305 / 1,557
第17章 情勢
空中にて
しおりを挟む
誠達の乗る輸送機は東和領空を出ようとしていた。輸送機中の居住性の悪い臨時司令室で黙ってモニターを眺めているアイシャが見えた。その流れるような紺色の長い髪を備え付けのシートに座って誠はぼんやりと眺めていた。
「どうしたの誠ちゃん。もしかして……私にラブ?」
アイシャがそこまで言ったところでトイレにつながる自動ドアから出てきたかなめがアイシャの後頭部に手刀を叩き込む。
「くだらねえこと言ってないでモニターでも見てろ」
不機嫌なかなめに振り向いたアイシャは鼻をつまむ。
「またトイレでタバコ?トイレが詰まったらどうするのよ」
「携帯灰皿持ってるよ!」
かなめはそう言うと誠の隣の席に体を倒す。サイボーグの体の重さにぎしりと椅子がきしんだ。
「アイシャ。作戦開始時刻が伸びているのはどういうわけだ」
後部格納庫に連なるハッチから出てきたカウラが叫んだ。
「状況が変わってるのよ。ちょっとこのデータ……分かったわ。誠ちゃんとカウラちゃんこっち来て。かなめちゃんはそのまま後部ハッチから飛び降りてもいいわよ」
いつものようにかなめはアイシャの挑発にのせられそうになる。それを制止してカウラは仮眠を取っているパーラのオペレーター席に腰をかけてアイシャの前に展開しているモニターを覗きこむ。そこには作戦空域大気圏外の様子が画面が映し出されている。そしてそこには重巡洋艦を旗艦とした
胡州の艦隊が表示されていた。
「胡州の連中。大気圏外に艦隊を展開か。ゲリラと二線級の軍隊相手にずいぶん大げさな話だな」
かなめは脳内にアイシャの前に展開している画像と同じものを見ているようだった。
「現在バルキスタンへの超高度降下作戦を展開可能な宙域に胡州の重巡洋艦『妙高《みょうこう》』を旗艦とした艦隊が所定位置に移動中ってことらしいわね」
「『妙高』……胡州第三艦隊か。赤松のオヤジの手のものだな」
空いた席に足を伸ばしていたかなめがつぶやく。カウラも緊張した面持ちでアイシャの顔を見つめた。赤松忠満中将。嵯峨の無二の親友である第三艦隊提督である。その人柄はかつてその秘蔵っ子として仕えた本局局付き将校、明石清海中佐曰く臨機応変、常に先を見て動く人物だった。
「僕達が失敗すれば第三艦隊の降下作戦が行われると言うことですか?」
誠の言葉にアイシャは一回大きく深呼吸をすると諭すようにゆっくりと言葉を継いだ。
「そうね、簡単に言うとそうだけど隊長も胡州の正規軍の介入は最後の手段と考えているはずよ。まず私達が現在にらみ合っているバルキスタンの政府軍とイスラム反政府勢力の衝突を止めるのが一番目の策。それが駄目なら『高雄』による直接介入と反政府勢力の決起で仕事が無くなった胡州の特殊部隊による首都制圧作戦を展開する。これが二番目の作戦」
「だが、二番目の作戦は同盟にとっては大きな失点になるな。現在、反政府勢力の浸透作戦が展開中で派遣されている同盟軍は孤立している部隊も出ているそうだ。政府軍寄りといわれている派遣部隊が総攻撃を喰らえばかなりの死傷者が出るだろう。当然そうなれば今度のバルキスタンの選挙は良くて無期延期。悪ければ地球の非難を覚悟してカント将軍に代わる政権の担い手をむりやり擁立しなければならない。当然そうなればすべての和平合意は白紙に戻される」
エメラルドグリーンの前髪を払いながらカウラは厳しい視線を誠に向ける。
「そして最悪の展開はそれも失敗に終わった時。『妙高』から降下したアサルト・モジュール部隊による両勢力の完全制圧作戦の発動。そして同時に第三艦隊の後ろに揚陸艦を連ねているアメリカ陸軍が出撃、これに合流すると。間違いなく地球諸国は同盟への非難決議や制裁措置の発動にまで発展するわね。それにやけを起こしたバルキスタンの武装勢力が以前の東モスレム紛争の時と同じく包囲された同盟諸国の兵士の公開処刑とか……まああんまり見たくもない状況を見る羽目に陥りそうね」
