512 / 1,557
第5章 加速する混乱
泥酔者
しおりを挟む
「仕方ねーな。ベルガー! 水だ!飲ませて薄めろ!」
そう言われてカウラは図書室を飛び出していく。アイシャはすぐさま携帯端末で救急車の手配をしている。
「ったく西園寺!餓鬼かオメーは!」
「心配しすぎだよ。こいつはいつだって……」
「馬鹿!」
軽口を叩こうとしたかなめの頬を叩いたのは真剣な顔のアイシャだった。
「本当にアンタと誠ちゃんじゃあ体のつくりが違うの分からないの?こんなに飲んだら普通は死んじゃうのよ!」
アイシャはかなめの手からほとんど酒の残っていないラム酒の瓶を取り上げた。
「このくらいで死ぬかよ……」
そう言ったかなめだが、さすがに本気のアイシャの気迫に押されるようにしてそのまま座り込んだ。
「らいりょうぶれすよ!」
むっくりと誠が起き上がった。その瞳は完全に壊れた状態であることをしめしていた。
「ぜんぜん大丈夫には見えねーけど」
ランがよたよたと座り込む誠を助け起こす。だが、誠の視界には彼女の姿は映っていなかった。誠はふらふらと体勢を立て直しながら立ち上がる。そしてかなめとアイシャに向かってゆっくりと近づき始めた。
「さいおんじしゃん!」
突然目の前に立つふらふらの誠に魅入られてかなめはむきになって睨み返した。
「は?なんだよ」
そして突然誠の手はかなめの胸をわしづかみにした。かなめはその出来事に言葉を失う。
「このおっぱい、僕を誘惑するらめにおっきくらったってアイシャらんが……」
誠の言葉に自分の胸を揉む誠よりも先にかなめは視線を隣のアイシャに向ける。明らかに心当たりがあると言うようにアイシャは目をそらす。
「らから!今!あの……」
「正気に戻れ!」
そう言って延髄斬りを繰り出すかなめだが、いつものパターンに誠はすでに対処の方法を覚えていた。加減したかなめの左足の蹴りを受け流すと、今度はアイシャの方に歩み寄る。
「おお、今度はアイシャか……」
かなめは先ほどまで自分の胸を触っていた誠の手の感触を確かめるように一度触れてみた後、アイシャに近づいていくねじのとんだ誠を見つめていた。
「何かしら?私はかまわないわよ、かなめちゃんみたいに心が狭くないから」
アイシャの発言に部屋中の男性隊員が期待を寄せたぎらぎらとしたまなざしを向ける。それに心震えたと言うようにアイシャは誠の前に座った。
「あいひゃらん!」
完全にアルコールに支配された誠を余裕を持った表情でアイシャは見つめる。だが、誠は手を伸ばすこともせず、途中でもんどりうって仰向けに倒れこんだ。
「大丈夫?誠ちゃん」
拍子抜けしたアイシャが手を貸す。だが、その光景を見ている隊員達はわざとアイシャが誠の手を自分の胸のところに当てようとしているのを見て呆れていた。
「らいりょうぶれす!僕はへいきらのれす!」
そう言うとアイシャを振りほどいて誠は立ち上がる。だが、アイシャは名残惜しそうに誠の手を握り締めている。全男性隊員の視線に殺意がこもっているのを見てランですらはらはらしながら状況を見守っていた。
「ぜんぜん大丈夫に見えないんだけど……部屋で休んだほうがいいんじゃないの?」
「こいつ……部屋に連れ込むつもりだよ」
かなめに図星を指されてアイシャがひるむ。だが、誠はふらふらと部屋を出て行こうとする。
「どこ行くのよ!誠ちゃん」
「ああ、カウラひゃんにあいさつしないと……こうへいらないれひょ」
かなめとアイシャは顔を見合わせる。こんなに泥酔していても三人の上官に気を使っている誠に、それまで敵意に染められていた周りから一斉に同情の視線が注がれることとなる。
「神前……苦労してんだな」
ランはそう言いながら他人事のように誠達を見つめていた。
「おい!上官だろ?介抱ぐらいしろよ」
かなめの言葉にランは首を振るとグラスの底に残ったビールを飲み干す。
「大丈夫なんじゃねーのか?いつもはオメー等にKOされて言えなかった神前の本音も聞きてーしな」
明らかに他人を装うランにかなめは頭を抱えて自分の行為を悔いた。
「それにちゃんとテメーの尻はテメーで拭けよ。知らねーぞ、あいつカウラにも同じことするつもりだぞ。そうなりゃこういうことに免疫のねーカウラだ……まあアタシはかまわねーけどな」
ランの言葉にかなめとアイシャは目を見合わせて立ち上がる。当然のように野次馬を気取るサラや島田が立ち上がってそのあとをつけていく。
「カウラひゃん!」
そんな誠の声にかなめとアイシャ、そして野次馬達は階段を駆け下りた。壁際に水を入れた瓶を持ったカウラを追い詰めて立つ誠。その姿を見て飛び掛ろうとするかなめをランが引っ張る。
「野暮なことすんな」
そう言うと先頭に立ち階段に伏せて二人を見つめるラン。アイシャもその意図を悟って静かに伏せていた。
「なんのつもりだ?神前」
カウラは冷たい調子で言う。だが、かなめもアイシャもその声が僅かに震えていることに気がついていた。完全に傍観者スタンスのサラがアイシャの顔を覗き込む。
「どうですか、クラウゼ少佐。このまま神前君はがんばれますかね」
「いやー無理でしょう。彼はどこまで言っても根性無しですから。根性があれば……」
島田との付き合いが公然のものであるサラの言葉に思い出されたさまざまな自分の誘いのフラグをへし折ってきた誠の態度にアイシャはこぶしを握り締める。
「僕は……僕は……」
「僕がどうしたんだ?飲むか?水」
そう言うとカウラは誠の頭から氷の入った水をかけた。野次馬達の目の前には、誠でなく自分達を見つめているカウラの冷たい視線が見えた。
「つっ!つっ!つっ!冷たい!」
思わず誠はカウラから手を離す。同情と自責の念。思わず照れながら立ち上がる野次馬達。
「クラウゼとクバルカ中佐……それに西園寺。いい加減こういうつまらないことを仕組むの止めてくれないか?」
「そうだ!止めろっての!」
立ち去ろうとする二人の手を掴んで拘束するサラと島田。ランとアイシャが振り返った先では彼女達を見て囁きあう隊員の顔が見える。かなめもその攻め立てるような視線に動くことが出来ずにラン達と立ち往生していた。
「なにするのよ!島田君!」
「離せ!」
ばたばた足を持ち上げられて暴れるランとアイシャ。カウラは二人を簡単に許すつもりは無いというように仁王立ちする。
「わかったから!こんどから誠ちゃんで遊ぶの止めるから!」
「覗きは止める!だから離せってーの!」
ランの懇願に島田は二人の足から手を離す。カウラはそれだけではなくそのままラン達のところまで歩いてきた後、野次馬組を睨みつけた。
「ったくオメー等がはっきりしないのがいけねーんだ……って、寝てやがるぞ、あいつ」
そんなランの言葉にかなめとカウラは誠に目をやった。誠は酒に飲まれて倒れこんだまま寝息を立てていた。
「風邪引くからな、そのままにしておいたら。アイシャ、カウラ、かなめ。こいつの体を拭いて部屋に放りこんでこい。それとあくまでつまらねーことはするなよ」
頭を描きながらランはそのまま呆れたような顔をしてビールを求めて図書館へと帰って
「結局これか……」
かなめはそうつぶやいて苦笑いを浮かべるカウラに目をやった。
そう言われてカウラは図書室を飛び出していく。アイシャはすぐさま携帯端末で救急車の手配をしている。
「ったく西園寺!餓鬼かオメーは!」
「心配しすぎだよ。こいつはいつだって……」
「馬鹿!」
軽口を叩こうとしたかなめの頬を叩いたのは真剣な顔のアイシャだった。
「本当にアンタと誠ちゃんじゃあ体のつくりが違うの分からないの?こんなに飲んだら普通は死んじゃうのよ!」
アイシャはかなめの手からほとんど酒の残っていないラム酒の瓶を取り上げた。
「このくらいで死ぬかよ……」
そう言ったかなめだが、さすがに本気のアイシャの気迫に押されるようにしてそのまま座り込んだ。
「らいりょうぶれすよ!」
むっくりと誠が起き上がった。その瞳は完全に壊れた状態であることをしめしていた。
「ぜんぜん大丈夫には見えねーけど」
ランがよたよたと座り込む誠を助け起こす。だが、誠の視界には彼女の姿は映っていなかった。誠はふらふらと体勢を立て直しながら立ち上がる。そしてかなめとアイシャに向かってゆっくりと近づき始めた。
「さいおんじしゃん!」
突然目の前に立つふらふらの誠に魅入られてかなめはむきになって睨み返した。
「は?なんだよ」
そして突然誠の手はかなめの胸をわしづかみにした。かなめはその出来事に言葉を失う。
「このおっぱい、僕を誘惑するらめにおっきくらったってアイシャらんが……」
誠の言葉に自分の胸を揉む誠よりも先にかなめは視線を隣のアイシャに向ける。明らかに心当たりがあると言うようにアイシャは目をそらす。
「らから!今!あの……」
「正気に戻れ!」
そう言って延髄斬りを繰り出すかなめだが、いつものパターンに誠はすでに対処の方法を覚えていた。加減したかなめの左足の蹴りを受け流すと、今度はアイシャの方に歩み寄る。
「おお、今度はアイシャか……」
かなめは先ほどまで自分の胸を触っていた誠の手の感触を確かめるように一度触れてみた後、アイシャに近づいていくねじのとんだ誠を見つめていた。
「何かしら?私はかまわないわよ、かなめちゃんみたいに心が狭くないから」
アイシャの発言に部屋中の男性隊員が期待を寄せたぎらぎらとしたまなざしを向ける。それに心震えたと言うようにアイシャは誠の前に座った。
「あいひゃらん!」
完全にアルコールに支配された誠を余裕を持った表情でアイシャは見つめる。だが、誠は手を伸ばすこともせず、途中でもんどりうって仰向けに倒れこんだ。
