気高く頼りがいのある馬の王族たちがまさか快楽堕ちしてしまっているなんて…

あるのーる

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ある騎士団長の話

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 騎士団長であるミチカゲの朝は早い。寝ている間に国内でなにか不審なことはなかったかの確認に始まり、今日の騎士団の訓練内容の調整、謁見に伴う警備配置の確認などやることが山ほどあるからだ。なかなかにハードな毎日であるが、ミチカゲはそれを当たり前にこなす。
 オークと人間の混血であるミチカゲの体格は大きいとはいえ人間の範囲内に収まっているが、その力は同じ体格の人間と比較にならないほど強い。油断を誘い不意をつけるという利点は大きく、素質だけで見れば引く手あまたなものを持つミチカゲ。しかし「オークの血」というものはそれを含めてなお忌避されるものであった。
 野蛮、そして淫猥。連想される単語に良い意味を持っているものはなく、オークの村から独り立ちをし働き口を探すもどこへ行っても血のせいで門前払いをされる毎日。やはりオークに類するというだけで受け入れられないのかと絶望し、ミチカゲは最後にたどり着いた草原の国の前でここでも拒否されるのならば村に帰ろうと考えていた。しかし予想に反して下働きどころか騎士になることを許され、あれよあれよという間に団長にまでなってしまった。
 オークまでもを受け入れる度量の広さ、実力主義とはいえ忌避されてきた自分をここまで重用してくれた、という恩を胸に、ミチカゲは一生国のために尽くすと決意している。王族には頭が上がらず、特に一番始めに自分に目を止めてくれたシングピールに対してミチカゲは並々ならぬ思いを抱いていた。
 まだようやく空が白み始めたという時間から王宮の見回りをすることもミチカゲにとっては幸福な時間だ。王族の安全を守れる幸せに浸りつつ物陰の一つも見逃さないとばかりに視線を走らせ廊下を歩いていたミチカゲは、ごそごそという物音に即座に反応し足音を殺して素早く向かう。不審者は即座に叩き伏せよう、そう静かに殺気立ちながらそっと物陰から様子を窺えば、ミチカゲが最も慕うシングピールの姿がそこにあった。

「お早うございますシングピール様。今日も変わらず神々しい」
「!み、ミチカゲか……お前はまた大仰なことを……しかし、いつもより早い時間だというのにミチカゲはもう見回りを始めているんだな。いつもありがとう」
「いえ、これが私の職務ですので……」

 ここは王宮であるためシングピールがいても何もおかしくはないのだが、突然の遭遇はミチカゲをつい素にさせてしまう。ほんのり色づいているように見えるシングピールの顔は直視できるようなものではなく、視線を逸らせば寝巻なのであろう滑らかで肌に張り付くような布に包まれた臀部が目に入った。

(相変わらず、美しく理知的であるというのにムチムチと目を引く尻をしている……あの中央には慎ましく締まった穴があるというのに、たった薄布一枚で見ることが叶わないとはなんてもどかしい……しかし隠しているのだから、その上から見るだけならきっと許されるはずだ……!)

 うっすらと汗ばんでいるのは何かトレーニングでもしていたからだろうか、シングピールはもじもじと何かを恥じるようにしてミチカゲの前に立つ。香り立つような色気にうっかり手を伸ばしたくなるミチカゲは、理性を総動員してシングピールを眺めまわすだけに留めた。
 仮にも騎士と王子であり、いくらシングピールが計り知れない寛大さを持っていたとしても従者でもないミチカゲが勝手に触れることは不敬に当たる。いや、触ったとしてもシングピールならばそれほど大ごとにはしないだろう。しかしその優しさに付け込めない理由があった。

「こんなところで何をしているのですか、騎士団長様」
「ヨルン殿……」

 背後から掛けられた声にやはり近くにいたのか、とミチカゲは心の中でため息をつく。シングピールの従者であるヨルン、この者こそがミチカゲの蛮行を止める枷となっていた。
 どこからともなく現れては忠告のかわりに刺すような視線を向けてくるヨルンのせいで、ミチカゲはシングピールに指一本触れたことはない。欲を持った目でシングピールを見ていることは事実であり、下手を打つとシングピールに近づくことすらも禁止されかねないからだ。幼い頃から共に過ごしていた従者の言葉はないがしろにしていいものではなく、何かあった時自分よりもヨルンの証言が信用されやすいことを理解するがために気合を入れねばとヨルンに向き合うミチカゲは、背後でとろけた目をして尻を振っているシングピールに気付かない。
 いつものように一晩中セックスをしていたシングピールとヨルンであるが、シングピールが部屋の外でも交り合いたいと懇願したため昨夜は廊下や物陰でも繋がっていたのだ。そのためシングピールのアナルには今ヨルンの精液が詰まっており、溢さないように入れたプラグをミチカゲと話している間もきゅんきゅんと締め付けていたためシングピールは甘イキし続けている状態である。
 ミチカゲと顔を合わせていた間は取り繕えていたのに、ミチカゲの視界に入らなくなると途端に発情した目をこちらへ向けてくるシングピールにヨルンは少し呆れ、頭を抱えたくなってしまった。

「……いや、こんな朝早くから騎士団長自ら見回りとは、感謝すべきですね」
「職務ですから。それより、お2人は随分と早起きですね」
「たまたまです。まだ普段の起床までにもかなり時間がありますし、部屋に戻ってゆっくりしたらどうかとシングピール様に進言しようと思っていたところですよ」
「そう、なんですか……あの、もしよろしければ少しシングピール様とお話しさせていただくことは可能でしょうか……?」
「……はい?」

 元々ミチカゲのことが気に喰わないヨルンはさっさとこの場からシングピールを連れ出したい。だが放たれたミチカゲの提案は、それを拒むものだった。
 当然ヨルンは断りたいが、投げかけられた先はシングピールでありヨルンに回答権はない。なるべく家臣の願いを聞き届けようとする性格な上に、バレるかバレないかギリギリの体験ができるこの願いにきっとシングピールは首を縦に振るだろうとヨルンは歯ぎしりしたい気分だ。

「ん……昨日は考え事が多く疲れてしまったせいで、少し休みたい気分なんだ。後日改めて語らいの場は設けるから、今回は見逃してくれないだろうか……?」

 しかし、返ってきたのははっきりと断る文言。シングピールが願いを受け入れてくれるとミチカゲも思っていたためヨルンと合わせて驚いた表情になった後、慌てて頭を勢いよく下げる。

「いえ!図々しいことを口にしてしまいました!どうぞごゆっくりお休みください!」
「悪いなミチカゲ」
「とんでもありません!」

 シングピールの申し訳なさそうな表情と声音に失言をしてしまったと、あわよくば少しでも長くシングピールの傍にいたいと考えていたミチカゲは一転して冷や汗をかいていた。地位を得たといっても成り上がりの爵位も何もない身分、本来軽々しく口を利くことも許されないというのに願い事をするなどシングピールが相手でなければ騎士団長の位を下ろされても仕方がない。
 カポカポと軽快な歩く音が聞こえなくなるまで頭を下げ続けたミチカゲはとんでもないことをしでかしてしまったとその日一日、休むことなく警備に訓練にと仕事に全力を注いだ。