淡々とそう言ったあとアイシャは座っている椅子の背もたれに体を預けて伸びをした。
「つまりアタシ等が失敗すれば大変なことになるってことだろ?じゃあ簡単なことじゃねえか。おい! 神前!」
かなめの叫び声に誠が顔をあげた。
「成功したらいいものあげるからがんばれや」
そんな投げやりな言い方に誠は立ち上がってかなめを見つめた。言葉のわりにかなめの目は真剣だった。
「デート?それとも……わかったわ! 首にリボンだけの格好で現れて『プレゼントは私!』とか言うつもりでしょ?」
アイシャが含み笑いをするのを見てかなめがそっぽを向く。
「図星か……」
呆れたようにカウラが誠を見つめる。誠はただ愛想笑いを浮かべながら目が殺気を帯びているアイシャとカウラを見渡していた。
「ペッタン胸やエロゲ中毒患者とデートするよりよっぽど建設的だろ?それに……」
「それに何?暴力馬鹿と一緒に町を歩いていたらそれこそ警察のご厄介になるのが落ちよ。それとも得意の寝技でも繰り出すとか」
かなめの売り言葉にアイシャの買い言葉。いつもの展開にカウラはただくたびれたと言うようにパーラの席で伸びをしている。
「ごめん!アイシャ。状況は!」
そう叫んでコックピット下の仮眠室から出てきたパーラに誠は思わず顔を赤らめた。ラフに勤務服のライトグリーンのワイシャツを引っ掛けて作業ズボン、ピンク色の髪の隙間からむき出しの肩の肌が透けて見える。
「パーラ。こいつがいること忘れてるだろ?」
アイシャとにらみ合うのをやめたかなめに言われてパーラは自分の姿を見た。胸の辺りまでしかボタンをしていないために誠からもその谷間がくっきりと見えた。そしてパーラの悲鳴。思わず視線を床に落して誠は言い訳を考える。
「なるほど、誠ちゃんはどじっ娘属性があるのね」
真顔でそう言うアイシャを見てカウラは何もいえずに急いでボタンをはめるパーラを見た。
「パーラ。ボタン一つづつずれてないか?」
「えっ……ホントだ」
そう言うとパーラはそのまま仮眠室の扉の向こうへと消えた。
「何がしたかったんだあいつ」
かなめはそう言うとゆっくりと体を起こす。誠がそちらに目をやると、かなめの顔は笑っていなかった。
「北から追いかけてくる機影があるな。……三機か」
彼女とリンクしている東和軍とこの輸送機のレーダーからの情報がかなめにそんな言葉を吐かせた。
「東和軍の識別信号は確認してるわよ。出撃前にランちゃんの言ってた『信頼できる護衛』の方々じゃないの? 」
アイシャはそう言うとモニターの前にあるキーボードを叩いて機影のデータの検索にかかった。
『クラウゼ少佐!東和軍のアサルト・モジュールから通信です!』
菰田の声に続いて、モニターの中に小さなウィンドウが開いた。
ヘルメットをかぶったランが映し出される。同時に機影のデータから一機の07式と東和の現用アサルト・モジュールである89式二機が接近していることが表示される。
『よう!守護天使の到着!』
明るくランが叫ぶ。その声を聞きながらようやく制服をきちんと着ることができたパーラがカウラが立ち上がるのにあわせて自分の席についた。
「ランちゃんありがとうね!」
『おい、クラウゼ。一応アタシは階級が上なんだ。ちゃん付けは止めろ。しめしがつかねーだろ?』
愚痴るようにそう言うランの顔を見てアイシャはにやにや笑っている。さらに音声でランの部下の89式のパイロットが低い声で笑いをこらえているのが分かる。
『これがアタシの教導部隊最後の仕事になりそーだわ。とりあえずアタシが先導するから作戦時間の管理はテメーがやれ』
ヘルメットの中で頬を膨らませるランを笑いながらアイシャは頷いた。
「時計合わせは一時間後で。進入経路は……予定通りカルデラ山脈の始まるベルギ共和国の北端のキーラク湾から」
パーラがあわただしくキーボードを叩く。カウラはその姿を確認した後、誠とかなめに向かって歩いてくる。
「出撃準備!」
