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カウドゥール
お題7「どうやら落ち込んでいるらしいKを励ますL」
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Rと市場に買い物に行って宿に帰ってきたKが、すぐさまベッドの中に潜り込んだ。
部屋にはLが1人、テーブル上に自らのカバンの中身を広げて、持ち物の取捨選択をしていた。
化粧用品・クシ・ティッシュ・ハンカチと、女の子らしい普通の物が並ぶ中、“ネズミの干物”が何故か転がっているが、今回の話には特に関係がない。
それはただの、彼女の“おやつ”である。
Lが「おかえりなさい」の4文字目までしか言ってないうちに、Kは毛布を頭からかぶって、くるまる。
RはそんなKを気にせずに「ちょいと洗濯しに行ってくる」と、自らの服を抱え、いつもの淡々とした様子で部屋から出ていった。
宿の庭には、井戸がある。そこで洗濯は可能だった。
「……どうかしましたか?」
様子のおかしいKが気になってしょうがなかったLが、エメラルドグリーンの大きな瞳をぱちくりさせながら軽く質問する。
それを受けたKが「別になんでもありません」と、布団の中から小声で返す。
「なんでもないようには、見えませんよぉ」
Lが苦笑する。
「またRさんをいじめてしまった~……とかですか?」
Kが何も返事をしてこないので、図星か、とLは思った。
というか、Kが落ち込んでいる時の理由は、大体R絡みの事である。
Rを殴ってしまった・Rを罵倒してしま(略)・Rに(略)……。いちいちいちいちそんなに落ち込むくらいなら、いい加減学習してツンな言動をやめればいいものを。
やはり、人間の男はアホですねぇ、とLはしみじみ思いながら、カバンの底を濡れたタオルでごしごし拭いた。
塗れタオルには、謎のカス等のゴミが付着した。カバンの底は、なんでこんなに汚れやすいのでしょうか、Lは小首を傾げる。
******
「…………Rが、街中でナンパされていたのですよ」
しばらく経ってから、Kが毛布の中から呟いてきた。きっと“自分に家族を殺された遺族であるLからの質問”を無視する事に我慢ならなくなったのだろう。
それを聞いて「あらまぁ」と、Lがゆるく反応する。
無愛想でパッと見は可愛いげの欠片もないRだが、そこにごまかされずによくRを見てみると、Rには凛とした美しさが備わっている。そりゃあナンパくらい、される事もあるだろう。
「……で、僕はそんなRに『お前なんかをナンパしてくれる物好きがいてよかったなぁ。ちょっくら抱かれてこいよ』的な発言をしてしまいまして」
「Kさん、最低ですね……」
Lは、正直な感想を容赦なくKにぶつけた。
「………言う僕も僕ですが、そう言われて『ハイ、そうですね』と見ず知らずの男共についていこうとするアイツもどうかしていますよ……」
「……!! えっ! Rさんは男の人について行ってしまったんですか……!? つ、つまり今現在のRさんはっ……!」
驚いたLは窓の方に目を向け、外の流れる白い雲を見つめながら、こう呟いた。
「………中古品………」
「オイコラ糞ネコ、てめぇ、はっ倒すぞ」
布団の中から軽く顔を出したKが、“自分の素を全開にした口調”でLを罵った。
「俺は“ついていこうとする~”と言ったんだろうがよ、話よく聞けよ、てめぇ」
「うみゃあ……!」
赤い瞳で鋭く睨みつけてくるKの迫力に、Lは本気で怯えた。
KとRの関係が、まだイマイチよくわかっていないLだったが、少なくとも“KがRの事を(自分でさんざ罵倒&暴力をふるうくせに)大事に思っている”、という事はとりあえず知っていた。と、いうかBに教わった。
ちなみに以前、「Rには、何もしないほうがいいぞ」と、いうBの忠告を無視してRに“ひどい事”をしたLは、Kに容赦なく殴られた(しかも顔面)。
「……と、とにかくKさんっ! しょんぼりしないで下さいっ! 大丈夫ですよっ!」
Lが布団から顔を出したKにガッツポーズをする。
「KさんがRさんにヒドい事をするのは、今に始まったコトじゃないではないですか! 今更、反省してももう手遅れです! 遅いです! だから、大丈夫ですっ!」
ここまで言い放ってから、“全くもって慰めになっていない事”に気がついたLだったが、もう遅かった。
Kは、今にも泣き出しそうな表情でLを見つめ、「……そうですよねー……。手遅れですよねー……」と、弱々しく笑った。
落ち込むKの様子を見て、Lが慌てる。
「は、わわわわ。いや、あの、でも、“手遅れ”なのは確かですが、その……」
Lが一呼吸置いてから、落ち着いた口調で言葉を続ける。
「……あとでこうして落ち込むくらいでしたら、Rさんに優しくしてあげて下さいよ…」
Lは2人の細かい事情を知らないので、とにかく、そうとしか言いようがなかった。
それを聞いたKは、しばらくLの顔を見つめたあと、再度布団に「んふふふふ……」と、いう含み笑いと共に潜った。
「それができたら、苦労しませぇんん~」
Kか、自嘲気味に呟いた。
それから、数十分後。
洗濯から帰ってきたRに、先程までの落ち込みっぷりはどこへやら。Kは第一声、こう言った。
「………よう! ずいぶん遅いお帰りだな! お前の服、そんなに汚れがこびりついていたのかよ! きったねぇなぁ!!」
Lは、布団の上から思いっきり全体重をかけてKを潰した。
部屋にはLが1人、テーブル上に自らのカバンの中身を広げて、持ち物の取捨選択をしていた。
化粧用品・クシ・ティッシュ・ハンカチと、女の子らしい普通の物が並ぶ中、“ネズミの干物”が何故か転がっているが、今回の話には特に関係がない。
それはただの、彼女の“おやつ”である。
Lが「おかえりなさい」の4文字目までしか言ってないうちに、Kは毛布を頭からかぶって、くるまる。
RはそんなKを気にせずに「ちょいと洗濯しに行ってくる」と、自らの服を抱え、いつもの淡々とした様子で部屋から出ていった。
宿の庭には、井戸がある。そこで洗濯は可能だった。
「……どうかしましたか?」
様子のおかしいKが気になってしょうがなかったLが、エメラルドグリーンの大きな瞳をぱちくりさせながら軽く質問する。
それを受けたKが「別になんでもありません」と、布団の中から小声で返す。
「なんでもないようには、見えませんよぉ」
Lが苦笑する。
「またRさんをいじめてしまった~……とかですか?」
Kが何も返事をしてこないので、図星か、とLは思った。
というか、Kが落ち込んでいる時の理由は、大体R絡みの事である。
Rを殴ってしまった・Rを罵倒してしま(略)・Rに(略)……。いちいちいちいちそんなに落ち込むくらいなら、いい加減学習してツンな言動をやめればいいものを。
やはり、人間の男はアホですねぇ、とLはしみじみ思いながら、カバンの底を濡れたタオルでごしごし拭いた。
塗れタオルには、謎のカス等のゴミが付着した。カバンの底は、なんでこんなに汚れやすいのでしょうか、Lは小首を傾げる。
******
「…………Rが、街中でナンパされていたのですよ」
しばらく経ってから、Kが毛布の中から呟いてきた。きっと“自分に家族を殺された遺族であるLからの質問”を無視する事に我慢ならなくなったのだろう。
それを聞いて「あらまぁ」と、Lがゆるく反応する。
無愛想でパッと見は可愛いげの欠片もないRだが、そこにごまかされずによくRを見てみると、Rには凛とした美しさが備わっている。そりゃあナンパくらい、される事もあるだろう。
「……で、僕はそんなRに『お前なんかをナンパしてくれる物好きがいてよかったなぁ。ちょっくら抱かれてこいよ』的な発言をしてしまいまして」
「Kさん、最低ですね……」
Lは、正直な感想を容赦なくKにぶつけた。
「………言う僕も僕ですが、そう言われて『ハイ、そうですね』と見ず知らずの男共についていこうとするアイツもどうかしていますよ……」
「……!! えっ! Rさんは男の人について行ってしまったんですか……!? つ、つまり今現在のRさんはっ……!」
驚いたLは窓の方に目を向け、外の流れる白い雲を見つめながら、こう呟いた。
「………中古品………」
「オイコラ糞ネコ、てめぇ、はっ倒すぞ」
布団の中から軽く顔を出したKが、“自分の素を全開にした口調”でLを罵った。
「俺は“ついていこうとする~”と言ったんだろうがよ、話よく聞けよ、てめぇ」
「うみゃあ……!」
赤い瞳で鋭く睨みつけてくるKの迫力に、Lは本気で怯えた。
KとRの関係が、まだイマイチよくわかっていないLだったが、少なくとも“KがRの事を(自分でさんざ罵倒&暴力をふるうくせに)大事に思っている”、という事はとりあえず知っていた。と、いうかBに教わった。
ちなみに以前、「Rには、何もしないほうがいいぞ」と、いうBの忠告を無視してRに“ひどい事”をしたLは、Kに容赦なく殴られた(しかも顔面)。
「……と、とにかくKさんっ! しょんぼりしないで下さいっ! 大丈夫ですよっ!」
Lが布団から顔を出したKにガッツポーズをする。
「KさんがRさんにヒドい事をするのは、今に始まったコトじゃないではないですか! 今更、反省してももう手遅れです! 遅いです! だから、大丈夫ですっ!」
ここまで言い放ってから、“全くもって慰めになっていない事”に気がついたLだったが、もう遅かった。
Kは、今にも泣き出しそうな表情でLを見つめ、「……そうですよねー……。手遅れですよねー……」と、弱々しく笑った。
落ち込むKの様子を見て、Lが慌てる。
「は、わわわわ。いや、あの、でも、“手遅れ”なのは確かですが、その……」
Lが一呼吸置いてから、落ち着いた口調で言葉を続ける。
「……あとでこうして落ち込むくらいでしたら、Rさんに優しくしてあげて下さいよ…」
Lは2人の細かい事情を知らないので、とにかく、そうとしか言いようがなかった。
それを聞いたKは、しばらくLの顔を見つめたあと、再度布団に「んふふふふ……」と、いう含み笑いと共に潜った。
「それができたら、苦労しませぇんん~」
Kか、自嘲気味に呟いた。
それから、数十分後。
洗濯から帰ってきたRに、先程までの落ち込みっぷりはどこへやら。Kは第一声、こう言った。
「………よう! ずいぶん遅いお帰りだな! お前の服、そんなに汚れがこびりついていたのかよ! きったねぇなぁ!!」
Lは、布団の上から思いっきり全体重をかけてKを潰した。
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