「うっ……ふぅっ!く、うぅ……!」

 そして夜も深まった、ほとんどの者は眠りについている時間。ミチカゲの部屋からは苦しそうな呻き声が漏れていた。誰かが聞けば心配するような鬼気迫った声であるが、その原因はいきり勃つペニスを弄んでいるせいである。後悔と疲れはミチカゲの股間に刺激を与え、ズボンの間から取り出した巨大なペニスをミチカゲは一心不乱に扱いていた。
 オークのイメージから離れようと行動には人一倍気をつけているミチカゲだが、悲しいことにオークにとって親愛の情はすなわち肉欲に直結する。他から見ればそれも忌むべき嗜好となるが本能には逆らえず、ミチカゲはシングピールを慕うあまり、その馬尻を掘り返したくてたまらなくなってしまうのだ。
 王家に恥じぬ行いをすべし、という鉄則はあれど禁欲を強いられている訳ではない騎士団は、各々の良心に則り店に行ったり自慰をしたりとそれなりに解放的に過ごしている。性欲の強いミチカゲも毎日のようにペニスを扱くが、頭に思い浮かべるのは当然シングピールのことだ。
 日に日に美しさと艶やかさを増していく主君。ほぅ、と物思いに耽っている横顔などは儚げで、精液をぶっかけたくて仕方がない。不敬だと分かっていても布の下に押し込められた臀部に目が行くのを抑えられず、潤んだ瞳で縋りつかれたいと考えてしまう。
 特に今日などはつい先ほどまで情事に浸っていたというような艶やかさがあり、あの場で勃起しないように抑えるのも大変だった。実際シングピールは直前までアナルをほじられ中出しをされていたのだが、そんなことは知らないミチカゲは罪悪感すら興奮材料にしてひたすらにペニスを虐める。

(シングピール様っ!ああっ!その隠された服の下を撫で回し、尻尾を引っ掴んで露わになったアナルへ私のコレを突き入れたい!オークの血が流れていて唯一誇れる、腕ほどの太さのあるペニスっ!ずこずこと中を掻き回して清廉な貴方様を淫らによがらせたいっ!!いくら出しても尽きることの無い精液を詰め込んで!シングピール様に内側を汚される感覚を教え込みたいっ!!!)
「ふっ……ふっ……ふぅ……っ!」
『あっ♡あっ♡ミチカゲっ♡あっ♡いいっ♡♡ふぁっ♡太い♡私の中をゴリゴリ抉って♡♡んあっ♡うあぁ♡イく♡ミチカゲのペニスでイくぅ♡♡』
「ぐっ!……ふぅ……」

 目を閉じ頭に思い浮かべるのは蜂蜜色の髪を振り乱して悶えるシングピールの姿。白い背中を丸めて絶頂の余韻に震える様を妄想しながら、じゅこじゅこと激しくペニスを扱きあげミチカゲはイった。真上に発射された精液は毎日吐き出しているというのに濃い白色をしており、高い位置からびちゃりと床に飛び散り落ちない染みへと変わっていく。

「ふぅっ……ふぅっ……シングピール様……」

 一滴も残さないというように根元からペニスを扱きあげる間にも、瞼の裏には傅き股間に顔を埋めるシングピールの姿を浮かばせる。想像上の主がチロチロとカリ首を舌先で舐め回すのに合わせて指先で擽り、またしても膨らんだペニスをシングピールの口に入れる妄想をしながらミチカゲは擦っていった。
 ビュルビュルと大量に床に広がる精液に虚しさを覚えるも、衰えることのない精力にミチカゲは扱く手を止めない。嫌悪している血筋であるのに、綺麗な存在を汚すことにどうしても喜びを覚えてしまう。恩を仇で返すような行いだと分かっているのに収まらない勃起にミチカゲは、せめて本人馬に勃起したはしたない姿を見せないためにこうして精魂尽きるまで吐き出すのが一番の奉公だと考え、疲労によって瞼が閉じる直前まで射精し続けるのだった。

・・・・・

「ミチカゲ、少しいいだろうか……」
「ん……」

 誰かの声に名前を呼ばれ、うっすらと目を開くミチカゲ。いつものようにオナニーしながら眠っていたため汚れたままの部屋に、いるはずのない姿を見つけてミチカゲは一気に覚醒する。

「!し、シングピール様!どうしてこんなところに……」
「いや、約束を果たしに……違うな、頼みたいことがあって、だな……」

 やはり臭いが気になるのだろう、座ってはいるものの鼻をスンスンと鳴らして落ち着きなく周りを見回しているのは、何処からどう見てもシングピールだった。どうして自分の部屋に、何の用事で、と聞きたいことはたくさんあるが、とにかく汚い場所にシングピールを入れてしまったことにミチカゲは顔を青ざめさせる。このまま処刑されるのだろうか、とあり得ない状況に自然と唾を飲み込んだところでミチカゲはあることに気付いた。

