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part,3 世界史オタクの国家襲撃作戦・前編
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私、清水桃香は、世界史が大好きな高校一年生!
「よーしお前ら!戦いの準備はできたか!」「オォォーーーーーーーーーーー!!」
「いいか!目標はエジプト王国の国庫!ラピスラズリをなんとしても奪い取って、マリアをよみがえらせるぞー!!」「オォォーーーーーーーーーーー!!!」
なんでこんなことになっちゃったの…………?
元の世界に変える方法が「ラピスラズリを手に入れること」だと知ったはいいけど、この時代のラピスラズリってかなり高価で、特にエジプトでは黄金以上の価値で取引されているとか……
あと、マリアちゃん死んでないから!私が乗り移ってるだけだから!
そんなわけで、ラピスラズリがある古代エジプト王国の倉庫を襲撃することになっちゃいました。
えーと、本当に大丈夫なのかな?確かに史実には、海の民は古代エジプトやヒッタイト王国に大きな損害を与えたっていうけど…………
たまらずロクサネさんに聞いてみた。「あの……やっぱり別の方法で行きましょうよ!ほら、少人数で侵入するとか……!
「あんたは何もしなくていいよ、マリア、いやモモカだったかい。安心しな、必ずラピスラズリをぶんどってきてやるからな!!」斧をブンブン振り回していた。
「それが安心できないんですってば!!」
いくら海の民だろうと、厳重警戒されているエジプトの国庫を襲撃して無事ですむはずがない。
ましてやラピスラズリなんて、絶対に容易に見つかるわけがない。
「船長!八時方向にエジプト海軍の船です!」「よーし、お前ら迎撃の準備だ!!」
「なんでこんな都合よくやってくるのよ!!!」文系オタクJKの魂の叫び!
「あたしたちは海賊扱いだからね。あっちから取り締まりにホイホイやってきてくれるのさ!」ロクサネさんがなぜか自慢げに語る。
船長(こっちでのお父さん)が号令をかける。
「いつもは自ら攻めに行かないが、今回は特別だ!!右舷いっぱい開き!取り舵いっぱーい!!」
「アイサー!!」乗員たちが帆のロープに取り付いて思いっきり引っ張ってる。なんかウケる。
わわっ、船が急旋回しだした!足元取られる!
三千年前のガレー船がこんなに機動力があるなんて!
「弓部隊全員弦を張れ!」船長の号令で屈強そうな男たちが弓を取り出して甲板に並ぶ。
てか、この距離弓で届くの?三百メートル以上あるんじゃないの?
「射撃用意!!」一斉に弓を弾き絞った。
「放て!!」そして一斉に放った!
矢は吸い込まれるようにエジプト船に飛んでいき……………
…………あたったのかしら?遠すぎてよく見えないわね。
「敵船に乗り込むぞ!」「アイサー!!」「モモカ、危険だから中に入ってな!」「は、はい!」
素直に船内に隠れたけど、ああやっぱり不安だ。不安で仕方ない。
とりあえず一旦寝よう……………
「……………おーい!モモカー!ちょっと来てみろーー!」「……………う………ん。」甲板から船長の声が聞こえてくる。
やばい、結構寝ちゃってたみたいだ。まだ頭がもうろうとする。
ハッそうだ!みんなは無事?
ベッドから飛び起きるとすぐに外につながる扉を開けた。
そこに広がっていたのは、あまりにも想像を絶する光景だった。
「やったぞモモカ!全員とっちめやったぞ!」「安心しろ!誰も死んでないぞ!こっちも相手も!」
エジプト軍が一人一人縄で縛られていた。
「いくら何でも強すぎるでしょ!!!」
続く
「よーしお前ら!戦いの準備はできたか!」「オォォーーーーーーーーーーー!!」
「いいか!目標はエジプト王国の国庫!ラピスラズリをなんとしても奪い取って、マリアをよみがえらせるぞー!!」「オォォーーーーーーーーーーー!!!」
なんでこんなことになっちゃったの…………?
元の世界に変える方法が「ラピスラズリを手に入れること」だと知ったはいいけど、この時代のラピスラズリってかなり高価で、特にエジプトでは黄金以上の価値で取引されているとか……
あと、マリアちゃん死んでないから!私が乗り移ってるだけだから!
そんなわけで、ラピスラズリがある古代エジプト王国の倉庫を襲撃することになっちゃいました。
えーと、本当に大丈夫なのかな?確かに史実には、海の民は古代エジプトやヒッタイト王国に大きな損害を与えたっていうけど…………
たまらずロクサネさんに聞いてみた。「あの……やっぱり別の方法で行きましょうよ!ほら、少人数で侵入するとか……!
「あんたは何もしなくていいよ、マリア、いやモモカだったかい。安心しな、必ずラピスラズリをぶんどってきてやるからな!!」斧をブンブン振り回していた。
「それが安心できないんですってば!!」
いくら海の民だろうと、厳重警戒されているエジプトの国庫を襲撃して無事ですむはずがない。
ましてやラピスラズリなんて、絶対に容易に見つかるわけがない。
「船長!八時方向にエジプト海軍の船です!」「よーし、お前ら迎撃の準備だ!!」
「なんでこんな都合よくやってくるのよ!!!」文系オタクJKの魂の叫び!
「あたしたちは海賊扱いだからね。あっちから取り締まりにホイホイやってきてくれるのさ!」ロクサネさんがなぜか自慢げに語る。
船長(こっちでのお父さん)が号令をかける。
「いつもは自ら攻めに行かないが、今回は特別だ!!右舷いっぱい開き!取り舵いっぱーい!!」
「アイサー!!」乗員たちが帆のロープに取り付いて思いっきり引っ張ってる。なんかウケる。
わわっ、船が急旋回しだした!足元取られる!
三千年前のガレー船がこんなに機動力があるなんて!
「弓部隊全員弦を張れ!」船長の号令で屈強そうな男たちが弓を取り出して甲板に並ぶ。
てか、この距離弓で届くの?三百メートル以上あるんじゃないの?
「射撃用意!!」一斉に弓を弾き絞った。
「放て!!」そして一斉に放った!
矢は吸い込まれるようにエジプト船に飛んでいき……………
…………あたったのかしら?遠すぎてよく見えないわね。
「敵船に乗り込むぞ!」「アイサー!!」「モモカ、危険だから中に入ってな!」「は、はい!」
素直に船内に隠れたけど、ああやっぱり不安だ。不安で仕方ない。
とりあえず一旦寝よう……………
「……………おーい!モモカー!ちょっと来てみろーー!」「……………う………ん。」甲板から船長の声が聞こえてくる。
やばい、結構寝ちゃってたみたいだ。まだ頭がもうろうとする。
ハッそうだ!みんなは無事?
ベッドから飛び起きるとすぐに外につながる扉を開けた。
そこに広がっていたのは、あまりにも想像を絶する光景だった。
「やったぞモモカ!全員とっちめやったぞ!」「安心しろ!誰も死んでないぞ!こっちも相手も!」
エジプト軍が一人一人縄で縛られていた。
「いくら何でも強すぎるでしょ!!!」
続く
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