凛としたカウラの一言にはじかれるようにして誠とかなめはパーラの居た仮眠室の隣の部屋にあるパイロットスーツの装備をするべく立ち上がった。
「どうしたの誠ちゃん。もしかして……私にラブ?」
アイシャがそこまで言ったところでトイレにつながる自動ドアから出てきたかなめがアイシャの後頭部に手刀を叩き込む。
「くだらねえこと言ってないでモニターでも見てろ」
不機嫌なかなめに振り向いたアイシャは鼻をつまむ。
「またトイレでタバコ?トイレが詰まったらどうするのよ」
「携帯灰皿持ってるよ!」
かなめはそう言うと誠の隣の席に体を倒す。サイボーグの体の重さにぎしりと椅子がきしんだ。
「アイシャ。作戦開始時刻が伸びているのはどういうわけだ」
後部格納庫に連なるハッチから出てきたカウラが叫んだ。
「状況が変わってるのよ。ちょっとこのデータ……分かったわ。誠ちゃんとカウラちゃんこっち来て。かなめちゃんはそのまま後部ハッチから飛び降りてもいいわよ」
いつものようにかなめはアイシャの挑発にのせられそうになる。それを制止してカウラは仮眠を取っているパーラのオペレーター席に腰をかけてアイシャの前に展開しているモニターを覗きこむ。そこには作戦空域大気圏外の様子が画面が映し出されている。そしてそこには重巡洋艦を旗艦とした
胡州の艦隊が表示されていた。
「胡州の連中。大気圏外に艦隊を展開か。ゲリラと二線級の軍隊相手にずいぶん大げさな話だな」
かなめは脳内にアイシャの前に展開している画像と同じものを見ているようだった。
「現在バルキスタンへの超高度降下作戦を展開可能な宙域に胡州の重巡洋艦『妙高《みょうこう》』を旗艦とした艦隊が所定位置に移動中ってことらしいわね」
「『妙高』……胡州第三艦隊か。赤松のオヤジの手のものだな」
空いた席に足を伸ばしていたかなめがつぶやく。カウラも緊張した面持ちでアイシャの顔を見つめた。赤松忠満中将。嵯峨の無二の親友である第三艦隊提督である。その人柄はかつてその秘蔵っ子として仕えた本局局付き将校、明石清海中佐曰く臨機応変、常に先を見て動く人物だった。
「僕達が失敗すれば第三艦隊の降下作戦が行われると言うことですか?」
誠の言葉にアイシャは一回大きく深呼吸をすると諭すようにゆっくりと言葉を継いだ。
「そうね、簡単に言うとそうだけど隊長も胡州の正規軍の介入は最後の手段と考えているはずよ。まず私達が現在にらみ合っているバルキスタンの政府軍とイスラム反政府勢力の衝突を止めるのが一番目の策。それが駄目なら『高雄』による直接介入と反政府勢力の決起で仕事が無くなった胡州の特殊部隊による首都制圧作戦を展開する。これが二番目の作戦」
「だが、二番目の作戦は同盟にとっては大きな失点になるな。現在、反政府勢力の浸透作戦が展開中で派遣されている同盟軍は孤立している部隊も出ているそうだ。政府軍寄りといわれている派遣部隊が総攻撃を喰らえばかなりの死傷者が出るだろう。当然そうなれば今度のバルキスタンの選挙は良くて無期延期。悪ければ地球の非難を覚悟してカント将軍に代わる政権の担い手をむりやり擁立しなければならない。当然そうなればすべての和平合意は白紙に戻される」
エメラルドグリーンの前髪を払いながらカウラは厳しい視線を誠に向ける。
「そして最悪の展開はそれも失敗に終わった時。『妙高』から降下したアサルト・モジュール部隊による両勢力の完全制圧作戦の発動。そして同時に第三艦隊の後ろに揚陸艦を連ねているアメリカ陸軍が出撃、これに合流すると。間違いなく地球諸国は同盟への非難決議や制裁措置の発動にまで発展するわね。それにやけを起こしたバルキスタンの武装勢力が以前の東モスレム紛争の時と同じく包囲された同盟諸国の兵士の公開処刑とか……まああんまり見たくもない状況を見る羽目に陥りそうね」
淡々とそう言ったあとアイシャは座っている椅子の背もたれに体を預けて伸びをした。
「つまりアタシ等が失敗すれば大変なことになるってことだろ?じゃあ簡単なことじゃねえか。おい! 神前!」
かなめの叫び声に誠が顔をあげた。
「成功したらいいものあげるからがんばれや」
そんな投げやりな言い方に誠は立ち上がってかなめを見つめた。言葉のわりにかなめの目は真剣だった。
「デート?それとも……わかったわ! 首にリボンだけの格好で現れて『プレゼントは私!』とか言うつもりでしょ?」
アイシャが含み笑いをするのを見てかなめがそっぽを向く。
「図星か……」
呆れたようにカウラが誠を見つめる。誠はただ愛想笑いを浮かべながら目が殺気を帯びているアイシャとカウラを見渡していた。
「ペッタン胸やエロゲ中毒患者とデートするよりよっぽど建設的だろ?それに……」
「それに何?暴力馬鹿と一緒に町を歩いていたらそれこそ警察のご厄介になるのが落ちよ。それとも得意の寝技でも繰り出すとか」
かなめの売り言葉にアイシャの買い言葉。いつもの展開にカウラはただくたびれたと言うようにパーラの席で伸びをしている。
「ごめん!アイシャ。状況は!」
そう叫んでコックピット下の仮眠室から出てきたパーラに誠は思わず顔を赤らめた。ラフに勤務服のライトグリーンのワイシャツを引っ掛けて作業ズボン、ピンク色の髪の隙間からむき出しの肩の肌が透けて見える。
「パーラ。こいつがいること忘れてるだろ?」
アイシャとにらみ合うのをやめたかなめに言われてパーラは自分の姿を見た。胸の辺りまでしかボタンをしていないために誠からもその谷間がくっきりと見えた。そしてパーラの悲鳴。思わず視線を床に落して誠は言い訳を考える。
「なるほど、誠ちゃんはどじっ娘属性があるのね」
真顔でそう言うアイシャを見てカウラは何もいえずに急いでボタンをはめるパーラを見た。
「パーラ。ボタン一つづつずれてないか?」
「えっ……ホントだ」
そう言うとパーラはそのまま仮眠室の扉の向こうへと消えた。
「何がしたかったんだあいつ」
かなめはそう言うとゆっくりと体を起こす。誠がそちらに目をやると、かなめの顔は笑っていなかった。
「北から追いかけてくる機影があるな。……三機か」
彼女とリンクしている東和軍とこの輸送機のレーダーからの情報がかなめにそんな言葉を吐かせた。
「東和軍の識別信号は確認してるわよ。出撃前にランちゃんの言ってた『信頼できる護衛』の方々じゃないの? 」
アイシャはそう言うとモニターの前にあるキーボードを叩いて機影のデータの検索にかかった。
『クラウゼ少佐!東和軍のアサルト・モジュールから通信です!』
菰田の声に続いて、モニターの中に小さなウィンドウが開いた。
ヘルメットをかぶったランが映し出される。同時に機影のデータから一機の07式と東和の現用アサルト・モジュールである89式二機が接近していることが表示される。
『よう!守護天使の到着!』
明るくランが叫ぶ。その声を聞きながらようやく制服をきちんと着ることができたパーラがカウラが立ち上がるのにあわせて自分の席についた。
「ランちゃんありがとうね!」
『おい、クラウゼ。一応アタシは階級が上なんだ。ちゃん付けは止めろ。しめしがつかねーだろ?』
愚痴るようにそう言うランの顔を見てアイシャはにやにや笑っている。さらに音声でランの部下の89式のパイロットが低い声で笑いをこらえているのが分かる。
『これがアタシの教導部隊最後の仕事になりそーだわ。とりあえずアタシが先導するから作戦時間の管理はテメーがやれ』
ヘルメットの中で頬を膨らませるランを笑いながらアイシャは頷いた。
「時計合わせは一時間後で。進入経路は……予定通りカルデラ山脈の始まるベルギ共和国の北端のキーラク湾から」
パーラがあわただしくキーボードを叩く。カウラはその姿を確認した後、誠とかなめに向かって歩いてくる。
「出撃準備!」
凛としたカウラの一言にはじかれるようにして誠とかなめはパーラの居た仮眠室の隣の部屋にあるパイロットスーツの装備をするべく立ち上がった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる