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第1部
第95話 それは最高の計画では?
「――サファ」
「おちびちゃん」
あれ? この声――
思わず、きゅっ、と振り返る。
するとそこには――
「ファランさま! ハロルドさま!」
「サファ、王宮激励係の任命、おめでとう」
「サファくんはおちびちゃんなのに、ほんとにすごいね~」
ニコニコのニッコリな王子さまたち……いつのまにここに!
「はわわ、ありがとうっ……ごじゃいますっ!」
あわわ、嬉しいがわぁぁってなって、かんじゃった……。
「サファの話は私の耳にもたくさん入ってきた」
「えっ、僕の話がファランさまのとこにまで!?」
「ああ、こんなに褒められるなんて……とか、失敗になるところが大成功になった、とか」
「僕も、僕もいろいろ聞いたよ~」
「えええ、そんなそんな……」
「なんか楽しくなったーとか、キャリアアップ狙ってみようかな~って言ってる人もいたし~」
「え、すごい。仕事へのモチベが高い」
「もともと王宮で仕事してる人たちはみんな真面目で優秀だからね~」
「ああ、だが、みんながみんな優秀だから、それが当然のように見えていたところはあったな」
「ふぇぇぇぇ……」
なるほど。みんな良いと、良いが普通に見えちゃう現象……たしかにぃ。
前世でも、めちゃ頭のいい学校の生徒は、めちゃ頭いいのが普通だし、めちゃいい会社の社員はめちゃ優秀なの当たり前になっちゃうもんなぁ。
「それを、おちびちゃんがまっさらに見て、わ~って、すご~い、ってなったのが……なんか新鮮で良かったよね~」
「ああ。今回のことで、私たちもサファに大事なことを教わったな」
「はわわわ、そんな……そんな……」
おおおお、おそれ多いぃぃ……。
でも、でも――
「ありがとう、サファ」
「おちびちゃん、ほんとグッジョブだよ~」
「わぁぁ、あ、ありがと、ございますっ……!」
なんか、なんか嬉しい……ぼくぅ、なんかちょっと……ちょっとだけ、ほんのり、役に立ってた……感じ?
ちょっとだけ……ここにいても、いいみたいな……。
えへ、えへへへ……
「今度私も、一緒に職人たちの仕事見学に行ってもいいか?」
「え、ファランさまがっ?」
「ああ、ちょっと……見てみたくなったんだ」
「はいっ! もちろんですっ!」
「あ、それならぼくも行くよ~。まだおちびちゃんが知らない場所もあるだろうし、ぼくが案内してあげる~」
「たしかに……ハロルドは、王宮内をあちこち歩き回ってはいろんな者たちと交流してるらしいからな。その役には適任かもしれない」
「わわ、じゃあじゃあ、3人でいくんですねっ! 楽しみですっ!」
「ああ、そうしよう」
「どこいくか、考えておくね~」
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