「大丈夫?誠ちゃん」
拍子抜けしたアイシャが手を貸す。だが、その光景を見ている隊員達はわざとアイシャが誠の手を自分の胸のところに当てようとしているのを見て呆れていた。
「らいりょうぶれす!僕はへいきらのれす!」
そう言うとアイシャを振りほどいて誠は立ち上がる。だが、アイシャは名残惜しそうに誠の手を握り締めている。全男性隊員の視線に殺意がこもっているのを見てランですらはらはらしながら状況を見守っていた。
「ぜんぜん大丈夫に見えないんだけど……部屋で休んだほうがいいんじゃないの?」
「こいつ……部屋に連れ込むつもりだよ」
かなめに図星を指されてアイシャがひるむ。だが、誠はふらふらと部屋を出て行こうとする。
「どこ行くのよ!誠ちゃん」
「ああ、カウラひゃんにあいさつしないと……こうへいらないれひょ」
かなめとアイシャは顔を見合わせる。こんなに泥酔していても三人の上官に気を使っている誠に、それまで敵意に染められていた周りから一斉に同情の視線が注がれることとなる。
「神前……苦労してんだな」
ランはそう言いながら他人事のように誠達を見つめていた。
「おい!上官だろ?介抱ぐらいしろよ」
かなめの言葉にランは首を振るとグラスの底に残ったビールを飲み干す。
「大丈夫なんじゃねーのか?いつもはオメー等にKOされて言えなかった神前の本音も聞きてーしな」
明らかに他人を装うランにかなめは頭を抱えて自分の行為を悔いた。
「それにちゃんとテメーの尻はテメーで拭けよ。知らねーぞ、あいつカウラにも同じことするつもりだぞ。そうなりゃこういうことに免疫のねーカウラだ……まあアタシはかまわねーけどな」
ランの言葉にかなめとアイシャは目を見合わせて立ち上がる。当然のように野次馬を気取るサラや島田が立ち上がってそのあとをつけていく。
「カウラひゃん!」
そんな誠の声にかなめとアイシャ、そして野次馬達は階段を駆け下りた。壁際に水を入れた瓶を持ったカウラを追い詰めて立つ誠。その姿を見て飛び掛ろうとするかなめをランが引っ張る。
「野暮なことすんな」
そう言うと先頭に立ち階段に伏せて二人を見つめるラン。アイシャもその意図を悟って静かに伏せていた。
「なんのつもりだ?神前」
カウラは冷たい調子で言う。だが、かなめもアイシャもその声が僅かに震えていることに気がついていた。完全に傍観者スタンスのサラがアイシャの顔を覗き込む。
「どうですか、クラウゼ少佐。このまま神前君はがんばれますかね」
「いやー無理でしょう。彼はどこまで言っても根性無しですから。根性があれば……」
島田との付き合いが公然のものであるサラの言葉に思い出されたさまざまな自分の誘いのフラグをへし折ってきた誠の態度にアイシャはこぶしを握り締める。
「僕は……僕は……」
「僕がどうしたんだ?飲むか?水」
そう言うとカウラは誠の頭から氷の入った水をかけた。野次馬達の目の前には、誠でなく自分達を見つめているカウラの冷たい視線が見えた。
「つっ!つっ!つっ!冷たい!」
思わず誠はカウラから手を離す。同情と自責の念。思わず照れながら立ち上がる野次馬達。
「クラウゼとクバルカ中佐……それに西園寺。いい加減こういうつまらないことを仕組むの止めてくれないか?」
「そうだ!止めろっての!」
立ち去ろうとする二人の手を掴んで拘束するサラと島田。ランとアイシャが振り返った先では彼女達を見て囁きあう隊員の顔が見える。かなめもその攻め立てるような視線に動くことが出来ずにラン達と立ち往生していた。
「なにするのよ!島田君!」
「離せ!」
ばたばた足を持ち上げられて暴れるランとアイシャ。カウラは二人を簡単に許すつもりは無いというように仁王立ちする。
「わかったから!こんどから誠ちゃんで遊ぶの止めるから!」
「覗きは止める!だから離せってーの!」
ランの懇願に島田は二人の足から手を離す。カウラはそれだけではなくそのままラン達のところまで歩いてきた後、野次馬組を睨みつけた。
「ったくオメー等がはっきりしないのがいけねーんだ……って、寝てやがるぞ、あいつ」
そんなランの言葉にかなめとカウラは誠に目をやった。誠は酒に飲まれて倒れこんだまま寝息を立てていた。
「風邪引くからな、そのままにしておいたら。アイシャ、カウラ、かなめ。こいつの体を拭いて部屋に放りこんでこい。それとあくまでつまらねーことはするなよ」
頭を描きながらランはそのまま呆れたような顔をしてビールを求めて図書館へと帰って
「結局これか……」
かなめはそうつぶやいて苦笑いを浮かべるカウラに目をやった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる