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『春に咲いた花を揺らす胡蝶の如く(12)』
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『春に咲いた花を揺らす胡蝶の如く(12)』
「ええと、なんでしたっけ? 今、ボク、ちょっと忙しいんですけど?」
宮城君の唇が私の首元から離れて、呆然と立ち尽くしていた二人へそう言うと、彼女たちしは言葉を失ったように首を横に振って何も言わなかった。
もし逆の立場だったら、私だってこんなふうに絶句しているだろう。
「では、失礼しますね。さ、行こうね、ボクのかわいいワンちゃん?」
「あ、あっ、ふっ……!」
そのまま胸を揉まれながら、私達はしばらく歩く。
二人が私たちの背中に向けている視線を感じなくなるほどに離れて、ようやく私の体が緊張から解放され、今度は激しい脱力感に襲われる。
足も腰もガクガクとして力が入らない。
お散歩もまともにできないのかと、叱られるかもと思ったけれど。
「ちょ、ちょっと、ごめんなさい……宮城君、少し、休んでいいかしら?」
「そうだね、ちょっと疲れたかな」
「あ、ありがとう」
横並びにベンチに座る。
宮城君の体はあいかわらず密着したままで、その大きな手も私の胸の上にある。
「ふっ……んっ……」
「胸を触られて感じちゃうなんて、春日井さんはずいぶんと変態だね?」
「わ、私、その、ごめんなさ……んんっ……んっ!」
はしたないと思われても、意志と関係なく口から出る声がうわずる。
せめて、胸から与えられる刺激を減らせればと思って、つい逃げるように体を丸めてしまった。
「胸を隠さないでってさっきも言ったよね? 春日井さんは同じ事を何度も言わせる子じゃないよね?」
「あっ、ご、ごめんなさい!」
私はすぐに手を背中に回して胸をそる。
飼い犬が主人に腹を見せるように。
「うん、よくできました」
ずっといじられていた側の乳首だけが、タンクトップごしでもわかるほど隆起している。
宮城君が罰だと言わんばかりに、そこを指ではじいた。
「んんっ!」
頭の中がチカチカするが、同じ事を繰り返さないように、唇を強くかんで、胸を張ったまま、ジッと耐える。
「えらいえらい」
宮城君が囁く言葉が遠くから聞こえてくるほど、意識がぼーっとする。
気が付けば宮城君の手は私のタンクトップにかかっていて。
いつの間にかさらされていた素肌、むきだしになっていた私の胸を、宮城君の手のひらが直接、包んでいた。
それまでと違って、熱の伝わる温かい指先で乳首に触れられ、私は声を押さえる事ができない。
「あっ! ……はっ……はぁっ……」
心臓は早鐘を打つようで、息すらもまともできない。
体を丸めてはいけないと思いつつも、つい、宮城君の手を包み込むように、くの字になってしまう。
うつむいた先、宮城君のズボンが目に入った。
「み、宮城君……その……それって……」
スボンのふくらみ。
聞くまでもなく、それは男性自身。
頭ではわかっていても、今まではどこかクラスメートという意識が強かった。
それが一瞬で、この人は男性、という意識で塗り替えられた。
「少し場所を変えようか?」
「……え、ええ、んっ」
宮城君の手がわきの下に潜り込み、私を支えて立ち上がらせる。
ろくに力の入らない足腰のせいで、フラフラとしてしまう。
「いいよ、ボクにつかまって?」
「ご、ごめんなさい、私、こんな、その……」
体以上に痺れる意識。
それをなんとか手放さないようにと、宮城君の体にすがりつく。
「ボクは嬉しいなぁ。こんなにボクの指や手で気持ちよくなってくれるなんて」
「……そ、そう、なの? 私、おかしいでしょ? やっぱり変態なんだって思ったのに……」
「そうだね。変態だね」
自分で口にしたそれを肯定されると、さすがに不安になる。
見捨てられないか、蔑まれないか、と。
「だけどそういう可愛い所をボクの前だけで見せてくれるなら問題ないでしょ?」
「え? ……かわいい?」
「だって、ボクそういう女のコが好きだから。女のコのくせに男にイジメられて悦ぶ子が大好きだから」
かわいい、と。
こんな異常な私をかわいいと言ってくれた。
「それとも春日井さんはボク以外の誰かに、そういう可愛い所を見せるつもりかな?」
「い、いいえ、そんな、そんな事! こんな私を受け入れてくれて、こんな私をかわいいなんて言ってくれて……私にはやっぱり宮城君しかいないわ!」
そんなに事ありえない!
