1 / 1
希望の導き
しおりを挟む「敵機接近!緊急着陸を行います!」
「3時方向から接近!ぶつかるぞ!」
……こうして…私は…敵の航空隊に蹂躙され、
死んだ…。
だが…何故か目が覚めた。
そこには、見慣れない天井。そして柔らかいベッドに寝ている私だった。
「あれ…死んだんじゃ…」
「やっと起きられましたか、皇太子殿下様、すぐに医者へ連絡を。」
何が何なのかさっぱり分からない。
分からないはずなのだが、何処かでこの様な
話は聞いた事がある…
東洋諸国の宗教…仏教の輪廻転生…
恐らくそれだろうと私は考えて居た時。
「これはこれは…アヴェルチ・ポーレス・
カイザー様のプリンキパス様、良くぞ生きって下さいました。神の大使と共に。」
【プリンキパス:古代ギリシャ語で
皇太子、王子の呼び方。
現ギリシャ語でヴァシロプロと呼ぶ。】
【カイザー:ドイツ語では皇帝を意味する。】
と、部屋の端から声が聞こえた。
恐らく、今の私は戦場で負傷、生き残った。
今までの勘がそう感じた。
そのような事を考えて居ると、横の執事が
「恐らく、馬上から落ちた際に頭を
打っていたので、軽い記憶障害に
なっているのでしょう。」
とりあえず、この時は軽くあしらい、
部屋に1人にさせた、そして1人になった際に自分の部屋を物色した。
すると、何やら私の世界での敵国、
北方同盟国語で、
「ae ñeloh giù u ah æðspö РЁДæðra!!」
最初は、文字が読めなかったが、
前世の記憶を活かし、解読を進める。
すると、これは第2首都の移転を
命令する書状だった。つまり、
無駄足だったのだ。
「Ðæarpö!!(皇太子殿下!)」
「はっ?miporüöa!!(誰だ!)」
思わず、自分でも何を言ったのか
よく分からないが、何故か伝わった。
そして、一瞬の内に、謎の子供から
抱き着かれた。その時、何が起きたのか
分からなかったが、明らかに血縁者か
何かだろうと分かった。
「breo páfi Ñl!!(離せ!)」
「嫌だなぁ…筆頭血縁者にそんな事
言うのは心外だなぁー兄さん」
「やっぱりかっ…」
思った通りだ。とりあえずは、この会話を
済ませて談話室まで行くとしよう。
「それで、私は何故寝ていたんだい?」
「覚えていらっしゃらないのですか…
良いでしょう…ひとまず、先程も申した
通り、戦場で馬上から落ち、負傷した際、
気を失った、という感じです。」
「なるほど…まぁいい…その戦闘では、
どちらが勝利したのかね?」
そう私が聞くと、執事は呆れた様に
「皇太子殿下が倒れた後、臨時指揮官
として、副将の王太子様が指揮、見事に
敵兵4万の内、2万を捕虜とする事に成功。
そして我々の損害は2万5000の内2000も
消費していないかと。」
「なるほど、完勝と言うわけだ。」
この会話で、1つ疑問に思った事がある。
普通、皇太子よりも下で王太子が
居ただろうか。という疑問だ。
それは、後で調べるとしよう。
「とりあえず、下がってくれ。」
そう言うと執事は一礼し、部屋を出た。
それを見た後、自分は力を抜き、
背伸びをした。
「今度、この世界でも見て回るとしよう。」
その後、1ヶ月程この世界について調べたが、
私の世界で言うここは、古代ローマの様な
世界覇権国家、通りで文化が混ざっていると思った。そして、1番興味深いのは、兵士だ。
通常の弓兵や騎兵が、傭兵などではなく、
中世頃で言うオスマン帝国の
スルタン直属精鋭部隊であるイェニチェリや
【イェニチェリ】
14世紀から19世紀の初頭まで存在した
オスマン帝国の常備歩兵軍団で、スプーンを
シンボルにしていたことが知られている。
常備軍団カプクルの中核をなし、火器で
武装した最精鋭であった。トルコ語で
イェニは「新しい」、チェリは「兵隊」
を意味する。
モンゴル軍の弓騎兵装備、
【モンゴル弓騎兵】
移動中の馬上における弓射は両手を必要と
するため、騎手は高度な馬術の技量を要求
され、またそれに対応する馬の訓練も
しなければならないため、必然的に弓騎兵は馬術に優れ鞍(くら)や鐙(あぶみ)などのより進んだ馬具を持つ遊牧民によって構成された。
そしてイングランド王国のロングボウ兵
などがそのままこの国にもあるという事だ。
【ロングボウ】
主にグレートブリテン島のウェールズおよびイングランドで使用された弓の事。
長弓の一種で狩猟、戦争などに用いられ、
名前のとおり長さが4-6フィート(120-180cm)程もある長大なものである。
これを使った戦術として、ダプリン戦術などが挙げられる。(wiki参照)
これを知った時は、思わず
(優遇にも程があるだろう)
と思ってしまった。
そして私は、その弓兵や最新鋭の武器などを生かし、ある夢を掲げた。
それは、この大陸及び混合世界を統一する。
という物だ。そして、これこそ、
私が歴史に名を残す戦争の始まりだ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる