもの全てを失う、そんな覚悟はしたが今ここでとか想定外すぎる!
「お、おい、男が女を押し倒すなんて……」
必死の抵抗をした。
しかしビクともしない。
この細めな体のどこにこんな力があるんだと驚く。
男女の筋力差というものを身をもって知った瞬間だった。
男性と女性、その性差における筋力差はもちろん知ってはいたが、実際に押し倒され、おおいかぶされると、女の力ではくつがえせないのだ。
……正直、濡れた。
いや、私は変態ではない、変態ではないぞ!
だが、考えてもみて欲しい。
うら若き年下の美少年からこれほどまでに熱く自分を求められ、しかも力づくだぞ!
こんな状況でどうにかならん女がいたら出てこいというレベルだ!
確かに?
私がエロい妄想をする時は、こういうカンジに男主導でというシチュエーションがやや多めなのは事実だ。
けれどそれは個人の嗜好レベルのものであり、変態やらなんやらと後ろ指をさされるレベルじゃない。
手を出せば犯罪だが、頭の中で楽しむ分には違法性はないのだ。
だからこそこの状況に対処できない。
妄想するようなシチュエーションが現実になっているんだ。
今までのイメトレはなんだったんだと絶望するほどに私は何もできず、ただただうろたえた。
間近に迫る美少年フェイス、その熱い瞳に見つめられると全てを差し出したくなってしまうのだ。
……よし!
もう、このまま流されててしまおう。
放課後の教室で教え子が望むままに受け入れるのだ。かわいい教え子の為だものな! と思った瞬間。
あ、いや、待て、マズイぞ。
いや、マズイどころではない。かなりマズイ。
私は流れに身をまかせて抵抗をやめようとした自分の体に再び力をこめて、宮城に向かった叫ぶ。
「いや、本当に! 私にも準備があるんだ!」
私の必死さに宮城も少しだけ躊躇したようで、力をゆるめてくれた。
「準備とは? そう言ってまた明日になったら、やっぱりこの話はなかった事にとか言いませんか?」
「私も女だ。二言はない。いや、準備というのは……その、だな」
言いたくない。
言いたくないが言えずにこのまま醜態をさらすよりは言った方がマシだ。
なぜなら脇と下の毛が多分、ひどい事になっている!
最近はチェックすらしていなかった。
男はムダ毛を気にするという。
私が例のオジ様と会う約束をとりつけたのはつい先ほど。
ビューティクリニックに予約を入れないとと思っていた矢先の事なのだ。
だが、こんなに熱く迫られているのに、ムダ毛がどうこうなんて口が裂けても言えない。
なんとか……なんとか真実を隠して時間を稼げないか?
「やっぱり。その場しのぎでウソをつこうとしてません?」
不審げになる宮城。
どうする、このまま再び力で押されると……そうだ!
姉活としての関係ならやっぱりデートコースの設定は女性の仕事。
いい店を予約したいから、おいしい食事をともにしたいから。
これをうまく伝えて時間が欲しいと言えば、大人としても恰好がつくはず!
良し、この路線でいける! ダメでも勢いで誤魔化せ、私!
ざっと作戦を決めたら、どんな店がいいか考える。
男の、しかも若い子であればやはり肉。
多少、高くついても個室でちょっといいカンジの店がいいだろう。
そうであれば知り合いなどにも会わないだろうし、二人きりで落ち着いて話もできる。
これまでの人生の中でもっとも脳みそを高速回転させた私は、宮城を家に帰したらすぐにビューティークリニックに即日予約を入れてムダ毛処理をしてもらおう。
陰毛も含めて体毛はあまり濃い方ではないがあちこち生えているのはみっともない。
女だって、ヒゲも指毛もスネ毛も生えるのだ!
予約がとれなかったら自分で全身剃毛だ。
カミソリやらガムテープやら色々買いに行かなくてはならん。
「わかった。言おう」
「はい。納得できない答えでしたら、またすぐ押し倒しますからね?」
宮城の言葉を聞きながらも私は予定を組み立てる。
まず学校から離れた場所で焼き肉屋を探して予約を入れ、次にクリニックに電話をしてムダ毛処理をしてから、徹夜で寝室の掃除をしつつ、ヤバイ物は全部隠して、などと考えながら返事をしたのがいけなかったんだ。
宮城には『いい店を予約するのさ。初デートだからな』。
そういうつもりだったのに。
最優先懸念事項の事が頭から離れず、そがポロっと口からこぼれた。
「ムダ毛処理をしたい」
「……」
宮城が言葉を失った。
し に た い。
その日はそれが解散の合図となった。
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