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第3話 星降る夜
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彼を待つのが好きだ。
待ち合わせの時間までが、あっという間に過ぎてしまう。
どこから来るだろう、どんな表情をするだろう、わたしを見て微笑んでくれるだろうか……。彼のために選んだ服に、彼のためのメイクに、彼のための香水に、気づいてくれるだろうか。
若いころ、少しでも待たされると、その時間がとても長く感じられた。
でも今は違う。
彼が遅れてくればいいのに、と思う。
(1時間でも2時間でも、ずっとでもいい。わたしは待っててあげる )
スターバックスのウインドウに映る姿を、優季子は見つめる。
ワインカラーのコートは、この夜のために買ったのだ。
吐息が白く、流れていく。
真冬。
でも今夜だけは、いつもと違う。
渋谷の街には、恋人たちの熱い想いがあふれている。
2月14日、バレンタインデーの夜。
スクランブル交差点に人の波が押し寄せてくる。
優季子はその中に、和希の顔を見出した。
――その瞬間、優季子は息が止まる。
和希は、微笑みながら、話している。若い女だった
優季子はその女を素早く観察する。見覚えがある。和希が働く老健施設のナースだ。先月入った新人。名前は…… 確かそう、高梨遼子。
看護学校を出て、まだ1、2年のはず。
和希を見つめる彼女の目に、見過ごせぬ煌めきがあった。
(高梨は、カズキに恋をしてる……
でも、カズキの彼女対する気持ちは、どうやら、年下の部下以外ではなさそう)
優季子は小さく息を吐いた。
だが、一瞬でそんなことまで見抜いてしまう自分が、何だかあさましい者のように思えた。
交差点を渡り終えるあたりで、和希は軽く手を上げる。彼女もそれに応えて、二人はべつべつの方向へ歩きだした。
「ごめん、待った? 」
白い歯が覗く。和希はいつも通りの笑みを見せた。
優季子は軽く首を振る。
和希の腕を取ろうとして、躊躇する。
高梨遼子の視線があった。
彼女は遠ざかりながらも、じっとこちらを見ている。
優季子を目顔で伝える。
和希は視線を向ける。
が、すぐに優季子に向き直った。
高梨の姿は、人波に紛れていった。
「駅で偶然一緒になったんだよ。渋谷まで行くっていうから 」
「もらったんでしょ、チョコ」
「ああ、でも、義理だよ」
和希ははにかんだように笑う。
(―― 義理じゃない、駅で会ったのも偶然じゃないわ )
優季子はその台詞を飲み込んだ。
微笑んで見せる。
和希の右の腕を取った。ゆっくりと道玄坂をのぼっていった。
「わかっちゃったね。わたしのこと」
「大丈夫だよ、わかりっこない。だいたい彼女、新人だし知らないでしょ。ユキさんのこと」
(たとえ今はわからなくっても、彼女はわたしの顔、姿かたちをインプットしたわ。勤務場所は違っても、同じ医療法人だもの、わたしが見つかるのは、時間の問題 )
長男が中学へあがったのを期に、優季子は働くことにした。
通信講座で医療事務の資格を取って、自宅近くの市立病院の医事課に勤務した。最初は派遣社員だったが、民間の総合病院が老健施設の立ち上げに伴って募集した正職員の求人に応募した。今はサテライトのデイケア施設でマネージメントをしている。産業カウンセラーの資格も取った。
和希は事業の中核となる老健施設にいて、ケアマネージャーとして地域の高齢者のケアプランの立案に携わっていた。また、彼は修士課程を修了した臨床心理士でもあり、医療法人内でも若手のホープだ。
優季子が和希と交際を始めて1年と少し…… 。
「なんていうか、制服着て、髪をまとめてるとぜんぜんイメージ違うから、ユキさん。いかにも仕事できそう、っていうか」
「怖い? 」
「ちょっとね。俺も最初は少し怖かった」
優季子は和希の二の腕のあたりに、頬を寄せた。
「臨床心理士さん…… 患者さんの気持ちを判っても、女ごころはからっきしみたいね」
「えっ? 」
「ううん」
優季子は和希の右手の、自分の左手の指を絡ませる。
右手にはハンドバックと、ひと抱えはありそうな紙のバッゲージ。
「何それ? 」
和希が訊く。
「チョコレート」
「そんなにでかいの? 」
優季子は笑う。
「そう、カズキにいっぱい食べてもらおうと思って、作りすぎちゃった」
「マジかよ」
バッゲージの中身は、手編みのセーターだった。
去年のバレンタインデーに、手編みのマフラーをプレゼントした。
和希はとてもよろこんで、残り少ないその年の冬、ずっと首に巻いていてくれた。
だから決めたのだ。
来年は手編みのセーターにすると。
優季子は家族が寝静まるのを待って、夜毎に編んだ。
ひと目づつ、ひと目づつ、和希のことだけを想いながら、編んだ。
それは、たぶんこれが最後のバレンタインだから。
行き交う人たち、やはりカップルが多い。
女たちは皆いち様に、幸せそうな笑顔を浮かべている。
高梨の登場で、その日の訪れが少し近くなってしまった。それも仕方がない……。
職場の近くでは逢わなかった。
新宿とか渋谷とか、それも店で待ち合わせをしたものだった。和希と逢うことが、当然であるかのように油断した自分が悪いのだ。
職場で噂になる前に、何とかしなければならない。
優季子は思う。
(今までが、この1年と少しが、幸せすぎた、ただそれだけ…… )
優季子は41歳、けっしてうまく行っているとは言いがたい夫と、中学生の二人の息子たちがいる。
和希は32歳で、独身。
仕事でも、男としても、和希はこれからが人生の中でも最も輝く時期だ。
夫を間近で見ていた優季子には、それがよくわかっていた。
30代半ばで大手広告代理店を辞め、夫はITベンチャー企業に転職した。その後、その会社はマザーズ上場を果たし、彼は役員となった。
ストック・オプションで夫は多額の資産と、以前に数倍する年収を得たが、しかしその成功を夫婦が分かち合うことはなかった。
優季子は家庭の中で、一層孤独感を強めた。
主婦であり母である、それ以外の評価がほしかった。優季子を一人の人間として評価してもらえる場所がほしかった。
優季子は必死に働いて、社会的な居場所を得た。
そして和希と出会い、人間として、何より女として、思ってもみなかったほどの評価を得ることができた。
―― しかし
(これから輝いていく和希を、その隣で支えるのは…… わたしではない)
それはわかっていた。
想像してみる。何もかも捨てて、和希と共に歩む人生を。
しかしそれには、母である自分がブレーキをかける。夫はともかく、子供たちを傷つけて、犠牲にしてまで、幸せにはなれない。そんなの、幸せとは、言えない。
そして何より、和希のためにならない。
そんなリスクを、和希に負わせてはならない。
彼はキャリアのわりにリスクに疎い。高梨をここまで引っ張ってきてしまうのも、そんな彼の性格からだ。優季子には、どうしても脇が甘く見えてしまう。心配なのだ。
彼は、いい人だから。
大好きだから。
愛しているから。
年上だから。
だから、わたしが決断しなければならない。
道玄坂の途中を右に折れる。
たくさんの店が並び、狭い路地に人が溢れる。
「木曜日なのに、人が多いよね。そうか、今年はうるう年だから来年のバレンタインは土曜だよ。そうだユキさん、来年は旅行に行かないか。1泊でさあ、そうだな、出雲はどう、神話のふるさと出雲」
和希は最近、「ユングの普遍的無意識による神話の共通性」に興味を持っていて、日本と海外の神話について調べていた。
だが、そんなことはどうでもよかった。
和希の言葉は、優季子の心を突き刺した。
それは優季子の重い心の扉をこじ開けた。まるでパンドラの小箱を開いたかのように、悲しみや絶望や不安や恐れが、瞬く間に優季子の心を満たしていく。
二人は路地をいくつか折れ、狭い石段を登る。その先は袋小路になっていて、小さなイタリアンレストランがある。今夜はそこを予約してある。二人だけで初めて食事をした場所。
そこは、さすがに人通りもまばらだった。
階段の途中で、優季子は脚を止めてしまう。
もう、限界だった。
堪えていた涙が溢れた。
和希の背中に、額を押し当てた。
「―― どうして来年のことなんか言うのよ」
「…… 」
「―― ユングなんてどうでもいい、出雲なんて行きたくない。わたしには今が大事、今夜が大事なの」
「ユキさん」
和希は振り向きかける。
「―― 振り向かないで! 」
優季子の言葉の強さに、和希は止まる。
「振り向かないでよ…… 」
泣いているところは、絶対に見せない。
年上女の、せめてものプライドだった。
優季子は天を仰いだ。
ビルに切り取られた夜空に、めずらしく満天の星が輝いていた。
きらきらと、きらきらと。
まるで漆黒のビロードに、きらめく砂を捲き散らしたように。
美しいと思った。
(わたしは、この美しい夜空を、きっと忘れないだろう…… )
ハンカチを押し当てて、素早く涙を拭う。
しっかりと前を向いた。
石段を、先に立って登る。
和希の右手を取る。
「ごめん。ユキさん、最近なんか楽しそうじゃないから」
(カズキ、あなたの優しさが、今のわたしには一番つらい…… 。
カズキ、カズキ、あなたが大好き。わたしをもう少しだけ、あなたの恋人でいさせて)
優季子は和希を見つめる。
そして、笑ってみせた。
「さあカズキ、おいしいものいっぱい食べよう」
(了)
待ち合わせの時間までが、あっという間に過ぎてしまう。
どこから来るだろう、どんな表情をするだろう、わたしを見て微笑んでくれるだろうか……。彼のために選んだ服に、彼のためのメイクに、彼のための香水に、気づいてくれるだろうか。
若いころ、少しでも待たされると、その時間がとても長く感じられた。
でも今は違う。
彼が遅れてくればいいのに、と思う。
(1時間でも2時間でも、ずっとでもいい。わたしは待っててあげる )
スターバックスのウインドウに映る姿を、優季子は見つめる。
ワインカラーのコートは、この夜のために買ったのだ。
吐息が白く、流れていく。
真冬。
でも今夜だけは、いつもと違う。
渋谷の街には、恋人たちの熱い想いがあふれている。
2月14日、バレンタインデーの夜。
スクランブル交差点に人の波が押し寄せてくる。
優季子はその中に、和希の顔を見出した。
――その瞬間、優季子は息が止まる。
和希は、微笑みながら、話している。若い女だった
優季子はその女を素早く観察する。見覚えがある。和希が働く老健施設のナースだ。先月入った新人。名前は…… 確かそう、高梨遼子。
看護学校を出て、まだ1、2年のはず。
和希を見つめる彼女の目に、見過ごせぬ煌めきがあった。
(高梨は、カズキに恋をしてる……
でも、カズキの彼女対する気持ちは、どうやら、年下の部下以外ではなさそう)
優季子は小さく息を吐いた。
だが、一瞬でそんなことまで見抜いてしまう自分が、何だかあさましい者のように思えた。
交差点を渡り終えるあたりで、和希は軽く手を上げる。彼女もそれに応えて、二人はべつべつの方向へ歩きだした。
「ごめん、待った? 」
白い歯が覗く。和希はいつも通りの笑みを見せた。
優季子は軽く首を振る。
和希の腕を取ろうとして、躊躇する。
高梨遼子の視線があった。
彼女は遠ざかりながらも、じっとこちらを見ている。
優季子を目顔で伝える。
和希は視線を向ける。
が、すぐに優季子に向き直った。
高梨の姿は、人波に紛れていった。
「駅で偶然一緒になったんだよ。渋谷まで行くっていうから 」
「もらったんでしょ、チョコ」
「ああ、でも、義理だよ」
和希ははにかんだように笑う。
(―― 義理じゃない、駅で会ったのも偶然じゃないわ )
優季子はその台詞を飲み込んだ。
微笑んで見せる。
和希の右の腕を取った。ゆっくりと道玄坂をのぼっていった。
「わかっちゃったね。わたしのこと」
「大丈夫だよ、わかりっこない。だいたい彼女、新人だし知らないでしょ。ユキさんのこと」
(たとえ今はわからなくっても、彼女はわたしの顔、姿かたちをインプットしたわ。勤務場所は違っても、同じ医療法人だもの、わたしが見つかるのは、時間の問題 )
長男が中学へあがったのを期に、優季子は働くことにした。
通信講座で医療事務の資格を取って、自宅近くの市立病院の医事課に勤務した。最初は派遣社員だったが、民間の総合病院が老健施設の立ち上げに伴って募集した正職員の求人に応募した。今はサテライトのデイケア施設でマネージメントをしている。産業カウンセラーの資格も取った。
和希は事業の中核となる老健施設にいて、ケアマネージャーとして地域の高齢者のケアプランの立案に携わっていた。また、彼は修士課程を修了した臨床心理士でもあり、医療法人内でも若手のホープだ。
優季子が和希と交際を始めて1年と少し…… 。
「なんていうか、制服着て、髪をまとめてるとぜんぜんイメージ違うから、ユキさん。いかにも仕事できそう、っていうか」
「怖い? 」
「ちょっとね。俺も最初は少し怖かった」
優季子は和希の二の腕のあたりに、頬を寄せた。
「臨床心理士さん…… 患者さんの気持ちを判っても、女ごころはからっきしみたいね」
「えっ? 」
「ううん」
優季子は和希の右手の、自分の左手の指を絡ませる。
右手にはハンドバックと、ひと抱えはありそうな紙のバッゲージ。
「何それ? 」
和希が訊く。
「チョコレート」
「そんなにでかいの? 」
優季子は笑う。
「そう、カズキにいっぱい食べてもらおうと思って、作りすぎちゃった」
「マジかよ」
バッゲージの中身は、手編みのセーターだった。
去年のバレンタインデーに、手編みのマフラーをプレゼントした。
和希はとてもよろこんで、残り少ないその年の冬、ずっと首に巻いていてくれた。
だから決めたのだ。
来年は手編みのセーターにすると。
優季子は家族が寝静まるのを待って、夜毎に編んだ。
ひと目づつ、ひと目づつ、和希のことだけを想いながら、編んだ。
それは、たぶんこれが最後のバレンタインだから。
行き交う人たち、やはりカップルが多い。
女たちは皆いち様に、幸せそうな笑顔を浮かべている。
高梨の登場で、その日の訪れが少し近くなってしまった。それも仕方がない……。
職場の近くでは逢わなかった。
新宿とか渋谷とか、それも店で待ち合わせをしたものだった。和希と逢うことが、当然であるかのように油断した自分が悪いのだ。
職場で噂になる前に、何とかしなければならない。
優季子は思う。
(今までが、この1年と少しが、幸せすぎた、ただそれだけ…… )
優季子は41歳、けっしてうまく行っているとは言いがたい夫と、中学生の二人の息子たちがいる。
和希は32歳で、独身。
仕事でも、男としても、和希はこれからが人生の中でも最も輝く時期だ。
夫を間近で見ていた優季子には、それがよくわかっていた。
30代半ばで大手広告代理店を辞め、夫はITベンチャー企業に転職した。その後、その会社はマザーズ上場を果たし、彼は役員となった。
ストック・オプションで夫は多額の資産と、以前に数倍する年収を得たが、しかしその成功を夫婦が分かち合うことはなかった。
優季子は家庭の中で、一層孤独感を強めた。
主婦であり母である、それ以外の評価がほしかった。優季子を一人の人間として評価してもらえる場所がほしかった。
優季子は必死に働いて、社会的な居場所を得た。
そして和希と出会い、人間として、何より女として、思ってもみなかったほどの評価を得ることができた。
―― しかし
(これから輝いていく和希を、その隣で支えるのは…… わたしではない)
それはわかっていた。
想像してみる。何もかも捨てて、和希と共に歩む人生を。
しかしそれには、母である自分がブレーキをかける。夫はともかく、子供たちを傷つけて、犠牲にしてまで、幸せにはなれない。そんなの、幸せとは、言えない。
そして何より、和希のためにならない。
そんなリスクを、和希に負わせてはならない。
彼はキャリアのわりにリスクに疎い。高梨をここまで引っ張ってきてしまうのも、そんな彼の性格からだ。優季子には、どうしても脇が甘く見えてしまう。心配なのだ。
彼は、いい人だから。
大好きだから。
愛しているから。
年上だから。
だから、わたしが決断しなければならない。
道玄坂の途中を右に折れる。
たくさんの店が並び、狭い路地に人が溢れる。
「木曜日なのに、人が多いよね。そうか、今年はうるう年だから来年のバレンタインは土曜だよ。そうだユキさん、来年は旅行に行かないか。1泊でさあ、そうだな、出雲はどう、神話のふるさと出雲」
和希は最近、「ユングの普遍的無意識による神話の共通性」に興味を持っていて、日本と海外の神話について調べていた。
だが、そんなことはどうでもよかった。
和希の言葉は、優季子の心を突き刺した。
それは優季子の重い心の扉をこじ開けた。まるでパンドラの小箱を開いたかのように、悲しみや絶望や不安や恐れが、瞬く間に優季子の心を満たしていく。
二人は路地をいくつか折れ、狭い石段を登る。その先は袋小路になっていて、小さなイタリアンレストランがある。今夜はそこを予約してある。二人だけで初めて食事をした場所。
そこは、さすがに人通りもまばらだった。
階段の途中で、優季子は脚を止めてしまう。
もう、限界だった。
堪えていた涙が溢れた。
和希の背中に、額を押し当てた。
「―― どうして来年のことなんか言うのよ」
「…… 」
「―― ユングなんてどうでもいい、出雲なんて行きたくない。わたしには今が大事、今夜が大事なの」
「ユキさん」
和希は振り向きかける。
「―― 振り向かないで! 」
優季子の言葉の強さに、和希は止まる。
「振り向かないでよ…… 」
泣いているところは、絶対に見せない。
年上女の、せめてものプライドだった。
優季子は天を仰いだ。
ビルに切り取られた夜空に、めずらしく満天の星が輝いていた。
きらきらと、きらきらと。
まるで漆黒のビロードに、きらめく砂を捲き散らしたように。
美しいと思った。
(わたしは、この美しい夜空を、きっと忘れないだろう…… )
ハンカチを押し当てて、素早く涙を拭う。
しっかりと前を向いた。
石段を、先に立って登る。
和希の右手を取る。
「ごめん。ユキさん、最近なんか楽しそうじゃないから」
(カズキ、あなたの優しさが、今のわたしには一番つらい…… 。
カズキ、カズキ、あなたが大好き。わたしをもう少しだけ、あなたの恋人でいさせて)
優季子は和希を見つめる。
そして、笑ってみせた。
「さあカズキ、おいしいものいっぱい食べよう」
(了)
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