三国志シリーズ

氷室龍

文字の大きさ
11 / 11

隻眼将軍は今日も妻を愛でる

三国志シリーズ第11弾

『熱き鼓動の果て』のその後です。

********************************************

桜月が元譲と暮らすようになってはや3年が来ようとしていた。
二人の間に生まれたのは女児で『瑞麗ずいれい』と名付けられた。
元譲の邸は華やかで賑やかなものになっていた。

「きゃっ、きゃっ!」
「こら、春燕、そんなにはしゃぐな。」
「だー、だー。」
「うぉっ! ず、瑞麗?!」

夏真っ盛りのある日。
庭に大きなたらいを用意して井戸の水を汲んで娘たちを水浴びさせていた元譲。
この頃はいろんなものに興味を示すようになったようであらぬ方向に駆け出すこともよくある。
強面の隻眼将軍も形無しである。
それを微笑ましく思い見守る桜月。

「二人とも、あまり父様ととさまを困らせるものではありませんよ。」
「「あーい。」」

二人は声をそろえて返事をする。
その姿に桜月は苦笑いだ。
一通り気が済んだようで二人は水から上がり、侍女長の冬扇が着替えに連れて行った。
あとに残った元譲と桜月は茶を飲みながら一息つく。

「早いものだ…。」
「え?」
「あれから三年か。」
「そうですね。」
「早いものだ。」
「でも…。」
「?」

桜月が少し暗い顔をしたので元譲は首を傾げる。

「元譲様の跡継ぎを…。」
「ああ、そのことか。
 気にすることはない。」
「ですが…。」
「妙才のところの息子を養子に迎えればいい。
 あそこは無駄に子だくさんだからな。」
「え?」
「三男四女だったか?」
「そ、そんなに子沢山なのですか?」
「困ったものよ。 いつまでたっても新婚気分の抜けぬ夫婦だからな。」
「まぁ。」

元譲はカラカラと笑いながら従弟の妙才のことを新婚夫婦と言って揶揄からかう。
つられるように桜月も笑顔になる。
その顔に安堵したように元譲は柔らかな笑みを向ける。

「良かった…。」
「元譲様?」
「其方は若いのだ。 あまり気にするな。
 なにより子は授かりもの。 早々こちらの思惑通りにはいかぬものよ。」
「そうですね。」
「とはいえ、ことを起こさねば授かることもできぬがな。」

元譲はニヤリと口の端を上げ、桜月を抱き寄せる。

「元譲…。 んっ。」

桜月が言葉紡ぐより早く元譲はその唇を自身のそれで塞いだ。
そうして、舌を滑り込ませて口腔内を蹂躙していく。
そうなると、最早桜月は抗うのをやめ、答えるように自ら舌を絡め始める。
ビチャビチャと淫靡な水音が響く。

「桜月、続きは寝台でするか?」
「はい…。」

元譲は横抱きに抱き上げるとそのまま寝室へ向かう。
寝室に入るとそのまま寝台へ直行する。
お互いの着物を剥ぎ取るように脱がせあう。
元譲はむしゃぶりつくように蒼空の頂の赤い実に吸い付く。

「あぁ…。」

桜月は甘い吐息を零し、元譲の頭を掻き抱く。
元譲は更に官能を引き出すべく、右手を這わせ太腿を撫で上げる。
それだけで桜月は期待のあまり体の奥から蜜が零れてしまう。
それがわかっていて元譲は意地悪く敏感になったそこをあえて避ける。

「あんっ!」
「ふっ、もう我慢できぬか?」
「げ、げん、じょう…、さまぁ…。」

桜月は腰をくねらせ、先を強請る。
元譲は望み通りと言わんばかりにその節くれだった指で秘裂を上下になぞる。
すると、蜜口からはトロリと蜜が零れ、元譲の指を濡らしていく。
なぞっていた指を蜜口に入れると、ナカはその指を強く締め上げてくる。
それに気を良くして親指の腹で花芯を捏ねてやれば桜月は一際大きな喘ぎとともに達した。

「ふむ、そろそろ頃合いか…。」

元譲は指を引き抜き、蜜で濡れたその指を舐める。

「元譲様?」
「フフフ、其方の蜜はやはり甘い。」
「え?」
「それを味わうのもいいが、この状態では我慢できそうにない。」

よく見ると元譲の逸物は既に腹に付かんばかりに怒張してビクビクと震えていた。
その様子に桜月はゴクリと唾を飲み込む。
元譲は素早く宛がうと、一気に貫く。
欲しかった物を与えられ仰け反る桜月。
その表情は恍惚としていた。
元譲が抽挿を始めると強請るように腰を押し付け、更には足を絡ませてくる。

「そんなにいいか?」
「あぁぁん、 も、もっと…。」
「もっと、何だ?」
「もっと、奥まで…。」
「そうか、奥まで突いて欲しいか。」

元譲は絡められた足を解き体を起こす。
そして、桜月の両足を肩にかけ、彼女の体を二つ折りにするように圧し掛かり奥を強く穿つ。
そのまま、激しく抽挿を繰り返す。
室内には桜月の甲高い嬌声がひっきりなしに上がる。
元譲はお構いなしに穿ち続ける。
やがて、桜月は瞼の裏が白くはじける。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「くっ!」

そして、嬌声とともに体を強張らせる。
同時にナカもギュウっと締まり、子種を強請るように締め上げ搾り取るように蠢いた。
元譲はそれに逆らうことなく己の熱を吐き出す。
そのまま、しばらく折り重なって息を整える。
しばらくして、元譲は起き上がり、力を失った自身を引き抜く。
ずるりと抜け落ちる感覚に思わず声をあげてしまう桜月。
元譲は知ってか知らずか、そんな彼女の隣に横たわり、抱き寄せる。

「少し眠るか…。」
「そうですね。」
「起きたら…。 な。」

元譲は額に口づけを落としながらニヤリと笑ってみせる。
桜月は恥ずかしさのあまり彼の胸に顔を埋めながら、頷く。
それに気を良くして元譲はしばしまどろみの海へと意識を沈めていったのだった。

そして、その夜二人の寝室からは激しく寝台の軋む音と桜月の喘ぎ、元譲の荒い息遣い、そして肉のぶつかる音が絶え間なく続いた。
その音が途絶えたのは空が白み始めたころだったのは言うまでもない。


************************************************

お読みいただきありがとうございました。
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
ライト文芸
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

筆下ろし

wawabubu
青春
私は京町家(きょうまちや)で書道塾の師範をしております。小学生から高校生までの塾生がいますが、たいてい男の子は大学受験を控えて塾を辞めていきます。そんなとき、男の子には私から、記念の作品を仕上げることと、筆下ろしの儀式をしてあげて、思い出を作って差し上げるのよ。