2 / 21
序章
神話の始まり
しおりを挟む
遥か昔―――――――――
世界は混沌と呼ばれ、天も地もなく、昼も夜もない一つだった。
カオスはまず奈落を生み、後に大地を生む。
そして、ガイアは天を生み出す。これにより世界は天と地に分かれることになる。
ガイアはウラヌスを夫とし、後に『ティターン12神』と呼ばれる巨神を生んだ。
だが、ウラヌスは自ら産んだ子供たちの内、キュクロプスやヘカトンケイルの醜い姿を嫌いタルタロスへと閉じ込めてしまう。
それに腹を立てたガイアは息子の一人で時の神・クロノスに命じてウラヌスに報復に出る。こうしてクロノスはウラヌスを退け、神の王となったのであった。
「クロノスよ。やがてそなたも儂のように自分の息子に王位を退けられることになるだろう」
ウラヌスはその一言を残し、世界から去った。そして、この言葉はクロノスの心に暗い影を落とすことになる。
クロノスはウラヌスの言葉から己を守る為に生まれて来た子供たちを次々と飲み込んだ。
(これで私を追い落とすものなど一人もいない!)
そうほくそ笑んでいたのだが、その裏で妻のレアは一人の少年を育てていた。
その少年こそ後に神々の王となるゼウスである。
レアは末の息子であるゼウスをクロノスに差し出す際に一計を案じた。赤子であるゼウスとよく似た大きさの岩を産着に包んで身代わりとして差し出したのだ。
やがてゼウスは成長し、遂に行動に出る。父・クロノスに飲み込まれた兄弟姉妹を救いだしたのだ。それに激怒したクロノスはゼウスとそれに従うものたちを一人残らず葬り去る為に戦いを仕掛ける。
これに対してゼウスも応戦し、兄弟姉妹たちと力を合わせ立ち向かうのであった。
戦いは熾烈を極めた。ティターン神族に押されるゼウスたち。それを見かねたのはガイアだった。
ガイアは神の王となったクロノスの変貌に失望していたのだ。それがウラヌスの予言のせいであったにしても許しがたいと思い、ゼウスたちにキュクロプスやヘカトンケイルといったタルタロスに幽閉されたものたちの存在を教える。
キュクロプスは優れた鍛冶師であった。彼はゼウスに『神の雷』を、ポセイドンに『三叉の戟』を、そしてハデスには『姿を消せる兜』をそれぞれ授ける。
ヘカトンケイルは千の腕を持つ異形の巨神である。これを生かし、無数の岩石を投げつけ一人で多くの敵を倒した。
彼らの加勢により、ゼウスたちは徐々に盛り返し、ついに勝利したのであった。
ゼウスはクロノスを討ち取り、残ったティターン神族をタルタロスに幽閉する。
自らはオリンポス山の頂上にパルテノン神殿を築き、そこを世界の中心と定める。そして、新たな時代の始まりを宣言したのであった。
これにより、世界は多くの神により治められることになったのである。
世界は混沌と呼ばれ、天も地もなく、昼も夜もない一つだった。
カオスはまず奈落を生み、後に大地を生む。
そして、ガイアは天を生み出す。これにより世界は天と地に分かれることになる。
ガイアはウラヌスを夫とし、後に『ティターン12神』と呼ばれる巨神を生んだ。
だが、ウラヌスは自ら産んだ子供たちの内、キュクロプスやヘカトンケイルの醜い姿を嫌いタルタロスへと閉じ込めてしまう。
それに腹を立てたガイアは息子の一人で時の神・クロノスに命じてウラヌスに報復に出る。こうしてクロノスはウラヌスを退け、神の王となったのであった。
「クロノスよ。やがてそなたも儂のように自分の息子に王位を退けられることになるだろう」
ウラヌスはその一言を残し、世界から去った。そして、この言葉はクロノスの心に暗い影を落とすことになる。
クロノスはウラヌスの言葉から己を守る為に生まれて来た子供たちを次々と飲み込んだ。
(これで私を追い落とすものなど一人もいない!)
そうほくそ笑んでいたのだが、その裏で妻のレアは一人の少年を育てていた。
その少年こそ後に神々の王となるゼウスである。
レアは末の息子であるゼウスをクロノスに差し出す際に一計を案じた。赤子であるゼウスとよく似た大きさの岩を産着に包んで身代わりとして差し出したのだ。
やがてゼウスは成長し、遂に行動に出る。父・クロノスに飲み込まれた兄弟姉妹を救いだしたのだ。それに激怒したクロノスはゼウスとそれに従うものたちを一人残らず葬り去る為に戦いを仕掛ける。
これに対してゼウスも応戦し、兄弟姉妹たちと力を合わせ立ち向かうのであった。
戦いは熾烈を極めた。ティターン神族に押されるゼウスたち。それを見かねたのはガイアだった。
ガイアは神の王となったクロノスの変貌に失望していたのだ。それがウラヌスの予言のせいであったにしても許しがたいと思い、ゼウスたちにキュクロプスやヘカトンケイルといったタルタロスに幽閉されたものたちの存在を教える。
キュクロプスは優れた鍛冶師であった。彼はゼウスに『神の雷』を、ポセイドンに『三叉の戟』を、そしてハデスには『姿を消せる兜』をそれぞれ授ける。
ヘカトンケイルは千の腕を持つ異形の巨神である。これを生かし、無数の岩石を投げつけ一人で多くの敵を倒した。
彼らの加勢により、ゼウスたちは徐々に盛り返し、ついに勝利したのであった。
ゼウスはクロノスを討ち取り、残ったティターン神族をタルタロスに幽閉する。
自らはオリンポス山の頂上にパルテノン神殿を築き、そこを世界の中心と定める。そして、新たな時代の始まりを宣言したのであった。
これにより、世界は多くの神により治められることになったのである。
1
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる