【R18】転生先は男女比1:30の貞操逆転世界~ビッチを夢見る三十路の魂~

尾和 ハボレ

文字の大きさ
273 / 437

『春に舞い降りた私の天使(春日井crushing08)』

しおりを挟む
『春に舞い降りた私の天使(春日井crushing08)』

私は今に宮城君がドアから顔をのぞかせるのでは、という恐怖を背に感じながらもたれかかっていたドアから身を起こす。

そして窓際の宮城君の机まで走り込み、位置を戻して、すぐにドアの所まで戻る。

やや無理な姿勢でドアにもたれかかったと同時だった。

わずかにドアが動くが施錠されているため、きしむ音だけが鳴る。

そして数センチのドアの厚みの向こう側から。

「開かないじゃんか」

と、宮城君の声がした。

すぐそこに宮城君がいる。

その声はいつも通りのやわらかいもので、今まさに私が教室内を駆けずり回っていた様を知らない平静さだった。

一方で私はこの薄いドアを隔てて、ショーツをはかず、濡れた醜態をさらしている。

「……ぁ」

ポタリと床に私の蜜が垂れる感覚。

私はこの状況にどうしようもなく興奮していた。

以前、宮城君に顔を隠して露出した時以上に。

この状況、もしバレてしまったら? そう考えただけで、脚が震える。

恐怖や不安以上に……露出癖からの快感が上回った。

ドアについていた両手から右手を離し、その指先をあてがう。

今はダメ、今はマズい。

頭ではわかっているのに、指が止まらない。

くちゅくちゅと本当に小さな音。

宮城君に聞こえるかもしれないというのに、蜜の量は増すばかり。

ああ。

宮城君の顔が見たい。宮城君の声が聴きたい。宮城君の硬い体に触れたい。

しばらくした後。

「……戻りますかね」

という声が聞こえて、我に返った瞬間。

脱ぎ掛けて足首にんらまっていた下着を踏んでしまい、それが床に垂れた私の蜜で滑った。

私は体勢を崩し、盛大に体をドアにぶつけてしまった。

バレた、バレた、バレた!

絶対にバレた! ああ、ああ、あああああ!

私は真っ青になり、全身の力が抜けてしまってそのままへたりこんだ。

もうダメだ! 

私は牢屋に入れられて、もうずっと出てこられない!

お母さんに何て言えばいいの!? 

どうすればいいの!?

あまりの恐怖で、お尻が温かくなっているのにようやく気付いた。

「あ……はは、もう、本当に、私……もうダメだ……」

恐怖で漏らしてしまった。

床も濡らし、スカートも濡れて、言い訳のしようがない。

体を寄せていたドアがノックで揺れた。

「もしかして、春日井さん?」

さっきまであんなに聞きたかった宮城君の声がする。

私はこんな状況でも。

「み、みやぎ、くん、どうしたの?」

かろうじて返事をした。

自分でもわかるほどに震えている。

「ああ、やっぱり。どうしたの? 鍵なんてかけて? ボクも忘れ物して取りに来たんだけど開けてくれる?」

鍵を開ける?

そんなことをしたら私は終わってしまう。

宮城君に、この天使のように優しい宮城君に、侮蔑の目を向けられ、口汚く罵られる。

痴女として捕まってしまう事もそうだが、宮城君にそう扱われると思うだけで全身から血の気が失せる。

「あ、あの……その……」

言葉を詰まらせてしまう。

ここでドアを開けることを断れる理由がない。

こうしていればいるだけ、不審に思われるだけだ。

だが、開けられるはずがない。

もう何も考えられない。

震え始めた自分の肩を抱く。

自然と声が漏れた。

涙が溢れた。

「う、う……うえぇッ」

涙声を通り越して、いっきに鳴き声になった。
しおりを挟む
感想 49

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら

普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。 そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

処理中です...