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第7話~まいねぇじゃ(いけないよ)~
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さあ、娘を助けに行く朝になった。
村人が大勢、村の外れまでヤーミを見送りに来てくれ、ヤーミは颯爽と出発していったが、
村の人々が誰も期待していないドン助にはお母さん一人が見送りに来てくれた。
「ドン助。ハナちゃん( 幼なじみの娘) を必ず助けてね。」「うん。必ず見つけるよ。」
ドン助はヌエが恐ろしいのか、ひきつった笑顔ですくんでガタガタと震える足をおさえるため、歌をうたい歩きだした。
「ドン助は村一番のおっとりもの。~」
ヤーミは村の若者3人(イート、ヨウカイ、カトッぺ)とドン助より大分先を歩いていた。
「おい、お前ら、鎖を崖のところまで運べよ。着いたら金の鎖のワッカ1枚づつあげるから。」( 村の人々はバカだなあ。これで沢山の金が手に入り、おまけに3人の若者を食べることができる。フッフッ、最高だなあ。まさか俺がヌエだとは思うまい。)
ヤーミはヌエが人間に変身した姿だった。
森に入り、ヤーミは若者達を狙っていた。
最初にねらわれたのは、ヨウカイだった。
「あっ、みんな、わりいー。道を迷ったみたいだ。ヨウカイと探してくるから。いいな。ヨウカイ。」
「いいですよ。」
「お前達(イート、カトッぺ)、その間、ここで休んでくれ。」
「分かりました。」二人はヤーミに従った。
ざっざっざ。藪(やぶ)をかき分け二人は森の奥に入って行った。
途中からヤーミを見失ったヨウカイは、
「ヤーミさ~ん、道は~見つかりましたか~。どこにいますか?」と、大きな声で叫んだ。
その時、藪の中から大きな大蛇の顔が現れヨーカイの頭を飲み込んだ。
「わあわあ~、助け・・・。」
「ウガウ。ゴックンゴックン。キュルキュル。」
ヨウカイは大蛇の口から、お腹を通りヌエの腹に入ってしまった。
「う~。ぺっぺっ。」
(ヨウカイは)まずいな。やはり、娘に限る。
イート、カトッペ、ドン助を食べ、最後にハナちゃんを食べるのが楽しみだ。ウフフ。
しかし、後二人をどう片付けるかだ。
同じ手は使えないしなあ。
崖のところに着いたら二人を一度にやるか。
「おーい、お前ら~。道が見つかったぞ。」
藪をかき分けヤーミが一人で戻って来た。
「あれ?ヤーミさん。ヨウカイはどうしました。」
とイートが聞いた。
「ヨウカイは、あぶら汗をかき腹が痛いと言ったので帰ってもらったよ。」
「そうですか。あいつも運が悪いな~。もうちょっとで崖に着いて、褒美(ほうび)の金の鎖がもらえるのにな~。」とカトッペが言った。
「さあ、お前たち、もう少しで崖に着くから、荷物(金の鎖)を持て。」とヤーミが二人に命じた。
ヨウカイがいなくなったので、二人の荷物が増えたが、ヤーミから、ヨウカイの褒美分を二人にやるよと言われて、俄然(がぜん)やる気になった。
3人は1時間ほど歩き崖のところに着いた。
イートとカトッペは、崖の急な垂直に見える坂に驚き、「ヤーミさん、登るの本当に大丈夫ですか。」と言い、カトッペが振り向いたら、そこにはヌエが立っていた。
「うわか。あ。」「シュパーン。」イートは虎の爪で首を裂かれ、逃げようとしたカトッペにヌエが襲いかかった。
「ズド~ン!」「うがが。」最後に残ったカトッペは熊の身体に押し潰されていた。
「さあ~て、食うか。ジュルル。」ヤーミが若者達を食べ、そのまま金の鎖を持って帰ろうとしたが、そのところへドン助がやって来た。
「ヤーミさ~ん、やっと崖のところに着きましね。」と近くに歩いてきた。
ヤーミは次はこいつ( ドン助) を食べる番だと思ったが、
ドン助が「麓では大勢の村人達が旗を降って、ヤーミさんを応援してますよ。」
大勢の村の人々が遠くからこちらを見ているのがわかった。
( ヤバイな。今、金の鎖を持って逃げたら、今後、ヤーミに変身できなくなるな。そう
だ。崖の上の大きな木の近くまで行けば俺の姿は分からないから、それから逃げよう。金の鎖はヌエとの戦いに使い無くしたと村人にウソをつこう。あ~あ、仕方ないか。面倒だが崖を登ろう。崖の上に登ればドン助を食べる楽しみもあるしな。)
「どん助、先に行くぜ。」
「お先にどうぞ。」汗を拭きながらどん助は答えた。
どん助は少しでも緩やかな斜面を見つけることにした。
崖の高さは百丈( 3百メートル) 程あった。怪力持ちのヤーミは、鎖をグルグルまわし、崖の上にある大きな木にくくりつけようとしたが、さすがに遠すぎてできない。
そのとき、大人以上に大きい鷲が空を飛んでいるのにヤーミは気が付いた。
「お~い。鷲くん。この鎖を崖の上にある木にくくりつけてもらえないか。やってくれたら金のワッカ3枚あげるよ。」
鷲は「いいぜ。」と言い、鎖を足でつかみ崖の上を目指して飛んで行き10分程したら戻って来た。
鷲はヤーミに「鎖は重くて大変だったが、言われた通り木に鎖を結び着けたぜ。」 と汗を拭き拭き言った。「はいよ。」惜しそうな顔をしつつヤーミは金のワッカ3枚をしぶしぶ鷲へあげ、崖を登って行った。
ドン助は傾斜が比較的にゆるい崖のところにやって来た。
「え~、それでも、たか(高い)!」崖の壁の前で考えていた。
持ってきた縄を投げても高過ぎて無理だろう。
どうすればいいかな?困った時は!そうだ!
おっとりしたドン助は歌をうたいだした。歌えば何かいい考えが浮かぶかも・・と。
「ドン助は村一番のおっとりもの♫」
おや?ドン助どんの声だ。
雀がドン助の声に気が付き飛んで来た。
「ドン助どん、自分の歌をうたってるけど、どうしたの?」
ドン助は今までのことを話した。
雀は「縄を崖の上にある大きな木の幹にくくりつけることね。任せといて。」
「雀さん、無理だよ。縄は長くてメチャメチャ重いよ。」
「心配しないで。」
雀がチュチュンと鳴いたら十羽、百羽と雀が集まってきた。
ドン助の側では雀は千羽を越えてきた。
「行くよー。」「オー。」「オー。」
雀達はロープをクチバシに咥え崖の上の大きな木に向かい飛び出した。
雀達は大きな木の幹に縄をしっかりとくくりつけた。
「おーい!ドン助どん、もう登っていいよ。」
「わかった!ありがとう。」
雀達は歌をうたいだした。
「ドン助は村一番のおっとりもの🎵
だけどみんな大好き、ドン助どん、ドン助どん🎵」
ヤーミは崖を登り終えそうにしていた。
下の方から「ヤーミさん、もうすぐ上に着きますね。」とドン助の声が聞こえた。
ヤーミはドン助の親しみを込めた声にイラッとしてきた。
横側を見たらドンが登っている縄が見えた。
( あいつを崖から落としてしまえ。)
「ドン助、下を見ろよ。ハナちゃんがいるぜ。」
ドン助が下を見た瞬間、ヤーミはドン助の縄を食いちぎっていた。
ドン助は「あっ。」と言ったきり、意識を失い崖の下に落ちて行った。
その時、雀、数千羽がドンを追って崖の下へと。
雀、数千羽はだんだんかたまりになり、一つの生き物になっていた。
それは龍。
地面にドン助の姿は無く、龍の右手の手のひらに横たわっていた。
実は、ドン助は、腰の帯に団扇(うちわ)をさしていた。その団扇は崖から落ちた瞬間。
勝手にみるみる大きくなり、人が宙に浮くくらいに大きな団扇になっていた。
それは、雀が道明寺に忘れていった団扇をだった。
龍のまなこ( 眼) は怒りが渦巻いていた。
あいつ( ドン助) は死んだかな。
とヤーミが思った瞬間、空が真っ黒になり、豪雨と共に稲妻がバリーバリバリと光り鳴り始めた。
「うわ、ちくしょう。雨かよ。」
崖の上が見え、ヤーミが急いで登ろうとした時、目の前に大きな怒りに真っ赤になった龍の目があった。
「ア~バババ・・ヒヨウ!」妖怪の奇声が響いた。
その時、「バリン」大きな閃光が、ヤーミの近くの金の鎖と頭へ落ちた。
「ぐげ。」
その電流の激しさにヤーミの身体はヌエに戻り、黒く焼け焦げ固まったまま鎖にぶら下がっていた。
周囲は異様なくさい臭いが立ち込めていた。
しばらくすると、雲が去り、きれいな青い空が広がってきた。
悪は去った。
村人が大勢、村の外れまでヤーミを見送りに来てくれ、ヤーミは颯爽と出発していったが、
村の人々が誰も期待していないドン助にはお母さん一人が見送りに来てくれた。
「ドン助。ハナちゃん( 幼なじみの娘) を必ず助けてね。」「うん。必ず見つけるよ。」
ドン助はヌエが恐ろしいのか、ひきつった笑顔ですくんでガタガタと震える足をおさえるため、歌をうたい歩きだした。
「ドン助は村一番のおっとりもの。~」
ヤーミは村の若者3人(イート、ヨウカイ、カトッぺ)とドン助より大分先を歩いていた。
「おい、お前ら、鎖を崖のところまで運べよ。着いたら金の鎖のワッカ1枚づつあげるから。」( 村の人々はバカだなあ。これで沢山の金が手に入り、おまけに3人の若者を食べることができる。フッフッ、最高だなあ。まさか俺がヌエだとは思うまい。)
ヤーミはヌエが人間に変身した姿だった。
森に入り、ヤーミは若者達を狙っていた。
最初にねらわれたのは、ヨウカイだった。
「あっ、みんな、わりいー。道を迷ったみたいだ。ヨウカイと探してくるから。いいな。ヨウカイ。」
「いいですよ。」
「お前達(イート、カトッぺ)、その間、ここで休んでくれ。」
「分かりました。」二人はヤーミに従った。
ざっざっざ。藪(やぶ)をかき分け二人は森の奥に入って行った。
途中からヤーミを見失ったヨウカイは、
「ヤーミさ~ん、道は~見つかりましたか~。どこにいますか?」と、大きな声で叫んだ。
その時、藪の中から大きな大蛇の顔が現れヨーカイの頭を飲み込んだ。
「わあわあ~、助け・・・。」
「ウガウ。ゴックンゴックン。キュルキュル。」
ヨウカイは大蛇の口から、お腹を通りヌエの腹に入ってしまった。
「う~。ぺっぺっ。」
(ヨウカイは)まずいな。やはり、娘に限る。
イート、カトッペ、ドン助を食べ、最後にハナちゃんを食べるのが楽しみだ。ウフフ。
しかし、後二人をどう片付けるかだ。
同じ手は使えないしなあ。
崖のところに着いたら二人を一度にやるか。
「おーい、お前ら~。道が見つかったぞ。」
藪をかき分けヤーミが一人で戻って来た。
「あれ?ヤーミさん。ヨウカイはどうしました。」
とイートが聞いた。
「ヨウカイは、あぶら汗をかき腹が痛いと言ったので帰ってもらったよ。」
「そうですか。あいつも運が悪いな~。もうちょっとで崖に着いて、褒美(ほうび)の金の鎖がもらえるのにな~。」とカトッペが言った。
「さあ、お前たち、もう少しで崖に着くから、荷物(金の鎖)を持て。」とヤーミが二人に命じた。
ヨウカイがいなくなったので、二人の荷物が増えたが、ヤーミから、ヨウカイの褒美分を二人にやるよと言われて、俄然(がぜん)やる気になった。
3人は1時間ほど歩き崖のところに着いた。
イートとカトッペは、崖の急な垂直に見える坂に驚き、「ヤーミさん、登るの本当に大丈夫ですか。」と言い、カトッペが振り向いたら、そこにはヌエが立っていた。
「うわか。あ。」「シュパーン。」イートは虎の爪で首を裂かれ、逃げようとしたカトッペにヌエが襲いかかった。
「ズド~ン!」「うがが。」最後に残ったカトッペは熊の身体に押し潰されていた。
「さあ~て、食うか。ジュルル。」ヤーミが若者達を食べ、そのまま金の鎖を持って帰ろうとしたが、そのところへドン助がやって来た。
「ヤーミさ~ん、やっと崖のところに着きましね。」と近くに歩いてきた。
ヤーミは次はこいつ( ドン助) を食べる番だと思ったが、
ドン助が「麓では大勢の村人達が旗を降って、ヤーミさんを応援してますよ。」
大勢の村の人々が遠くからこちらを見ているのがわかった。
( ヤバイな。今、金の鎖を持って逃げたら、今後、ヤーミに変身できなくなるな。そう
だ。崖の上の大きな木の近くまで行けば俺の姿は分からないから、それから逃げよう。金の鎖はヌエとの戦いに使い無くしたと村人にウソをつこう。あ~あ、仕方ないか。面倒だが崖を登ろう。崖の上に登ればドン助を食べる楽しみもあるしな。)