「ヨルン殿の姿が、見えませんね……」
「あ、ああ。無理を言って席を外してもらっている」
「無理を……それは一体……」
「っ、単刀直入に言おう。ミチカゲ、私を抱いてはもらえないだろうか?」
「なん……ですって?」

 いつもは真っすぐに目を向けてくるシングピールが珍しく顔を俯かせ、口にしたのはとんでもない言葉。あまりに現実離れした内容に王族なりの冗談なのかと呆気にとられていると、俯いたシングピールの目線が取り出したままになっているペニスに向けられていることに気が付いた。ミチカゲの頭を駆け巡るのは、汚らわしものを見せてしまったという恐れと、それを覆い隠すほどのまさか、という思い。

「……本気、なんですか?」
「……冗談でこんな事を言えるはずもない」
「そ、そうですね……。しかしどうして私に……?その、ヨルン殿の方が適任なのでは?」
「ヨルンは……最早兄弟みたいなものであるから、そういった対象には見えないのだ。私を慕ってくれているものの中でこういったことを頼めるのは……頼みたかったのはお前しかいなかった」
「そう、なんですね」
「……突然こんなことを言われて驚いているだろう。すまない。返事はいつでもいいから……っ!」
「いや、今すぐシましょう」

 羞恥に顔を赤くし、シングピールがぽつぽつと言葉を発するごとにミチカゲのペニスは持ち上がっていた。犯したいと思っていた人が、自分を性の対象として、さらには抱いて欲しいとわざわざ部屋までやってきたのだ。興奮しないはずがなく、ミチカゲは言葉を遮りシングピールの体を守る服を破り捨てたい衝動を必死に抑える。
 固まるシングピールの肩に手を伸ばすとビクリと震え、それを宥めるように額に唇を落とす。じっとりと汗ばむ額は極度の緊張状態にあることを示し、処女のはずであるシングピールを傷つけないように暴れそうになる獣性を踏みつけて優しく手を滑らせていった。
 ボタンを外しシャツを脱がせ、現れた人間部分をまずは撫で回す。ピンク色の乳首は恐れからかピンとそそり立ち、くりくりと指で捏ねれば額から下ろし重ね合わせている口の端から時折ひゅっと勢いよく息が漏れた。
 人と馬の境目は特に感度が高いらしく、臍の下あたりで手を上下に往復してみると堪らないといったようにシングピールは抱き付いてくる。ピットリと手の平に張り付く白い肌、さらさらと艶のある指通りのブロンドの毛並み、そのどちらの感触も捨てがたくミチカゲは手を滑らせ続けた。特に毛並みを掻き乱すように無造作に指を動かすと、ピクンピクンと抱き付いた体を跳ねさせて感じるシングピールが可愛らしいのだ。

「大丈夫ですかシングピール様。まだ愛撫の段階ですよ?」
「は、うぅ♡だい、丈夫だ♡しかしミチカゲ、お前はこういったことに手慣れているのか?」
「……イメージトレーニングの賜物です」
「それだけでこうも……これは、この先が恐ろしいな……♡」

 すっかり緊張が解けた代わりに力なく体をへたらせるシングピールに、ミチカゲの興奮もひとしおになる。流れのままに始めてしまったが、長年思い描いていた妄想を実現できる、それだけでミチカゲは射精しそうなほど昂っていた。
 だがここまで来たら精液は全てシングピールの中に吐き出したい。そうとなったらやるべきことは一つだとミチカゲはシングピールの背後に回り、ゴクリと唾を飲み込んでから尻を覆う布を剥ぎ取った。
 シングピール自ら尻尾を持ち上げているために露わになるアナルは想像通りキュっと締まっており、何者の侵入も許していないと一目でわかる綺麗なものだ。しかし指先でなぞると吸い付くように動き、堪らずミチカゲは指をずにゅっと中へ突き入れる。

「んふっ♡そんないきなり♡」
「凄いですよシングピール様、中、熱くて絡みついて……最後にもう一度聞きますが、本当にここに入れていいんですね?」
「あ、ああ♡入れてくれ♡」
「……ちなみに、どうしていきなり、いえ私なのかを教えていただいてもよろしいでしょうか」
「あっ……♡その、前に騎士団の訓練を見に行った時に♡たまたま団員が話しているのを聞いてしまって♡」
「何を話していたのです?」
「っ♡団長の……ミチカゲのペニスはそれはそれは大きいのだ、と♡それを聞いた日から気になってしまい♡気付けばアナルを柱に擦りつけ、じ、自慰をしてしまうほどになってしまったのだ♡」
「なんっ……!?」
「ああっ♡引かないでくれ♡許してくれ♡見たこともないペニスを思い描いて果てていたなど♡そんなはしたない私を、どうか♡ゆる、っあああっ♡♡♡」
「許すに決まっています!だって、私もシングピール様のアナルを妄想していましたからっ!」

 赤裸々に語られる告白に、ミチカゲはとうとう堪らずペニスをシングピールのアナルへと捻じ込んでしまう。ズブズブと飲み込むアナルはミチカゲのペニスにねっとり絡みつき、整えられた尻毛が腰を擽るほどに根元まで深く貫いた。
 手付かずだったアナルは極太ペニスを咥え込んでぎっちりと伸び切っており、戯れに縁をなぞると甲高い声でシングピールは悶える。食いちぎらんばかりに入り口を締め付け吸い付くアナルに、ミチカゲは入れただけだというのに限界を迎えてしまった。

「んっああああっ♡♡中熱い♡これが、中出し♡」
「申し訳ありませんシングピール様……」
「いや、いいんだ。それよりも、これで終わりという訳では……?」
「もちろんそんなことはないです!オークの血筋の名に懸けて、私はシングピール様にご満足いただけるまで腰を振り続けます!」
「そ、それは♡楽しみだ♡あっ♡もう中で硬くなってる♡ああっ♡ごりごり抉ってきてるぅ♡♡」

 一発目は仕方がなかったとしても、次はもう少し我慢しよう。そう腹に力を込めるミチカゲは、今度はシングピールの様子を窺いながら腰を動かし始めた。
 太さのおかげで入り口は存分に刺激しているからいいだろう。アナルの中、腹側にある膨らみはおそらく前立腺。ここを先端で押し潰すようにするとにょっきりと姿を現したシングピールのペニスからとぷりと先走りが溢れる。
 カリでひだを弾きながら奥へ進むと突き当りは腸の曲がり角だ。じゅぶじゅぶと感触の違う粘膜に亀頭をしゃぶらせると腰に電流が走ったように気持ちがいい。シングピールも感じているようで、ビクビク震えて喘いでいた。
 脚をおって座ったシングピールの尻は膝を曲げたミチカゲの腰の高さに丁度良く、一番腰を振りやすい体制でミチカゲはズコバコとシングピールのアナルを掘り返していく。アナルの周りの毛は中出しし溢れた精液で白く汚れ、掴む腰辺りの馬毛は絡まって玉になっていた。
 そうしてパコパコと一切の手加減なくアナルをほじくり返し、シングピールをイキっぱなしにさせるミチカゲ。アナルで何度もイったシングピールは今や床に人間部分をへたりこませ、精液と潮と先走りをペニスから噴き出しながら喘ぐ存在と堕ちている。後ろからでは見えないがきっとアヘ顔をしているであろうに見えないのが残念だが、綺麗なシングピールを自分の手で汚していることにミチカゲは歓喜していた。
 尻尾の毛が抜けるほどに引っ張りながら最奥を突き、そのまま塗り込むようにミチカゲは10回目の中出しをする。ずっと抜かずに出しているために入れた端からぶびゅびゅ♡と下品な音を立てて隙間から噴き出してしまうが、それすらも興奮の材料になってしまうためにミチカゲの責めは終わることがなかった。

「ああっ♡あふっ♡ミチカゲっ♡もう入らない♡お腹パンパンなんだ♡」
「何言ってるんですかシングピール様!オークはメスを孕ませてなんぼなんですよ!シングピール様が孕むまで続けますからね!!」
「んあっ♡私はメスじゃない♡孕まないから♡永遠に種付けされてしまう♡ミチカゲにずっとアナル征服されてしまう♡」
「私に頼んだってことはそれを望んでいたのでしょう!これから謁見するときも!城下町の視察に行くときも!夜寝る時だってずっとハメっぱなしです!人前とか関係なく……むしろ世継ぎを作るための小作りセックスをしっかり見てもらいましょう!」
「はひっ♡はひっ♡そんなの♡無理だぁ♡アナルがダメになってしまう♡気持ちよすぎてバカになってしまう♡♡手加減してくれミチカゲ♡イキ狂ってしまうから♡あっ♡また膨らんで♡また出されてるぅ♡♡♡んああああっ♡♡♡」

 ガクガクと痙攣して中出しに感じるシングピールに、ミチカゲは大満足だ。先ほどシングピールが言ったように永遠に種付けしたい気持ちはあるが、やはりそれは現実的ではない。
 細かく震えるようになってしまったシングピールのアナルからペニスを抜き取るとヌポォ♡と腸液と精液、先走りの混ざった糸がアナルとペニスを繋げていた。
 太いものを咥え続けたアナルは始めの慎ましさはどこへやら、ぽっかりと大きく口を開いたまま閉じずに内部を晒している。しばらく観察しているとキュッと締まり、かと思えばどぽぉ……と大量の精液をアナルから噴き出した。
 シングピールの尻の下に広がるねっとりとした精液の湖。その大きさにどれほど自分がシングピールの体で楽しんだのかを再度認識したミチカゲは数十回達したというのに再びペニスを勃起させ、始めと変わらぬ硬さを保ったそれをシングピールの口へと近づけた。

「んちゅっ♡んんっ♡んっ♡んぅ♡」

 何も言わずとも舌を伸ばし、先端を舐め始めるシングピールにミチカゲは先走りをプレゼントする。赤い目元は泣くほどに快感を得ていたことをミチカゲに伝え、唾液でネトネトの口は熱く気持ちの良いものだった。
 ちゅぷちゅぷと亀頭だけを口に含み舐め回してからじゅぶじゅぶ喉奥まで使ったフェラチオをするシングピール。手慣れた動きでミチカゲの弱い部分を舌でこそぎ、えづくことなくぐぽぐぽ咥えるシングピールの姿には流石のミチカゲも違和感を覚えた。

「はっ、はっ、シングピール様、お上手です……!」
「ふふ、ありがとう♡」
「もしかして誰かにやったことがおありで……?」
「んぅ♡そんなことはない。始めてに決まっているだろう?」
「それにしてはイイトコロを良く知った動きを……!」
「んっ♡それはそうだろう。だって……」

 これは、お前の夢なんだから。

「!!!!」

 ガバっと飛び起きたミチカゲが周りを見回すと、そこはいつも通りの自分の部屋だった。床には精液が飛び散り、当然シングピールはいない。
 にちゃりという音に視線を下に向けると今しがた吐き出したかのように生暖かい精液に塗れた手が萎えたペニスを握っており、夢を見ながら扱いていたのだとミチカゲはようやく理解した。
 夢。そう、朝にシングピールの淫気に当てられてから昂っていた体は、夢を見させるほどにシングピールに対する欲をため込んでいたのだ。あまりにも都合のいいことが起こったのは、単にミチカゲがそうあって欲しいと思っていたから。実際のシングピールはミチカゲのペニスを思い浮かべることはなく、ミチカゲは知らないが処女でもない。

「……いい夢だった……」

 途端に力が抜けぼふんと布団に再度寝ころぶミチカゲは、握ったままだったペニスを再度擦り上げ始める。夢の残滓が残っている間に、”夢”のような体験をしっかりと頭に刻み込むためだ。
 妄想だとしてもあれ程はっきりとしたものは今まで見たことがない。記憶が擦り切れるまでオカズにしよう。
 そう考えたミチカゲは、ミチカゲの頭の中にしかないシングピールのピンクのアナル目掛けて精液を吐き出すのだった。
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