36 / 77
進行
第36話 探索
しおりを挟む
「ついに死人か……」
突然の着信があった通信端末をのぞき込んでいたかなめの顔が緊張する。
司法局実働部隊豊川基地。そのコンピュータルームに着いた誠達はそのニュースに眉をひそめた。
「いつかは出ると思っていたけど……早かったわね」
「クラウゼ、そういう問題じゃないだろ。それじゃあ……西園寺。そのまま普通に東都警察警備部機動隊第三中隊にアクセスしろ」
アメリアの緩んだ笑いもカウラの緊張した言葉に吹き飛んだ。ラーナと誠が見守る中、かなめはそのまま端末の前に腰掛けると首筋のジャックにコードを挿して端末を起動させる。
「普通にそのままログインすればいいんだな?」
「安心しろ、エルマも多少はサポートしてくれるはずだ」
そんなカウラの言葉にかなめはにやけた笑みを浮かべる。その目の前の端末がとても追えない速度で切り替わり始める。
「機動隊……第三中隊っと」
かなめのつぶやきと同時に飾り気の無い画面が映し出される。青い地に数字と枠。この画面について知識のない人間の入力を拒むかのような画面だが、かなめにとっては慣れたものだった。
「そのまま右下の空欄に……」
「8954356か?アタシでもパスワードが拾えるんだからかなり楽勝なんだな」
「そう言いながら枝は残さないでよ。見つかったらそれこそ私達全員諭旨解雇よ」
アメリアに茶化されたのも気にせずかなめは本庁の資料室にアクセスした。
「法術系の……アストラルゲージ……とりあえず配置でもみてみるか?」
かなめはそう言うと相変わらずの無愛想な画面にキーワードを入力していく。画面が急に地図と言う個性を持つとようやく誠も安心できた。
「ずいぶんと数だけはあるのね……半年でこれだけ配置するなんて準備がいいこと」
東都一円を示した地図には満遍なく設置されたアストラルゲージの位置が示しだされた。それはほとんど一つの町内に一個と言う数のものだった。確かに準備が良すぎるが誠達は警察もまた法術の存在を隠蔽してきた組織の一つだと思って納得していた。
「これだけ設置して犯人が捕まらないのか?職務怠慢だろ、東都警察は」
「法術適正がある人が通ればある程度反応しますから。同じパターンのすり合わせなどの技術は同盟司法局も東都警察には教えてないっすから……」
「縦割り行政の弊害って奴か?少しはサービスしてやれよ」
ラーナの言葉にかなめは苦笑いを浮かべる。彼女はそのままこれまで演操術による法術暴走が起きた場所近くのアストラルゲージを指定していく。
「とりあえずパターンが読めれば何とかなるか?」
素早くすべての指定を終えるとかなめはパターン検索の指示を出した
「かなりノイズがあるんじゃないのか?」
ラーナもまた手元の司法局のデータベースにつながる端末で照合を行なっていた。証拠になるのは昨日の殺人と変わった法術暴走事件の現場で取れたアストラルパターンデータ。そこで採取されたアストラルパターンデータはすでに法術を乗っ取られた掃除のおばさんの空間干渉能力発動の時に発生した波動を取り去ったものがすでに採取済みだった。
かなめの操作していた画面にそれぞれの事件当時のアストラルパターンデータが表示される。まるで共通点のないグラフの波にかなめは顔をしかめた。
「こりゃ……共通項を見つけるのはかなりの手間だぞ」
ラーナももう少しそれぞれが似た波形をしていると思っていたようで難しい表情で再び自分の端末に視線を落とす。
「神前曹長やクバルカ中佐クラスならすぐに分かりますが……」
誠がラーナの携帯端末をのぞき込むと誠の顔と棒グラフが並んでいる画面が移っているのが見えた。
「急ぐことは無いだろ。慎重に進めてくれ」
カウラはそう言うとそのままドアに向かう。
「カウラちゃん?」
「ああ、コーヒーでも入れてこようと思ってな」
その言葉にアメリアは目を点にする。だが次の瞬間には満面の笑みといつもの流し目が顔に浮かんでいた。
「進歩したのね、カウラちゃん」
「馬鹿にしてるのか?」
