遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』の夏休み

橋本 直

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第二十六章 『特殊な部隊』の再始動

第74話 それぞれの朝、それぞれの距離

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 昨晩、かなめの『引っ越し祝い』と称したラム酒攻勢に巻き込まれた誠は、翌朝……焼けるような腹痛で目を覚ました。そのままトイレに駆け込み用を済ませて部屋に帰ろうとした彼の前にいつの間かかなめが立っていた。

「おい、顔色悪りいぜ。何かあったのか?」 

 昨日、ラムの箱を開けるやいなや、かなめはすぐさま誠の口にアルコール度40の液体を流し込んだ。それが原因だとは思っていないようなかなめに呆れながら、誠はそのまま自分の部屋に向かう。

「挨拶ぐらいしていけよな。アタシは一応オメエの上司だぞ。上司には気を遣え」 

 小さな声でつぶやくと、かなめはそのまま喫煙所に向かった。誠は部屋に戻り、Tシャツとジーパンに着替えて部屋を出る。今度はカウラが立っている。

「おはよう」 

 誠の部屋の前でカウラはそれだけ言うと階段を下りていく。誠も食堂に行こうと歩き始めた。腹の違和感と頭痛は続いている。

 廊下の途中で立っていたのはアメリアだった。洗面所帰りらしく、髪をタオルで拭きながら口を開いた。

「昨日は災難だったわねえ。しかし、かなめちゃんの無茶に付き合う誠ちゃんも誠ちゃんよ。ちゃんと嫌なら断らないと」 

 階段の途中で待っていたのはアメリアだった。さすがに彼女はかなめにやたらと酒を飲まされた誠に同情しているように見えた。

「西園寺さんがこの寮にいる間に酒が嫌いになれそうですね。このままだと」 

 誠は話題を振られた方向が予想と違っていたことに照れながら頭を掻く。

「それはまあ、かなめちゃんのことは隊長に言ってもらうわよ。それにしてもシャワー室、汚すぎない?」 

 意外とアメリアは奇麗好きだった。確かに男所帯の男子寮のシャワー室はお世辞にもきれいと言える代物ではないこと位誠にも分かる。

「これまでは男所帯だったわけですからね。文句を言うのは菰田先輩位で他の人はあんまり気にしていないみたいでしたから。それにそういうことは寮長の島田先輩に言ってくださいよ。僕にそんな権限有りません」

 そんな誠の言葉にアメリアは大きくため息をついた。 

「その島田君がしばらく本部に泊り込みになりそうだって話よ……なんでもランちゃんの機体の『法術増幅システム』の取り付けの準備だとかで」

 誠のシュツルム・パンツァーは専用機である人型機動兵器は『05式特戦ダグフェロン乙型』と正式には呼称されていた。ただ、誰もがそんな長い名前は言いたくないのでただ『乙型』と呼ばれることが多かった。

「予算がよく付きましたね。クバルカ中佐の『紅兎弱こうとじゃく×54』に『法術増幅システム』が搭載されるのはだいぶ先になるって聞いてましたけど」

 いつも予算不足を嘆いているランや島田を見てきただけにアメリアの言葉は誠には意外だった。

「あくまで『準備』って話よ。装置の方を買うにはさらに一悶着ありそうな感じ」

 『近藤事件』のインパクトが後押ししたに違いない。いくら世間に疎い誠にもそれだけは分かった。

「そうですか……まあそんなもんでしょうね」 

 そんな世知辛い話をしているうちに誠とアメリアは食堂の前にたどり着く。そこにはいつものだらけた雰囲気の隊員達が雑談をしていたが、カウラとアメリアの姿を見ると急に背筋を伸ばして直立不動の体勢を取った。

「ああ、気にしなくて良いわよ」 

 アメリアは軽く敬礼をするとそのまま食堂に入った。厨房で忙しく隊員に指示を出している菰田が見える。とりあえず誠は空いているテーブルに腰を下ろす。当然と言った風にカウラが正面に、そしてアメリアは誠の右隣に座った。

「とりあえず麦茶でも飲みなさいよ。水分補給は基本よ、誠ちゃん。誠ちゃんは昨日の夜、死にかけてたんだから。いつも通り全裸になって私には誠ちゃんご自慢の『いい物』を見せてくれたのは役得かな……」 

 アメリアはやかんに入った麦茶を注いで誠に渡す。誠は受け取ったコップをすぐさま空にした。ともかく喉が渇いた。誠は空のコップをアメリアの前に置いた。

「また脱いだんですか……僕は飲み過ぎると理性が飛ぶんで」

 誠は言い訳紛れにそう言って照れ笑いを浮かべた。そんな誠にアメリアは相変わらずアルカイックスマイルを浮かべていた。

「そうよね、いつも誠ちゃんは飲み過ぎるとあんな感じ。あれは地球ではセクハラだからその責任を取って食事、取ってきて」 

 誠の態度を無視して顔をまじまじと見つめたアメリアがそう言った。

「あの、一応セルフサービスなんですけど」 

 寮長の島田だけが寮生を顎で使っていい。それがこの寮の島田が作った『ルール』だった。

「そんなの関係ないわ。上官命令。取ってきて」 

 何を言っても無駄だというように誠は立ち上がった。アメリアの気まぐれには一月あまりの付き合いでもう慣れていた。そのままカウラと一緒に厨房が覗けるカウンターの前に出来た行列に並ぶ。

「席はアメリアが取っておくと言うことだ」 

 そう言うとカウラは誠に2つのトレーを渡す。下士官寮に突然移り住んできた佐官の席を奪う度胸がある隊員はいないだろうと思いながら誠は苦笑いを浮かべた。

「佐官だからっていきがりやがってなあ。オメエも迷惑だろ?」 

 喫煙所から戻ってきたかなめがさもそれが当然と言うように誠の後ろに並ぶ。

「両手に花かよ、うらやましい・・・・・・限りだな」 

 朝食当番の菰田がそう言いながら茹でたソーセージをトレーに載せていく。それにあわせて笑う食事当番の隊員達の顔はどこと無く引きつって見えた。とりあえず緊張をほぐそうと誠は口を開いた。

「『法術増幅システム』のクバルカ中佐の専用機の『紅兎弱×54』に搭載するって話、予算ついたんですか……でも大変そうですね」 

 管理部部長代理として予算管理を担当している菰田に誠は先ほどのアメリアの話を思い出してしてみた。

「まあな、第二装甲板を外すだけだからな。間の特殊素材の発注はそれから先になる……まあ面倒な話だな。また仕事が増えるよ」

 そう言いながら菰田は誠のトレーに乗ったソーセージの隣にたっぷりと洋辛子を塗りつける。 

「装甲を外して……大丈夫なんですか?」 

 誠は菰田のしかめっ面にそう尋ねた。

「大丈夫な訳ねえだろうが。隊長はそのまま欠陥機を放置するのかってことで『法術増幅システム』の導入を強行しようって腹なんだよ……うまくいかなかったらどうするつもりなのかね」

 菰田はそう言うと嫌味な視線を誠に向けてくる。

「まあ、神前のあの『つるぎ』のおかげで上層部連中もこれまでの要請を無視できなくなったんだろう……でもまあ、実際に『法術増幅システム』の隣の工場に発注するところまでの予算が付くか……」 

