【1部完・2部準備中】人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ

文字の大きさ
14 / 98

第14話 最危険人物からの呼び出し

しおりを挟む
「えっ……」

侍女さんの一言に、ぼくは凍りついた。
えええっ!とか盛大に驚きたおす余裕もない。
えっ、をひねり出すのがせいいっぱい。

「ですから、ご昼食を召し上がったらお支度しましょう」
「えっ……」

ちがう。リピートしたわけじゃない。壊れたわけでもない。……多分。

「よかったですわね、サファさま」
「きっと王太子殿下がサファさまのことをお話してくださったんですわ」

え、もしそうだとしたら、なんて余計なこ……いや、御大層すぎるお心遣いを……。
そんな、ぼくのことなんか本当にお気になさらず……って言いたい。

もう遅いけど。

「半年前、こちらにいらしたとき以来でしょうか?」
「ええ、そうですわ」
「まあ、それなら気合を入れてお支度しませんとね」
「…………」

「お召し物はなにがよろしいでしょう?」
「ああ、こんなことなら、もっと正装を用意しておくんでしたわ」
「普段のお召し物ばかりですものね」
「…………」

侍女さんたちは3人集まって、キャッキャしている。なんとも楽しそうだ。うらやましい。ぼくもキャッキャするほうになりたい。

「…………」
固まったままぴくりともしないぼくに気付かないくらい楽しいですか。いつもは過保護気味なのに……。

「やはり、一番いいお衣装を出しましょう」
なんとか今からでも、手違いでした、みたいなことにならないかな。

「そうですわね。それがいいですわ」
ウキウキの侍女さんたちには悪いんだけど。

「なんといっても――」

……やっぱり無理かな。
いっちばんダメなやつ。
いっちばん、さいっきょうに危険な人からの呼び出し。

「「「国王陛下からのお召しですもの!」」」

はい、終わったー。

国王陛下、つまりこの国でいちばんえらい人。
もし、なんかこいつないな、って思われたら、即!終了!!するかもってこと。

しかも国王陛下については、原作でどんな感じだったかあんまり記憶にないから、対策も立てられない。……知ってたところで、どうする?でもあるけど。

冷酷で残酷であくぎゃくひどーな人とかだったら本当に終わる。


「……なんで、へいか、ぼくをよんだの」

着るものリストの中でいちばん上等の正装を着せられながら、口が勝手にぽつん。
聞いてもしょうがないし、知ってるかもわからない。もはや自分が答えを求めてるのかもわからない。ほぼ、愚痴。もしくはひとり言。

「良く存じませんけれども、お話ししてみたくなったとかで」
「きっと王太子殿下からお聞きになったんだと思いますわ。サファさまのこと」

なんで殿下からお話聞いたら、ぼくに会いたくなるの……。
ぼく、なんもおもしろトークとかしてないよ。一発芸とかもないし。
ふつうの、無力な、ちょっと前世の記憶とこの世界そっくりの小説の記憶があるだけの、ただの一般人質王子です。

「さあ、これを結んだら出来上がりですわ」
「……」

あ。

ピシイ、と正装の帯を結ばれながら気づく。

もしかしたら、そのために呼んだとか?

王太子様からお話聞いて、王太子様に無駄に関わって時間を割かせる邪魔なやつ、って思われたかも……。この国を継ぐ大事な息子が、小国の人質王子なんかに情をかけたらあとあと政治的に困るとか。

それか……なんかわかんないけど、とりあえず気に入らないとか。

だから今のうちに理由つけて処刑しとこうとか!

「…………」

ど……どどど、どうしよう。本当にそんなことある!?!?

「……うっ」

でも他に、ぼくを呼ぶ理由なくない? 一国の王だよ?
ぼく、名も知れない小国の人質の王子だよ? ここにきて半年、放置されてたのに急にだよ?

「……うう、どうしよう」

しまった。また目の蛇口が壊れた。

「あらあら、どうなさいました?」
「もしや、どこかお加減でもお悪いですか?」

ああ、そうだったらいいのに。それだったら、会いに行けない理由ができる。

「ううん……」

でもダメだ。それだって、数日ゆうよができるだけ。下手したら、面倒だからもう会わずに処す!で終わりになるかもしれないし。

「ぼく、どうしたらいい……?」
ぼくは、じっとりと侍女さんを見上げながら、べそべその声でたずねた。

***

「……っ……っ」

止まらない。ちょっとしたバイブレーション機能がついたみたいに、震えが止まらない。

侍女さんたちは「なにも心配いりませんわ!」「大丈夫ですわ」「普段のままでいいんですのよ」と、はげましてくれたけど。
でも、悪い想像しか浮かばないぼくには、気休め未満の効果もない。

そして結局いま、こうして正装させられて、ぎょうぎょうしく謁見の間につれてこられて、軽くバスケ化バレーの試合くらいはできそうな広い部屋に、ひとりでぽつん。

え、無理じゃない?

ぼく、5才よ?
しかも、いちおう人質。

「うう……」

できることなら、今すぐ泣きながら逃げ帰りたい。
でも多分、足ガクガクだから、へたり込んでぴえええん、ってなるけど。

――ガチャン。

奥の扉が開く重たい音がした。

「……っ!」

同時にぼくは、ビクゥゥゥ!だ。ふつうにちょっと電気でも通ったかと思った。

「国王陛下のおなりである」
「……ヒッ」

……こ、声出ちゃった。

カツカツ、の足音がもうこわい。だってあれはこの国の国王で、ぼくをどーにでもできちゃう立場の人が近づいてくる音なんだよ。

「…………」
「…………」

えっと、この沈黙ってなんだろ? え、ぼくから挨拶とかする? 聞いてないよ。話しかけられたらお答えして、しか言われてないよ?

はっ! でも、最初に目下の人から挨拶するのって当然すぎるから言われなかっただけ? じゃ、じゃあ言ったほうがいい?

……! でもでも、もしかして話しかけられるまで口を開いちゃいけませんの国だったら?

どどど、どうしよう!?
ああああ、こんなことなら、記憶が戻ってまっさきに、この国の礼儀作法とか勉強しておくんだった……。

時、すでに遅し。

目の前に、最高権力者。
ぼく、人質。(将来、処刑予定)

――終わったかも。

さあ、こうなったら諦めて……って諦められるかぁぁ!
え、どうすればいい? 挨拶する? 話しかけられるの待つ?
どっち?
もう結構、沈黙流れちゃってるけど? ねええ、どっかヒントとかない? よく見ると体育館の標語みたいのない?「目下の者から挨拶するべし」みたいなこと書いてない?
あ、それか、誰かヒントください! 口パクで! あ・い・さ・つ・し・ろ・お・ま・え・か・ら、とかやって!

ねええ、お願いだか――

「……そなたが、サファか」

あ。しゃべった。

「……っ、ふぁい。そうですっ」

噛んだ。わりとわかりやすく、はっきり噛んだ。

「――ふむ」

あああ、なんか威厳たっぷりっていうか、ちょっと怖そうな声ぇぇ。

「もう少し、近くに――」

ぴーーんち! ぼく今、生まれたての子鹿なみに足ガクブルなんですけど、どーーしよ。
もう這う? 這っていくべき? え、無礼かな?
わあ、どうしよ――

「よい。余がそちらに参ろう」
「……え」

しまった。え、って言っちゃった。えって。

「……あの」

え、来てくれるの? 王様から? こっちに?

……なんで。

「ほうほう、そなたか」
「ふ……ぁい」

もう、噛んだとか関係ない。よく声でたな、ってレベル。
1m先に王様。ど迫力。ぼく、フリーズ。

「ふむ、まだ小さいな」
「は……い。5さい、です」
「そうであったな」

あれ? ふむふむ、となにか考えてる顔がちょっと……

「そのように幼い身で、見知らぬ国に遣わされ、さぞ心細いであろう」
「ふぁ……」

うっ……むっず。
お心遣いありがとうですが……、これなんて答えるのが正解?

「ああ、泣くでない」
「ふえ……」

あ、泣いてはないです。返事にめっちゃ困ってるだけで。

「すまぬ。余がいらぬことを聞いたな」

まあ、それはそう。……あ、いやいや、ぜんぜん! ぜんぜんいいんです。

「そ、そなことなぃ、です」
答えがよくない!とか怒ったりしないなら、なんでも言ってください。はい。

「どうだ? 不自由はないか? 侍女は問題なく仕えておるか? 気遣いの足らぬものや、態度のよくないものはおらぬか? 必要なものはないか?」
「え、あ、は……」

矢継ぎ早。すんごい勢いで聞くじゃん、答えるスキが皆無。

「あ、あの……だいじょうぶ、です。みんなとても、よくしてくれて」
「そうかそうか」

王様がニコッとしてうんうん、とうなずく。
あれ、なんかちょっと、優し……い?

「あの、このあいだもっ、お手紙かきたいって言ったら、きれいなびんせんとふうとうを、よういしてくれました!」

あ、余計なことを……。王様があんまりやさしい顔をするから、つい……。

「そうか! それがファランにあてた手紙だな」
「……! へいか、ごぞんじですか?」
「ああ、知っておるぞ。ファランがさんざん自慢しておったからな」
「え、どうしてぼくのおてがみで、じまん……?」
「すごく丁寧で気持ちのこもった名文だと言っておった」

いたー! 侍女さんの他にも過大評価してくれる人いたー!

「まあ、読ませてはもらえなかったがな」
「……!」

え? まさか王様、ぼくの手紙なんぞを読もうとしたの!? まじで?

「ふ、ふつうのおてがみです……そんなへいかが読まれるようなものじゃ」
「そうか……」
「……?」

なにゆえ、今ちょっと、しょんぼりな感じに……?
ただの、ぼくの、手紙だよ?

「ともかく、そなたが元気にしておるようで安心したぞ」
「……! おかげさまで。おこころづかい、ありがとうございます」
「おお、立派に挨拶もできるのだな。賢い子だ」

い――
ぃやったぁぁ! 高評価げっとだあぁぁぁっ!

「余もな」
王様、うーーむ、とあごをなでなでしはじめた。どうしたの? なんか困りごと?

「随分考えたのだがな。そなたのような幼い王子をひとりでというのは、酷だろうと……」
「え」

「でも、そうするしかな――」
「え」
なにがっ? なにがそうするしかなの? え?

「そなたのことは気にはなったが、余が会っても気疲れするばかりだろうと思ってな」
「え」

「しかし、最近、以前より随分元気にしておると聞いて、会ってみたくなったのだ」
「あ、ありがとうございます」

なにそれ。いい人。王様ちょういい人じゃん。
え、自分に会うってなったら、ビビるよなーって、遠慮してくれてたってこと?
しかも、気にかけて、様子を確認してくれてたってこと?

えぇぇ……めちゃいい人じゃん……。

「へいか……」
「ん? どうした?」
なにそのニッコニコのお顔。止めて、そんな顔で見ないで。

「うう……」
「……?」
うっかり、気を許しちゃいそうになるから!

「ぼくのこと、きにかけてくださって、うれしい……」
「うむ、そうかそうか」
「ありがとう、ございます」

お礼! お礼だいじだからね!

「ほお、なんと健気な」
「えっ」
なになに? ぎゅってなったけど?

「ふぁ……へーか」
「ずいぶんと可愛らしいことだ」
どうしよう、ちょっと手をゆるめて、とかは言いにくい雰囲気。

「よしよし、いい子だ」
「わ、たかいっ!」
ちょ、え? 待って、どういう状況?

「ほおれ、ぐるぐるはどうじゃ?」
「きゃー!」

なにこれ、突然、人力でジェットコースター並のアトラクション体験してるのどうして!?

よ、よし。とりあえず整理しようか。
ぼく、立場は人質、小国の王子。
ここ、大陸一の大国の王宮、謁見の間。
相手、この国の王様。

状況……王様にかかえあげられたのち、ぐるぐる回されている最中。

……?

よーし、整理できた。
うんうん、ぜんぜん意味わかんない。

「はっはっは! 高速グルグルもできるぞー!」
「きゃああ、目がまわりますぅぅ!」

え、どうしよう、まさかこれ……新手の拷問とか!?

いやいやいや、まさかね。
変すぎるでしょ。
しかも王様自ら手をくだす?わけないし。

まさかぁ。

――ね?

「……陛下、そろそろおろして差し上げては」
「おう、そうじゃそうじゃ。つい楽しくなってしまって」
「はわわわ……」

どこからか控えめに声がかかったと思ったら、ぼくはゆっくり床の上におろされた。

「少々やりすぎたか……? サファ、大事ないか?」
「はぃぃ……だいじょうぶ、ですぅ」
「そうかそうか、ならばよかった」

ふつうに心配してくれた感じっぽい?
ってことは、新しいタイプの拷問とかじゃなかったってこと……だよね?

よかったよかった。それなら、ぜんぜんだいじょーぶです!
「ふぁ……」
「おお、危ない」
ちょっと目が回ったけども。

「ありがとうございますう。……はぁぁ、すごかったぁぁ」
「ん、目が回ったか? すまぬ。少々やりすぎたな」
「いいえぇ。たのしかったです」

もう、悪意とかないなら、ぜんぜん! ほんと、なんでもいいです。

「ははは。気に入ったか。またいつでもやってやろう」
「は、はは……ありがとうございますぅ……」
「ははは、余もいささか興がのってしまったな」
「……? へいかも、たのしい気もちだったですか?」
「ああ。そなたのような素直な子どもらしい子どもは、ここにはおらぬのでな」
「ふぁあ……」

ふくざつ。一応、前世15才まで生きた記憶持ち5才としは、その評価は少々ふくざつです。
さいきんのぼくったら、5才に寄り過ぎてる自覚……ないではないし。

しかーし、それが王様にうけたなら、それはそれでよし、な感じもある。
……いいのか?

と、とにかく! ぼくのプライドとか、先のことより、当面の身の安全がだいじ。最優先。そのためにはえらいひとに気に入られるのとても大事。

「こくおうへいか、今日は、ぼくと会っておはなししてくださって、たかいのもぐるぐるもしてくださって、ありがとうございました!」

はぁぁ、よかったあ。今日はこれで無事にかえれそう!
ほんとーによかっ――

「なになに。そんなに気に入ったか! じゃあ、もう一度やってやろうぞ!」
「えっ」
「――よ、っと!」
「えっっ!」
「はははは。ほらほら、たかーーい、たかい、ぐるぐるー!」
「はわわわわ」
「ほれほれ、斜めぐるぐるはどうじゃ」
「ひやぁぁぁ!」

ちょ、ま、目、目がまわあああるうううう。

「――陛下!」
「ははははは!」
「ふぁぁ……」

は、はやく止めてええ……!

しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

過労死して転生したので絶対に働かないと決めたのに、何をしても才能がバレる件

やんやんつけバー
ファンタジー
過労死して異世界転生。今度こそ絶対に働かないと決めたのに、何をやっても才能がバレてしまう——。農村で静かに暮らすはずが、魔力、農業、医療……気づけば誰も放っておかない。チートで穏やか系の異世界スローライフ。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

最安もふもふ三匹に名前をつける変な冒険者ですが、この子たちの力を引き出せるのは私だけです ~精霊偏愛録~

Lihito
ファンタジー
精霊に名前をつける冒険者は、たぶん私だけだ。 うさぎのノル、狐のルゥ、モモンガのピノ。三匹とも最安の契約で、手のひらに乗るサイズ。周りからは「手乗り精霊で何ができる」と笑われている。 でも、この子たちへの聞き方を変えるだけで、返ってくる答えはまるで違う。三匹の情報を重ねれば、上位の精霊一体では見えないものが見える。 上位パーティが三度失敗した大型討伐。私は戦わない。ノルに地中を、ピノに上空を、ルゥに地上を調べさせて、答えを組み上げる。 ——この世界の精霊の使い方、みんな間違ってませんか?

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~

咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」 卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。 しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。 ​「これで好きな料理が作れる!」 ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。 冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!? ​レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。 「君の料理なしでは生きられない」 「一生そばにいてくれ」 と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……? ​一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです! ​美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

追放先で気づいた。この世界の精霊使いは全員、聞き方を間違えている~最安もふもふ白狐と始めた、問いかけの冒険~

Lihito
ファンタジー
精霊と暮らす世界で、ノエルはギルドを追い出された。処理ミスは誰より少ない。でも「やりづらい」の一言で、理由には足りた。 手元に残ったのは、最安で契約した手のひらサイズの白い子狐だけ。言葉はたどたどしいし、力もない。誰が見ても「使えない」と笑う精霊だ。 たどり着いた町では疫病が広がっていた。高額な精霊が三度探して見つからない薬草。ノエルは最弱の白狐と半日で見つけ出す。 力で勝ったんじゃない。聞く範囲を絞り、段階を分け、小さな鼻に合った問いを重ねただけ。 ——なぜこの世界では、誰も精霊への「聞き方」を知らないのか。 その違和感が、ノエルの旅を動かしていく。

処理中です...