「どん助、先に行くぜ。」
「お先にどうぞ。」汗を拭きながらどん助は答えた。
どん助は少しでも緩やかな斜面を見つけることにした。
崖の高さは百丈( 3百メートル) 程あった。怪力持ちのヤーミは、鎖をグルグルまわし、崖の上にある大きな木にくくりつけようとしたが、さすがに遠すぎてできない。
そのとき、大人以上に大きい鷲が空を飛んでいるのにヤーミは気が付いた。
「お~い。鷲くん。この鎖を崖の上にある木にくくりつけてもらえないか。やってくれたら金のワッカ3枚あげるよ。」
鷲は「いいぜ。」と言い、鎖を足でつかみ崖の上を目指して飛んで行き10分程したら戻って来た。
鷲はヤーミに「鎖は重くて大変だったが、言われた通り木に鎖を結び着けたぜ。」 と汗を拭き拭き言った。「はいよ。」惜しそうな顔をしつつヤーミは金のワッカ3枚をしぶしぶ鷲へあげ、崖を登って行った。
ドン助は傾斜が比較的にゆるい崖のところにやって来た。
「え~、それでも、たか(高い)!」崖の壁の前で考えていた。
持ってきた縄を投げても高過ぎて無理だろう。
どうすればいいかな?困った時は!そうだ!
おっとりしたドン助は歌をうたいだした。歌えば何かいい考えが浮かぶかも・・と。
「ドン助は村一番のおっとりもの♫」
おや?ドン助どんの声だ。
雀がドン助の声に気が付き飛んで来た。
「ドン助どん、自分の歌をうたってるけど、どうしたの?」
ドン助は今までのことを話した。
雀は「縄を崖の上にある大きな木の幹にくくりつけることね。任せといて。」
「雀さん、無理だよ。縄は長くてメチャメチャ重いよ。」
「心配しないで。」
雀がチュチュンと鳴いたら十羽、百羽と雀が集まってきた。
ドン助の側では雀は千羽を越えてきた。
「行くよー。」「オー。」「オー。」
雀達はロープをクチバシに咥え崖の上の大きな木に向かい飛び出した。
雀達は大きな木の幹に縄をしっかりとくくりつけた。
「おーい!ドン助どん、もう登っていいよ。」
「わかった!ありがとう。」
雀達は歌をうたいだした。
「ドン助は村一番のおっとりもの🎵
だけどみんな大好き、ドン助どん、ドン助どん🎵」
ヤーミは崖を登り終えそうにしていた。
下の方から「ヤーミさん、もうすぐ上に着きますね。」とドン助の声が聞こえた。
ヤーミはドン助の親しみを込めた声にイラッとしてきた。
横側を見たらドンが登っている縄が見えた。
( あいつを崖から落としてしまえ。)
「ドン助、下を見ろよ。ハナちゃんがいるぜ。」
ドン助が下を見た瞬間、ヤーミはドン助の縄を食いちぎっていた。
ドン助は「あっ。」と言ったきり、意識を失い崖の下に落ちて行った。
その時、雀、数千羽がドンを追って崖の下へと。
雀、数千羽はだんだんかたまりになり、一つの生き物になっていた。
それは龍。
地面にドン助の姿は無く、龍の右手の手のひらに横たわっていた。
実は、ドン助は、腰の帯に団扇(うちわ)をさしていた。その団扇は崖から落ちた瞬間。
勝手にみるみる大きくなり、人が宙に浮くくらいに大きな団扇になっていた。
それは、雀が道明寺に忘れていった団扇をだった。
龍のまなこ( 眼) は怒りが渦巻いていた。
あいつ( ドン助) は死んだかな。
とヤーミが思った瞬間、空が真っ黒になり、豪雨と共に稲妻がバリーバリバリと光り鳴り始めた。
「うわ、ちくしょう。雨かよ。」
崖の上が見え、ヤーミが急いで登ろうとした時、目の前に大きな怒りに真っ赤になった龍の目があった。
「ア~バババ・・ヒヨウ!」妖怪の奇声が響いた。
その時、「バリン」大きな閃光が、ヤーミの近くの金の鎖と頭へ落ちた。
「ぐげ。」
その電流の激しさにヤーミの身体はヌエに戻り、黒く焼け焦げ固まったまま鎖にぶら下がっていた。
周囲は異様なくさい臭いが立ち込めていた。
しばらくすると、雲が去り、きれいな青い空が広がってきた。
悪は去った。
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