 カウラはそう言って菰田を見つめる。カウラファンの菰田であるが、話題が話題だけにただ苦笑いを浮かべるばかりだった。

「そこまでは俺もなんとも……」 

 菰田はそう言って誠を一睨みしてから次の隊員のトレーにソーセージを盛りつけた。

「早くしなさいよ!」 

 ようやく盛り付けが終わったばかりだと言うのに、アメリアの声が食堂に響く。

「うるせえ!馬鹿。何もしてないオメエに何か言う権利があるのかよ!」 

「酷いわねえかなめちゃん。ちゃんと番茶を入れといてあげたわよ」 

 トレーに朝食を盛った三人にアメリアはそう言うとコップを渡した。

「普通盛りなのね」 

 かなめのトレーを見ながらアメリアは箸でソーセージをつかむ。

「神前、きついかも知れないが朝食はちゃんと食べた方が良い」 

 カウラはそう言いながらシチューを口に運んでいる。

 誠はまさに針のむしろの上にいるように感じていた。言葉をかけようとかなめの顔を見れば、隣のアメリアからの視線を感じる。カウラの前のしょうゆに手を伸ばせば、黙ってかなめがそれを誠に渡す。周りの隊員達も、その奇妙な牽制合戦に関わるまいと、遠巻きに眺めている。

「ああ!もう。かなめちゃん!なんか言ってよ!それともなんか私に不満でもあるわけ?」

 いつもなら軽口でも言うかなめが黙っているのに耐えられずにアメリアが叫んだ。 

「そりゃあこっちの台詞だ!アタシがソースをコイツにとってやったのがそんなに不満なのか?」 

『こっちは朝っぱらから気を利かせてソースとってやったってのに……こいつはいつも人を小馬鹿にしやがって』

 かなめのアメリアに対する怒りは最高潮に達していた。

「あまりおひたしにソースをかける人はいないと思うんですが」 

 二人を宥めようと誠が言った言葉がまずかった。すぐに機嫌が最悪と言う顔のかなめが誠をにらみつける。

「アタシはかけるんだよ!」

「それじゃあかなめちゃん。ちゃんとたっぷり中濃ソースをおひたしにかけて召し上がれ」 

 アメリアに言われて相当腹が立ったのかアメリアはほうれん草にたっぷりと中濃ソースをかける。

「どう?美味しい?」 

 あざけるような表情と言うものの典型例を誠はアメリアの顔に見つけた。

「ああ、うめえなあ!」 

「貴様等!いい加減にしろ!」 

 カウラがテーブルを叩く。突然こういう時は不介入を貫くはずのカウラの声にかなめとアメリアは驚いたように緑色の長い髪の持ち主を見つめた。

「食事は静かにしろ」 

 そう言うとカウラは冷凍みかんを剥き始める。かなめは上げた拳のおろし先に困って、立ち上がるととりあえず食堂の壁を叩いた。

「これが毎日続くんですか?」 

 誠は思わずそうつぶやいていた。

「なに、不満?」 

 涼しげな目元にいたずら心を宿したアメリアの目が誠を捕らえる。赤くなってそのまま残ったソーセージを口に突っ込むと、手にみかんと空いたトレーを持ってカウンターに運んだ。

「それじゃあ僕は準備があるので」 

 誠は身の回りの物を取りに行こうと立ち上がった。

「準備だ?オメエいつもそんな格好で出勤してくるじゃねえか……。とりあえず玄関に立ってろ」 

 そう言ってかなめは自分が運転するわけでもないのに命令口調で誠にそう言った。

「でも財布とか身分証とか……」 

 財布無しでは昼の弁当も買えないし、身分証が無いと『特殊な部隊』がある菱川重工豊川の敷地に入れない。

「じゃあ早く取って来い!急げよ」 

 かなめに怒鳴られて、誠は一目散に部屋へと駆け出した。

「大変そうですねえ」 

 階段ですれ違った西がニヤニヤ笑っている。

「まあな、こんな目にあうのは初めてだから」 

「そりゃそうでしょ。島田班長が結構気にしてましたよ」 

 そう言うと西はいかにも誠の一挙手一投足に関心があるというように誠の部屋の前までついてくる。西を部屋の前で置き去りにして中に入ると誠は戸棚から財布と身分証などの入ったカード入れを取り出した。さらに携帯端末を片手に持つとそのまま部屋を出た。

「なんだよ、まだついてくるのか。別に面白くも無いぞ」 

「そうでもないですよ。神前さんは自分で思ってるよりかなり面白い人ですから」 

 西が底意地の悪そうな笑みを浮かべていた。他人の不幸は蜜の味とはよく言ったものだ。そんなことを考えながら誠はかなめの機嫌を気にして廊下を駆け下りる。

「そう言えば昨日……」 

 ついてきているはずの西を振り返る誠だが、誠を見飽きたというように西は自分の携帯電話に出ていた。

「ええ、班長ですか?早いですね……バイクの修理?そんなことで出勤するなんて……こっちには機材がある?わかってますよ、そんなこと。今日はこれから出勤します。班長が気を使ってくれてるんで、定時には帰れると思いますよ。その点はありがたいとは思ってますよ」 

 西は最高にうれしいことが起きたというように明るい調子で続ける。誠は声をかけようかとも思ったがつまらないことに首は突っ込みたくないと思い直してそのまま玄関に向かった。

「なんだ、早かったな」 

 声に気づいて振り向けばカウラが立っている。普通の隊員は隊で着替えるはずなのだが、彼女は東和軍の夏季勤務服の半袖のワイシャツ、そしてタイトスカートという勤務直前の格好をしていた。

「何か気になることでもあるのか?」 

 カウラはいかにも不思議そうに尋ねてくる。おしゃれなどには関心のないカウラらしいと言えばそれまでだが、定時前に制服を見せられて誠は少し食傷気味だった。カウラは司法局実働部隊の夏季勤務服……要するに動きやすさ重視の半袖シャツとタイトスカートの東和警察の制服を部隊章と階級章を少し変えた姿だった。

「その格好でいつも……」

「そうだが、気になることでもあるのか?」

 カウラはそう答えると玄関の下駄箱から革靴を取り出す。

「相変わらずおしゃれなんてどうでも良いって格好じゃないの、カウラちゃん。私服とか持ってないの?」 

 声の主、アメリアの方を振り向いて誠は後悔の念に抱かれた。そこには誠も見ている深夜アニメのファンシーなキャラクターのTシャツを着たアメリアが歩いてくる。

「貴様の方がよっぽど恥ずかしいと思うが」 

「大丈夫、見る人が見ないとわからないから」 

 確かにそのキャラクターが実はヤンデレで最終回に大虐殺を行う内容だったために打ち切りにされたアニメのキャラだと言うことは一般人は知らないだろう。誠はそう思いながら得意げなアメリアに生ぬるい視線を送る。

「お前等、本当に頭ん中大丈夫か?」 

 タンクトップにジーンズ。ヒップホルスターに愛用の銃を挿したかなめが笑う。かなめもアメリアも、そして誠も唖然としながら彼女が寮を出るのを見送った。

「ちょっと待ちなさい!かなめちゃん!」 

 アメリアがかなめの肩をつかむ。そしてすばやく拳銃を抜き取った。

「かなめちゃんもしかしてこのまま歩こうとしてない?」 

「だってアタシ等コイツの護衛だぜ?銃の一挺くらい持っているのが……」 

「だからって抜き身で持ち歩くな」 

 カウラの声で渋々かなめはアメリアに銃を任せた。アメリアは手にしたバックに銃を入れる。

「これからはこう言うものを持ち歩きなさい」 

 アメリアは手にしたブリーフバックを指し示した。その重そうな持ち方から見て、彼女の愛用の拳銃P7M13ピストルが入っていることは間違いないと誠は思った。

「それじゃあ行くぞ」 

 銃を奪われたもののアメリアの言いたいことはよくわかるので、かなめは黙って遼の玄関を出る歩き始める。夏の日差しはもうかなり上まで上がってきていた。アメリアは通り過ぎる猫を眺めながら取り出した扇子を日よけ代わりにしている。

 寮の駐車場は半分ほどが埋まっていた。今の時間に止まっているのは夜勤か遅番の隊員の車が大半である。ここまできて自分のバイクで出勤しますとはいえない状況に誠は運転するだろうカウラを見つめていた。


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