捨て台詞を置いてカウラが出て行く。かなめとラーナはそれぞれデータの照合作業を続けていた。沈黙。かなめは絶え間なくその中でキーボードを叩き、首筋のジャックに挿したデータ出力端子から情報を送信している。
「やっぱりノイズが多すぎるな……本当に法術師の発生割合は2パーセントなのか?」
二度目のフィルターをかけたアストラルパターンデータだが、まだそれぞれはかなりの違う波形をしているばかりだった。
「一般人でも感情の起伏によってアストラルパターンの異常は起こりますから。どうしてもそういうものまで拾っちゃうんですよ」
かなめの泣き言に付き合うラーナ。誠とアメリアはただ次々と流れていくアストラルゲージを眺めているだけだった。
「でか……」
突然のかなめの言葉にラーナの手が止まる。そしてすぐにかなめが検索した四件目の放火事件の現場のパターンに目をやった。考えられる法術師のアストラルパターンを除去したのにもかかわらず巨大な波がそこに残されていたのが見える。
「何ですか?これは……でも大きすぎますよ……嵯峨大佐でもいたんですかね」
「アタシに聞くなよ」
誠も目にしたパターン。それはアストラルゲージが完全に振り切れるほどの反応を見せていた。
「それは別件でしょ。次に行って頂戴よ」
投げやりにそう言ったアメリアにかなめはにらむような表情で見つめ返した。
「いいのか?」
「良いも悪いも私はそのバカでかい力を持った法術適正者には関心が無いもの」
「関心が無いって……」
「止めておけ」
いつの間にか戻ってきていたカウラがコーヒーの入ったカップを配りながらかなめをにらみつけた。マイペースのアメリアはそれを受け取るといかにもおいしいというように目を閉じて黙り込む。二人の間に立ってカウラは苦笑いで隣で作業中のラーナに目をやった。
「クラウゼ中佐の意見の方に理があるっすね。私達の任務はすべての法術適正者を監視下に置くことじゃないっすから」
「そ……そうだな」
かなめの視線が誠に向かう。誠はただ頭を掻きながら作業を続けるラーナを見つめていた。
「もう少し夾雑物を抜けば見えてくると思うんすけど……演操術系のパターンは特徴的っすから……」
それだけ言うとそのまま自分の作業を続けるラーナ。かなめも仕方なくアストラルゲージを眺め始めた。
「共通項って……どうやったら分かるの?」
「β波が特徴的っすね。一般人の約一万倍の強さで出るっすから。パイロキネシストや領域把握系の法術ではほとんど通常の人間との差異は見られませんが空間干渉系の法術発動時にはそれなりに出るっす。ですから今回のように空間干渉系の法術の事件が他にも起こっていればなかなか共通項を見つけ出すのは大変かもしれませんが、そういう話もないっすから」
ラーナはそう言う間にも自分の手元の端末を弄っている。誠は黙ってかなめの目の前の端末の画面に映るグラフの変化を見つめていた。
「ふうん……それって法術発動時以外にも出るの?」
「他の法術と違って意識しないでもある程度発してるっすから……出た!」
ラーナの叫びに視線が彼女に集中した。
「港南区の放火未遂事件。ちゃんと出てるっすよ」
そう言うとラーナは画面を事件直後の映像に切り替える。ごみの山が半分ほど焦げた状態の現場と結局は不起訴になった容疑者の顔写真が映し出される。明らかに悪人と言うような表情の頬に傷のある男。思わず誠は苦笑いを浮かべた。
「おい、こいつが犯人じゃねえのか?」
「違うっす。意識をトレースした結果この人物が放火をしたという意識の残滓はなかったっす。それに彼にはこの場所で放火をする理由がないっす……」
「意識トレースか。実用になっているんだな」
法術の研究の急激過ぎる発展で得ることができた脳反応をトレースしての意識を読む技術。おかげで警察の取調べの手間はかなり少なくなったと誠も聞いていた。
「で……一箇所じゃ決まらないだろ?続けんぞ」
かなめは感心することも無くそのまま自分の端末に目を移して作業を開始した。
突然の着信があった通信端末をのぞき込んでいたかなめの顔が緊張する。
司法局実働部隊豊川基地。そのコンピュータルームに着いた誠達はそのニュースに眉をひそめた。
「いつかは出ると思っていたけど……早かったわね」
「クラウゼ、そういう問題じゃないだろ。それじゃあ……西園寺。そのまま普通に東都警察警備部機動隊第三中隊にアクセスしろ」
アメリアの緩んだ笑いもカウラの緊張した言葉に吹き飛んだ。ラーナと誠が見守る中、かなめはそのまま端末の前に腰掛けると首筋のジャックにコードを挿して端末を起動させる。
「普通にそのままログインすればいいんだな?」
「安心しろ、エルマも多少はサポートしてくれるはずだ」
そんなカウラの言葉にかなめはにやけた笑みを浮かべる。その目の前の端末がとても追えない速度で切り替わり始める。
「機動隊……第三中隊っと」
かなめのつぶやきと同時に飾り気の無い画面が映し出される。青い地に数字と枠。この画面について知識のない人間の入力を拒むかのような画面だが、かなめにとっては慣れたものだった。
「そのまま右下の空欄に……」
「8954356か?アタシでもパスワードが拾えるんだからかなり楽勝なんだな」
「そう言いながら枝は残さないでよ。見つかったらそれこそ私達全員諭旨解雇よ」
アメリアに茶化されたのも気にせずかなめは本庁の資料室にアクセスした。
「法術系の……アストラルゲージ……とりあえず配置でもみてみるか?」
かなめはそう言うと相変わらずの無愛想な画面にキーワードを入力していく。画面が急に地図と言う個性を持つとようやく誠も安心できた。
「ずいぶんと数だけはあるのね……半年でこれだけ配置するなんて準備がいいこと」
東都一円を示した地図には満遍なく設置されたアストラルゲージの位置が示しだされた。それはほとんど一つの町内に一個と言う数のものだった。確かに準備が良すぎるが誠達は警察もまた法術の存在を隠蔽してきた組織の一つだと思って納得していた。
「これだけ設置して犯人が捕まらないのか?職務怠慢だろ、東都警察は」
「法術適正がある人が通ればある程度反応しますから。同じパターンのすり合わせなどの技術は同盟司法局も東都警察には教えてないっすから……」
「縦割り行政の弊害って奴か?少しはサービスしてやれよ」
ラーナの言葉にかなめは苦笑いを浮かべる。彼女はそのままこれまで演操術による法術暴走が起きた場所近くのアストラルゲージを指定していく。
「とりあえずパターンが読めれば何とかなるか?」
素早くすべての指定を終えるとかなめはパターン検索の指示を出した
「かなりノイズがあるんじゃないのか?」
ラーナもまた手元の司法局のデータベースにつながる端末で照合を行なっていた。証拠になるのは昨日の殺人と変わった法術暴走事件の現場で取れたアストラルパターンデータ。そこで採取されたアストラルパターンデータはすでに法術を乗っ取られた掃除のおばさんの空間干渉能力発動の時に発生した波動を取り去ったものがすでに採取済みだった。
かなめの操作していた画面にそれぞれの事件当時のアストラルパターンデータが表示される。まるで共通点のないグラフの波にかなめは顔をしかめた。
「こりゃ……共通項を見つけるのはかなりの手間だぞ」
ラーナももう少しそれぞれが似た波形をしていると思っていたようで難しい表情で再び自分の端末に視線を落とす。
「神前曹長やクバルカ中佐クラスならすぐに分かりますが……」
誠がラーナの携帯端末をのぞき込むと誠の顔と棒グラフが並んでいる画面が移っているのが見えた。
「急ぐことは無いだろ。慎重に進めてくれ」
カウラはそう言うとそのままドアに向かう。
「カウラちゃん?」
「ああ、コーヒーでも入れてこようと思ってな」
その言葉にアメリアは目を点にする。だが次の瞬間には満面の笑みといつもの流し目が顔に浮かんでいた。
「進歩したのね、カウラちゃん」
「馬鹿にしてるのか?」
捨て台詞を置いてカウラが出て行く。かなめとラーナはそれぞれデータの照合作業を続けていた。沈黙。かなめは絶え間なくその中でキーボードを叩き、首筋のジャックに挿したデータ出力端子から情報を送信している。
「やっぱりノイズが多すぎるな……本当に法術師の発生割合は2パーセントなのか?」
二度目のフィルターをかけたアストラルパターンデータだが、まだそれぞれはかなりの違う波形をしているばかりだった。
「一般人でも感情の起伏によってアストラルパターンの異常は起こりますから。どうしてもそういうものまで拾っちゃうんですよ」
かなめの泣き言に付き合うラーナ。誠とアメリアはただ次々と流れていくアストラルゲージを眺めているだけだった。
「でか……」
突然のかなめの言葉にラーナの手が止まる。そしてすぐにかなめが検索した四件目の放火事件の現場のパターンに目をやった。考えられる法術師のアストラルパターンを除去したのにもかかわらず巨大な波がそこに残されていたのが見える。
「何ですか?これは……でも大きすぎますよ……嵯峨大佐でもいたんですかね」
「アタシに聞くなよ」
誠も目にしたパターン。それはアストラルゲージが完全に振り切れるほどの反応を見せていた。
「それは別件でしょ。次に行って頂戴よ」
投げやりにそう言ったアメリアにかなめはにらむような表情で見つめ返した。
「いいのか?」
「良いも悪いも私はそのバカでかい力を持った法術適正者には関心が無いもの」
「関心が無いって……」
「止めておけ」
いつの間にか戻ってきていたカウラがコーヒーの入ったカップを配りながらかなめをにらみつけた。マイペースのアメリアはそれを受け取るといかにもおいしいというように目を閉じて黙り込む。二人の間に立ってカウラは苦笑いで隣で作業中のラーナに目をやった。
「クラウゼ中佐の意見の方に理があるっすね。私達の任務はすべての法術適正者を監視下に置くことじゃないっすから」
「そ……そうだな」
かなめの視線が誠に向かう。誠はただ頭を掻きながら作業を続けるラーナを見つめていた。
「もう少し夾雑物を抜けば見えてくると思うんすけど……演操術系のパターンは特徴的っすから……」
それだけ言うとそのまま自分の作業を続けるラーナ。かなめも仕方なくアストラルゲージを眺め始めた。
「共通項って……どうやったら分かるの?」
「β波が特徴的っすね。一般人の約一万倍の強さで出るっすから。パイロキネシストや領域把握系の法術ではほとんど通常の人間との差異は見られませんが空間干渉系の法術発動時にはそれなりに出るっす。ですから今回のように空間干渉系の法術の事件が他にも起こっていればなかなか共通項を見つけ出すのは大変かもしれませんが、そういう話もないっすから」
ラーナはそう言う間にも自分の手元の端末を弄っている。誠は黙ってかなめの目の前の端末の画面に映るグラフの変化を見つめていた。
「ふうん……それって法術発動時以外にも出るの?」
「他の法術と違って意識しないでもある程度発してるっすから……出た!」
ラーナの叫びに視線が彼女に集中した。
「港南区の放火未遂事件。ちゃんと出てるっすよ」
そう言うとラーナは画面を事件直後の映像に切り替える。ごみの山が半分ほど焦げた状態の現場と結局は不起訴になった容疑者の顔写真が映し出される。明らかに悪人と言うような表情の頬に傷のある男。思わず誠は苦笑いを浮かべた。
「おい、こいつが犯人じゃねえのか?」
「違うっす。意識をトレースした結果この人物が放火をしたという意識の残滓はなかったっす。それに彼にはこの場所で放火をする理由がないっす……」
「意識トレースか。実用になっているんだな」
法術の研究の急激過ぎる発展で得ることができた脳反応をトレースしての意識を読む技術。おかげで警察の取調べの手間はかなり少なくなったと誠も聞いていた。
「で……一箇所じゃ決まらないだろ?続けんぞ」
かなめは感心することも無くそのまま自分の端末に目を移して作業を開始した。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる