異世界では悔いの残らないよう頑張ります!!

幼年期

＃22 恐ろしく早く過ぎる新学期

　避暑休みが終わり、新学期が始まった。
　今年はもう今回の学期で終わり、来年は俺達も二年生となる。
　
　そんな新学期に少々胸を震わせ、ターシャと一緒に登校し、席につこうとすると、クルーゼと魔法祭で一緒に店をやっていた奴らが前の席から俺の方を向いて話しかけてきた。
　
「よっ、久しぶり～レイ！」
「あぁ、クルーゼ久しぶり、そういや寮に居なかったよなお前、どこに居たんだ？」
「いやぁ寮で過ごそうって思ってたらよぅ……親に帰ってこいって呼び出されちまって、実家に帰ってたんだよ」

　そのときの移動費のせいで魔法祭のときの自分の分の分前が全てなくなってしまった、ということをクルーゼは面白可笑しく話す。
　そしてその話を聞き俺達は笑う。
　やっぱりクルーゼと一緒に居ると飽きないな、と心の中で思う。
　笑っているとターシャが話に入ってきた。
　
「なになに？私も話に入れて～」

　その瞬間俺とクルーゼ以外の男子が血相を変えて一斉に話し始める。
　さっきまで俺達が話してた内容だとか、昨日の夜はなにを食べたとかそんな話だ。
　その状況にターシャは少し苦笑いを浮かべるも、しっかりと受け答えをする。
　その光景を見て俺とクルーゼは笑う。
　美少女も大変だな、と。

　そんなこんなで時間は過ぎ、授業の始まりの時間になった。
　今日の授業も全部知ってることだ。
　窓の外の青い空でも見てようかしら、と俺は窓の外を見つめるのだった。
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    新学期はそれはそれは足早に過ぎていった。
　まるで30分アニメのくせに予算が無くて3話完結になってしまったアニメのように。

　そして、年は変わり、俺達は二年生となった。