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第二章
第一話
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「みんな、初めまして」
エリックが教壇に立つ。
「初めまして。私がアドルフ。この青獅子級の級長です」
(この子が神童と呼ばれる王子か! 八歳にして六か国語を操ると言われる!)
「従者のルイズだ。アドルフ様に何かあったら許さない」
(従者……。そうか。大切な第一王子だもんな。そりゃ従者ごと来るか。それにしても従者も若い。若いって言っても俺と同じくらいだが)
「ハンナです。よろしく」
「この子は平民から必死に勉強してここに来た」
「オリヴィアです。よろしくね!」
「この子は孤児院を運営している。魔導を学んで孤児院の経営を良くしたいという思いで来た」
「フリードリヒだ。よろしく頼む」
「彼は大貴族の第一王子だ。所領を運営しながらこの学園に居る。魔法よりも騎馬の方が得意なんだ」
(へえ!)
「フーゴです。よろしく」
「弓が得意な奴だ。平民出身だ。この連盟に近い辺境伯寮に住んでる。以上六人だ。先生、俺たちは必至な思いでこの学園に来た。国を良くしたいからだ。真剣に授業やってくれよ。じゃ、さっそく『モーター』の授業やってくれないか」
「じゃあ、始めるぞ。みんな大事なのは磁石なんだ。君らの国で磁石は取れるか? 鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)がとれるかどうかだ」
「取れるぞ」
「そうか。じゃあ、これを見てくれ」
そう言って見せるのはエスリーンに教わった周期表だ。
「いいか? 『四大元素』なんてもんは大嘘だ!」
クラス中がどよめく。
「これからお前らに『非常識』を教える。本当に覚悟は出来てるな!」
「そのためにはるか異国まで来た」
「よろしい。ではこの磁石に銅線を巻き、プロペラをつける。反対側にもつける。磁石を回すぞ」
するとモーターが回る。
クラス中がどよめく。
「これよ、これ!! これを勉強したかったのよ!!」
ハンナが立ち上がる。
「すまんすまん、ハンナが住んでるところは飢餓が蔓延したんだ。理解してほしい」
(みんなの熱意が伝わってくる!!)
「いいよ。よく理解できる。ところで北方王国の水資源は豊富そうだな」
「そうだ……」
ルイズが指を刺されると回答した。
「では、この国に水力発電所を多数設置できそうだな。お前らの苦難は魔導で乗り越えられそうだぞ」
「「うおおお!」」
クラスが盛り上がった。
「じゃー、次だ。感電せずにどうやって電気を運ぶかだ」
その時、修道院の鐘が鳴った。
「すまない、今日の授業はここまでだ。初日で疲れただろう。ほかの科目もある。ゆっくり休んでくれ」
そのセリフを聴くとクラス全員が悔しい雰囲気に包まれた。
エリックが教壇に立つ。
「初めまして。私がアドルフ。この青獅子級の級長です」
(この子が神童と呼ばれる王子か! 八歳にして六か国語を操ると言われる!)
「従者のルイズだ。アドルフ様に何かあったら許さない」
(従者……。そうか。大切な第一王子だもんな。そりゃ従者ごと来るか。それにしても従者も若い。若いって言っても俺と同じくらいだが)
「ハンナです。よろしく」
「この子は平民から必死に勉強してここに来た」
「オリヴィアです。よろしくね!」
「この子は孤児院を運営している。魔導を学んで孤児院の経営を良くしたいという思いで来た」
「フリードリヒだ。よろしく頼む」
「彼は大貴族の第一王子だ。所領を運営しながらこの学園に居る。魔法よりも騎馬の方が得意なんだ」
(へえ!)
「フーゴです。よろしく」
「弓が得意な奴だ。平民出身だ。この連盟に近い辺境伯寮に住んでる。以上六人だ。先生、俺たちは必至な思いでこの学園に来た。国を良くしたいからだ。真剣に授業やってくれよ。じゃ、さっそく『モーター』の授業やってくれないか」
「じゃあ、始めるぞ。みんな大事なのは磁石なんだ。君らの国で磁石は取れるか? 鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)がとれるかどうかだ」
「取れるぞ」
「そうか。じゃあ、これを見てくれ」
そう言って見せるのはエスリーンに教わった周期表だ。
「いいか? 『四大元素』なんてもんは大嘘だ!」
クラス中がどよめく。
「これからお前らに『非常識』を教える。本当に覚悟は出来てるな!」
「そのためにはるか異国まで来た」
「よろしい。ではこの磁石に銅線を巻き、プロペラをつける。反対側にもつける。磁石を回すぞ」
するとモーターが回る。
クラス中がどよめく。
「これよ、これ!! これを勉強したかったのよ!!」
ハンナが立ち上がる。
「すまんすまん、ハンナが住んでるところは飢餓が蔓延したんだ。理解してほしい」
(みんなの熱意が伝わってくる!!)
「いいよ。よく理解できる。ところで北方王国の水資源は豊富そうだな」
「そうだ……」
ルイズが指を刺されると回答した。
「では、この国に水力発電所を多数設置できそうだな。お前らの苦難は魔導で乗り越えられそうだぞ」
「「うおおお!」」
クラスが盛り上がった。
「じゃー、次だ。感電せずにどうやって電気を運ぶかだ」
その時、修道院の鐘が鳴った。
「すまない、今日の授業はここまでだ。初日で疲れただろう。ほかの科目もある。ゆっくり休んでくれ」
そのセリフを聴くとクラス全員が悔しい雰囲気に包まれた。
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