6 / 57
カウドゥール
お題小説「酔ったいきおいでケンカを始めるBとP」
しおりを挟む
「あ、ああああっ!!! それはオレが大事に育てていた肉ぅっ!!!!」
それまで、P王と和やかに焼き肉と酒を楽しんでいたBが大絶叫した。
「はあぁ~、1年がおわるなぁ……」
P王はそのBの叫びを知ってか知らずか華麗にスルーしながら、ため息まじりに呟き、そしてそのBの大事な肉を口に入れた。
只今現在、2011年の大晦日。
手ブロ内で妙に気の合ってしまったBとPは、だらだらと年越し宴会を催していた。
「王様!! 王様ぁっ!! それはオレが大事に大事に焼いて育てたオレのっ……! 肉ぅっ………!!!」
「ほえ?」
Bの悲痛な叫びがやっとP王に届いた。
「……あっ、ごっめん。食っちった」
「ごめん、じゃ……ないっスよ!! オレが丹精こめて焼いてた肉ぅっ………!!」
酒のせいで若干リアクションがオーバーになっているBが、うざくわめき散らす。
そしてしまいには、グズグズとべそをかきだした。
「……ごめんねBくん、Bくんの焼いたお肉があまりにもいい焼き色をしてて美味しそうだったから、ついうっかり口に入れてしまったよ」
P王はまっすぐBを見つめ、落ち着き払った口調でこの卑しい少年を諭した。
「……オレの焼いた肉、そんなにおいしそうでした?」
Bという名の卑しく、貧しい少年が顔を上げた。
「あぁ、焼き加減もそうだが、肉の注文チョイスも素晴らしいよ。……俺は料理に関して、てんで何もできないから、もう、Bくんは……マジ神だと思うよ。超神、ゴッド、ウルトラ神」
P王も正直言って相当量の酒を飲んでいるので、クソ真面目な顔をしている割に言っている事がおかしかった、がそれを聞いてBが顔をぐしゃぐしゃにした。
「マジっすか、オレ、神っすか……! ありがとうございます……!!」
Bはまだ残っていた生肉を金網の上に乗せ、それを焼き始めた。
「王様! オレ、王様のために超ウルトラいい感じに肉、焼いちゃいますよ!!!」
「おぉ!! そうかそうか!!! マジ、Bくん神!!!」
「あ。でもこの大きい肉はオレのですからね! とっちゃヤですよ~?」
「ほーい」
しかしその数分後、P王は再びBが大事に焼き育てた愛しき肉につい箸をのばしてしまうのだった……
(そして、また怒られる)
それまで、P王と和やかに焼き肉と酒を楽しんでいたBが大絶叫した。
「はあぁ~、1年がおわるなぁ……」
P王はそのBの叫びを知ってか知らずか華麗にスルーしながら、ため息まじりに呟き、そしてそのBの大事な肉を口に入れた。
只今現在、2011年の大晦日。
手ブロ内で妙に気の合ってしまったBとPは、だらだらと年越し宴会を催していた。
「王様!! 王様ぁっ!! それはオレが大事に大事に焼いて育てたオレのっ……! 肉ぅっ………!!!」
「ほえ?」
Bの悲痛な叫びがやっとP王に届いた。
「……あっ、ごっめん。食っちった」
「ごめん、じゃ……ないっスよ!! オレが丹精こめて焼いてた肉ぅっ………!!」
酒のせいで若干リアクションがオーバーになっているBが、うざくわめき散らす。
そしてしまいには、グズグズとべそをかきだした。
「……ごめんねBくん、Bくんの焼いたお肉があまりにもいい焼き色をしてて美味しそうだったから、ついうっかり口に入れてしまったよ」
P王はまっすぐBを見つめ、落ち着き払った口調でこの卑しい少年を諭した。
「……オレの焼いた肉、そんなにおいしそうでした?」
Bという名の卑しく、貧しい少年が顔を上げた。
「あぁ、焼き加減もそうだが、肉の注文チョイスも素晴らしいよ。……俺は料理に関して、てんで何もできないから、もう、Bくんは……マジ神だと思うよ。超神、ゴッド、ウルトラ神」
P王も正直言って相当量の酒を飲んでいるので、クソ真面目な顔をしている割に言っている事がおかしかった、がそれを聞いてBが顔をぐしゃぐしゃにした。
「マジっすか、オレ、神っすか……! ありがとうございます……!!」
Bはまだ残っていた生肉を金網の上に乗せ、それを焼き始めた。
「王様! オレ、王様のために超ウルトラいい感じに肉、焼いちゃいますよ!!!」
「おぉ!! そうかそうか!!! マジ、Bくん神!!!」
「あ。でもこの大きい肉はオレのですからね! とっちゃヤですよ~?」
「ほーい」
しかしその数分後、P王は再びBが大事に焼き育てた愛しき肉につい箸をのばしてしまうのだった……
(そして、また怒られる)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる