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休日の終わり
第69話 消えた『資金』の帳簿
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「それがねえ……」
頭をかきながら隊長用の机の引き出しを漁る嵯峨。一つのファイルをそこから取り出した。
「遼帝国、特務機関一覧」
カウラが古びたファイルの見出しを読み上げる。
「この字は隊長の字ですね。それにしてもずいぶん古いじゃないですか」
うっすらと金属粉末が積もっているファイルに目を向けながらアイシャがそう言った。
「まあな。俺が甲武国東和大使館付き二等武官だった時に作ったファイルだ」
誠も目の前にいるのが陸軍大学校を首席で卒業したエリート士官の顔もある男であることを思い出した。配属先が東和大使館だったと言うことは嵯峨が当時は軍上層部から目の敵にされていた西園寺家の身内だった為、中央から遠ざけられたと言う噂も耳にしていた。
「そんな昔の話聞くためにここに来たんじゃねえよ」
かなめはそう言うとくみ上げた拳銃をまた分解し始めた。
「まあそう焦るなって。俺がクーデターで遼南の全権を掌握した時、当然そこにある特務機関の再編成をやろうとしたんだが……カウラ125ページを開いてみろや」
そう言われてファイルを取り上げたカウラが言われるままにファイルの125ページを開く。かなめ以外の面々がそのページをのぞき込んだ。
「法術武装隊」
その項目の題名をカウラが読み上げた。
「俺や茜、誠の力をとりあえず『法術』と呼称している元ネタは遼帝国の特殊部隊の名称から引っ張ってきてるんだ」
いかにもどうでもいいことというように嵯峨が吐き捨てるようにつぶやく。
「そんな力の名前がどうこうした話を聞きに来たわけじゃねえ」
かなめはさすがに勿体つけた嵯峨の態度に怒りを表して手にしていた拳銃を机に叩き付けた。
「じゃあ率直に言おうか?他の特殊部隊、秘密警察の類は関係者と接触を取ることができた。必要な部隊は再編成し、必要ない部隊は廃止した。だが、法術武装隊の構成員は一人として発見できながった」
「調べ方が甘かったんじゃねえの?」
嵯峨の言葉にすぐさまそう応えて挑戦的な笑みを浮かべるかなめ。隊長の椅子に深く座った嵯峨は大きく伸びをした。
「それだったらよかったんだけどねえ」
そう言うと今度は机の上に乱雑に置かれた書類の山から一冊のノートを取り出してかなめに投げた。
「日記?」
そう言うとアイシャがページをめくる。
「違うな。帳簿だろ?手書きってことはどこかの裏帳簿だな」
アイシャから古びたノートを奪ったかなめはぺらぺらとそのページをめくる。
「分かるわけないか。入金元、振込先。全部符号を使って書いてある。叔父貴、こいつはどこで手に入れた?」
嵯峨はノートの数字を眺めているかなめ達を見ながらタバコに火をつけた。
「近藤資金を手繰っていった先、東モスレム解放戦線の公然組織とだけ言っておくか」
東モスレム。その言葉を聴いてかなめの目が鋭く光るさまを誠は見ていた。遼帝国西部の西モスレムと昆西山脈を隔てた広大な乾燥地帯は東モスレムと呼ばれていた。イスラム教徒の多く住むその地域は西モスレムへの編入を求めるイスラム教徒と遼帝国の自治区になることを求める仏教徒と遼州古代精霊を信仰する人々との間での衝突が絶えない地域だった。
同盟設立後は西モスレム、遼帝国の両軍が軍を派遣し、表向きの平静は保たれていたが、過激な武力闘争路線を堅持している東モスレム解放戦線によるテロが週に一度は全遼州のテレビを占拠する仕組みになっていた。
「だったら早いじゃねえか。司法局公安機動隊長の安城秀美の姐さんにでも頼んで片っ端からメンバーしょっ引いて吐かせりゃ終わりだろ?」
そう言って笑うかなめを嵯峨は感情のない目で見つめていた。
「それが出来ればやってるよ。なんでこいつが俺の手元にあるかわかるか?」
物分りの悪い子供をなだめすかすように嵯峨は姪を見つめる。見つめられたかなめはこちらも明らかにいつでも目の前の叔父を殴りつけることができるのだと言うように拳を握り締めていた。
「もったいぶるなよ」
そう言うかなめの目の前で嵯峨は煙を吐く。タバコの煙が次第に部屋に充満し、アイシャが眉をひそめる。
「まあお前等が知らないのは当然だな。報道管制が十分に機能している証拠だ。4時間前、その組織は壊滅した」
「どういう事だ?じゃあ何でその帳簿が叔父貴の手元にあるんだ?」
机を叩きつけるかなめの右手。嵯峨の机の上の金属粉が一斉に舞い上がり、カウラと茜がそれを吸い込まないように口を手で押さえる。
「安城さん達の助っ人でね。東モスレム難民の東和における支援を名目に設立された法人が入っているビルに行ったわけだが、酷いもんだったよ。生存者なし。ああ言うのをブラッドバスって言うのかね。壁と言い床と言い人肉の破片が飛び散っちゃってまあ見れたもんじゃなかったよ」
かなめからノートを取り上げた茜がそれに目を通す。
「この帳簿の符牒の解読を隊長に依頼するためにここに運ばれて来た訳ですね」
アメリアは自分が知りたかった情報はすべて理解したと言うようにうなづいている。かなめやカウラはただ眉をひそめて嵯峨を見つめる。誠は黙り込んで次の嵯峨の言葉を待った。
「まあ、こいつと誠に首っ丈の遼州解放をうたう遼州民族主義者達のつながりがあるかどうかは俺もわからん。だが、その手の組織が存在すると言うのは同盟首脳会議でも何度か話題には出てる。そいつらが資金目当てに近藤資金と接触することも十分に考えられる話だ。そして今、連中が動き出したと言う理由もわかる……消えた近藤資金の幾ばくかを手に入れて活動資金の潤沢なうちに敵対組織を叩いとこうというところなんだろ」
そう言うと嵯峨は口元まで火が入ったタバコを慌てて灰皿に押し付けた。
「そうなると一番に対抗して動き出すのは司法局実働部隊。つまり我々です。そしてその機先を制するべく動き出した」
カウラがそう言うと誠の顔を見た。
「そう考えれば帳尻が合う。気持ち悪いぐらいにな」
そう言うと嵯峨は椅子から立ち上がり周りを見渡す。かなめは追及を諦めたように黙り込んだ。
頭をかきながら隊長用の机の引き出しを漁る嵯峨。一つのファイルをそこから取り出した。
「遼帝国、特務機関一覧」
カウラが古びたファイルの見出しを読み上げる。
「この字は隊長の字ですね。それにしてもずいぶん古いじゃないですか」
うっすらと金属粉末が積もっているファイルに目を向けながらアイシャがそう言った。
「まあな。俺が甲武国東和大使館付き二等武官だった時に作ったファイルだ」
誠も目の前にいるのが陸軍大学校を首席で卒業したエリート士官の顔もある男であることを思い出した。配属先が東和大使館だったと言うことは嵯峨が当時は軍上層部から目の敵にされていた西園寺家の身内だった為、中央から遠ざけられたと言う噂も耳にしていた。
「そんな昔の話聞くためにここに来たんじゃねえよ」
かなめはそう言うとくみ上げた拳銃をまた分解し始めた。
「まあそう焦るなって。俺がクーデターで遼南の全権を掌握した時、当然そこにある特務機関の再編成をやろうとしたんだが……カウラ125ページを開いてみろや」
そう言われてファイルを取り上げたカウラが言われるままにファイルの125ページを開く。かなめ以外の面々がそのページをのぞき込んだ。
「法術武装隊」
その項目の題名をカウラが読み上げた。
「俺や茜、誠の力をとりあえず『法術』と呼称している元ネタは遼帝国の特殊部隊の名称から引っ張ってきてるんだ」
いかにもどうでもいいことというように嵯峨が吐き捨てるようにつぶやく。
「そんな力の名前がどうこうした話を聞きに来たわけじゃねえ」
かなめはさすがに勿体つけた嵯峨の態度に怒りを表して手にしていた拳銃を机に叩き付けた。
「じゃあ率直に言おうか?他の特殊部隊、秘密警察の類は関係者と接触を取ることができた。必要な部隊は再編成し、必要ない部隊は廃止した。だが、法術武装隊の構成員は一人として発見できながった」
「調べ方が甘かったんじゃねえの?」
嵯峨の言葉にすぐさまそう応えて挑戦的な笑みを浮かべるかなめ。隊長の椅子に深く座った嵯峨は大きく伸びをした。
「それだったらよかったんだけどねえ」
そう言うと今度は机の上に乱雑に置かれた書類の山から一冊のノートを取り出してかなめに投げた。
「日記?」
そう言うとアイシャがページをめくる。
「違うな。帳簿だろ?手書きってことはどこかの裏帳簿だな」
アイシャから古びたノートを奪ったかなめはぺらぺらとそのページをめくる。
「分かるわけないか。入金元、振込先。全部符号を使って書いてある。叔父貴、こいつはどこで手に入れた?」
嵯峨はノートの数字を眺めているかなめ達を見ながらタバコに火をつけた。
「近藤資金を手繰っていった先、東モスレム解放戦線の公然組織とだけ言っておくか」
東モスレム。その言葉を聴いてかなめの目が鋭く光るさまを誠は見ていた。遼帝国西部の西モスレムと昆西山脈を隔てた広大な乾燥地帯は東モスレムと呼ばれていた。イスラム教徒の多く住むその地域は西モスレムへの編入を求めるイスラム教徒と遼帝国の自治区になることを求める仏教徒と遼州古代精霊を信仰する人々との間での衝突が絶えない地域だった。
同盟設立後は西モスレム、遼帝国の両軍が軍を派遣し、表向きの平静は保たれていたが、過激な武力闘争路線を堅持している東モスレム解放戦線によるテロが週に一度は全遼州のテレビを占拠する仕組みになっていた。
「だったら早いじゃねえか。司法局公安機動隊長の安城秀美の姐さんにでも頼んで片っ端からメンバーしょっ引いて吐かせりゃ終わりだろ?」
そう言って笑うかなめを嵯峨は感情のない目で見つめていた。
「それが出来ればやってるよ。なんでこいつが俺の手元にあるかわかるか?」
物分りの悪い子供をなだめすかすように嵯峨は姪を見つめる。見つめられたかなめはこちらも明らかにいつでも目の前の叔父を殴りつけることができるのだと言うように拳を握り締めていた。
「もったいぶるなよ」
そう言うかなめの目の前で嵯峨は煙を吐く。タバコの煙が次第に部屋に充満し、アイシャが眉をひそめる。
「まあお前等が知らないのは当然だな。報道管制が十分に機能している証拠だ。4時間前、その組織は壊滅した」
「どういう事だ?じゃあ何でその帳簿が叔父貴の手元にあるんだ?」
机を叩きつけるかなめの右手。嵯峨の机の上の金属粉が一斉に舞い上がり、カウラと茜がそれを吸い込まないように口を手で押さえる。
「安城さん達の助っ人でね。東モスレム難民の東和における支援を名目に設立された法人が入っているビルに行ったわけだが、酷いもんだったよ。生存者なし。ああ言うのをブラッドバスって言うのかね。壁と言い床と言い人肉の破片が飛び散っちゃってまあ見れたもんじゃなかったよ」
かなめからノートを取り上げた茜がそれに目を通す。
「この帳簿の符牒の解読を隊長に依頼するためにここに運ばれて来た訳ですね」
アメリアは自分が知りたかった情報はすべて理解したと言うようにうなづいている。かなめやカウラはただ眉をひそめて嵯峨を見つめる。誠は黙り込んで次の嵯峨の言葉を待った。
「まあ、こいつと誠に首っ丈の遼州解放をうたう遼州民族主義者達のつながりがあるかどうかは俺もわからん。だが、その手の組織が存在すると言うのは同盟首脳会議でも何度か話題には出てる。そいつらが資金目当てに近藤資金と接触することも十分に考えられる話だ。そして今、連中が動き出したと言う理由もわかる……消えた近藤資金の幾ばくかを手に入れて活動資金の潤沢なうちに敵対組織を叩いとこうというところなんだろ」
そう言うと嵯峨は口元まで火が入ったタバコを慌てて灰皿に押し付けた。
「そうなると一番に対抗して動き出すのは司法局実働部隊。つまり我々です。そしてその機先を制するべく動き出した」
カウラがそう言うと誠の顔を見た。
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