私の全てを受けて入れて、撫でてくれる男の人が他にいるはずもない!
「ええと、なんでしたっけ? 今、ボク、ちょっと忙しいんですけど?」
宮城君の唇が私の首元から離れて、呆然と立ち尽くしていた二人へそう言うと、彼女たちしは言葉を失ったように首を横に振って何も言わなかった。
もし逆の立場だったら、私だってこんなふうに絶句しているだろう。
「では、失礼しますね。さ、行こうね、ボクのかわいいワンちゃん?」
「あ、あっ、ふっ……!」
そのまま胸を揉まれながら、私達はしばらく歩く。
二人が私たちの背中に向けている視線を感じなくなるほどに離れて、ようやく私の体が緊張から解放され、今度は激しい脱力感に襲われる。
足も腰もガクガクとして力が入らない。
お散歩もまともにできないのかと、叱られるかもと思ったけれど。
「ちょ、ちょっと、ごめんなさい……宮城君、少し、休んでいいかしら?」
「そうだね、ちょっと疲れたかな」
「あ、ありがとう」
横並びにベンチに座る。
宮城君の体はあいかわらず密着したままで、その大きな手も私の胸の上にある。
「ふっ……んっ……」
「胸を触られて感じちゃうなんて、春日井さんはずいぶんと変態だね?」
「わ、私、その、ごめんなさ……んんっ……んっ!」
はしたないと思われても、意志と関係なく口から出る声がうわずる。
せめて、胸から与えられる刺激を減らせればと思って、つい逃げるように体を丸めてしまった。
「胸を隠さないでってさっきも言ったよね? 春日井さんは同じ事を何度も言わせる子じゃないよね?」
「あっ、ご、ごめんなさい!」
私はすぐに手を背中に回して胸をそる。
飼い犬が主人に腹を見せるように。
「うん、よくできました」
ずっといじられていた側の乳首だけが、タンクトップごしでもわかるほど隆起している。
宮城君が罰だと言わんばかりに、そこを指ではじいた。
「んんっ!」
頭の中がチカチカするが、同じ事を繰り返さないように、唇を強くかんで、胸を張ったまま、ジッと耐える。
「えらいえらい」
宮城君が囁く言葉が遠くから聞こえてくるほど、意識がぼーっとする。
気が付けば宮城君の手は私のタンクトップにかかっていて。
いつの間にかさらされていた素肌、むきだしになっていた私の胸を、宮城君の手のひらが直接、包んでいた。
それまでと違って、熱の伝わる温かい指先で乳首に触れられ、私は声を押さえる事ができない。
「あっ! ……はっ……はぁっ……」
心臓は早鐘を打つようで、息すらもまともできない。
体を丸めてはいけないと思いつつも、つい、宮城君の手を包み込むように、くの字になってしまう。
うつむいた先、宮城君のズボンが目に入った。
「み、宮城君……その……それって……」
スボンのふくらみ。
聞くまでもなく、それは男性自身。
頭ではわかっていても、今まではどこかクラスメートという意識が強かった。
それが一瞬で、この人は男性、という意識で塗り替えられた。
「少し場所を変えようか?」
「……え、ええ、んっ」
宮城君の手がわきの下に潜り込み、私を支えて立ち上がらせる。
ろくに力の入らない足腰のせいで、フラフラとしてしまう。
「いいよ、ボクにつかまって?」
「ご、ごめんなさい、私、こんな、その……」
体以上に痺れる意識。
それをなんとか手放さないようにと、宮城君の体にすがりつく。
「ボクは嬉しいなぁ。こんなにボクの指や手で気持ちよくなってくれるなんて」
「……そ、そう、なの? 私、おかしいでしょ? やっぱり変態なんだって思ったのに……」
「そうだね。変態だね」
自分で口にしたそれを肯定されると、さすがに不安になる。
見捨てられないか、蔑まれないか、と。
「だけどそういう可愛い所をボクの前だけで見せてくれるなら問題ないでしょ?」
「え? ……かわいい?」
「だって、ボクそういう女のコが好きだから。女のコのくせに男にイジメられて悦ぶ子が大好きだから」
かわいい、と。
こんな異常な私をかわいいと言ってくれた。
「それとも春日井さんはボク以外の誰かに、そういう可愛い所を見せるつもりかな?」
「い、いいえ、そんな、そんな事! こんな私を受け入れてくれて、こんな私をかわいいなんて言ってくれて……私にはやっぱり宮城君しかいないわ!」
そんなに事ありえない!
私の全てを受けて入れて、撫でてくれる男の人が他にいるはずもない!
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