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第三章 修行の日々
第9話 特別戦闘員
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松ノ殿は、かつての相棒に向けて申し訳なさそうに言った。
「すまない。気に食わなくて・・・、つい」
「良い。俺もアイツは気に入らなかった。疑り深いから、少し面倒くさくなってね」
「本当だ。『破壊の制裁』で、少しは良くなるさ。火力を最大にしたから、それなりの痛みはあるだろうし」
「はは」
さっきの案内人の事だ。先ほど神は、自分を神ではないと疑うロボットを消滅させた。何も残ることのない、静かな破壊だった。
「!その子達か。『最後の8人』は」
「!」
ヴァンさんが私達に気がついた。
由紀ちゃんがすぐに前に立ち、軽く礼をしてから言った。
「今日はお忙しい中、招待していただきありがとうございます」
流石、行儀がいい。由紀ちゃんのおばあちゃんは、茶道教室の先生だそうだ。彼女も5歳から7歳までそこに通っていたらしい。食事や人とのコミュニケーションなど、全て礼儀正しいのはそのせいだ。つまり彼女は、知・体・美を兼ね備えた完璧な少女なのだ!と、私が語るのもどうかと思うが。
「やあ。元気そうだね。エアからは聞いているよ」
ヴァンさんは柔和な顔を浮かべる。エアは、松ノ殿の本名である。
「入りたまえ」
部屋の方へ手を伸ばす。失礼します、と断ってから中に入る。
それからソファーに座るように指示された。ただし二人が限界だったので、座る人をじゃんけんで決めた。
春と私が座り、由紀ちゃんと千代ちゃんが後ろに立つ。
「君達に来てもらったのは、僕からお願いがあるからなんだ」
「お願い?」
春が不意に首を傾げた。ここまでなかなか反応しなかったので、ちょっと驚いた。
「ここでも勧誘か?商売好きな奴だ」
松ノ殿が顔をニヤニヤさせながら言う。ああ、もしかして。
「うるさい。言っちゃったじゃねえか」
「つまり、幻魔協会に入ってくれってことですよね」
推察力抜群の由紀ちゃんが、いつものように当てていく。まあ、これは私も判ったんだけど。・・・嫌味では言ってないよ。本当だって!
「ほうら、バレた」
「お前がばらしたんだろ」
尚も二人の間で茶番が繰り広げられている。でも、喧嘩になると思ったらそうでもなかった。それ以上お互い何も言わなかった。
「とにかく。今エアが言ったみたいに、僕のお願いはこの協会に入ってもらうことだ。僕らは全世界の幻魔が平和に過ごせるように、怪魔を倒したり、都市を統治したりしている。君達には怪魔を倒すことを専門とする部署・怪魔完全討伐隊の特別戦闘員になってほしい。もちろん、働き次第で報酬を与える」
そこまで聞いた時、私の耳元で(聞こえるはずのない)小銭が落ちる音がした。
そしてこの素晴らしい会長に聞いていた。
「どのくらいですか!?」
もちろん急だから、みんな驚いた顔をしている。我に返り、胸の奥から恥ずかしさが込上げてくる。
「僕はそうやって、はっきり言えるということはいいと思うよ。言ってごらん」
会長がやはり笑って答える。え、じゃあ・・・。
「報酬って、いくらぐらいですか」
すると隣の由紀ちゃんや、春達が一斉に笑い出した。
「報酬いくらって・・・、早速賞金稼ぎの本能出てんじゃん。笑えるー」
「てかそれ、後でも良くない?今するー?」
「マジ、オモロお」
「確かに今しなくても、どうとでもなるって」
「それに報酬がお金とは限らんやろ」
「うんうん」
いや今しないと!お金だよ?生きる上で必要だよ?ほっとけないじゃん!それ私の出生と関係、無いってば!
「気付いてないし」
千代ちゃんがまじまじと私を見る。
すると今度はもっと激しく笑い転げた。もう私もお金どころではなくなり、そのまま笑い声を発した。
「手柄次第で弾む予定さ。心配しなくていい」
よし。まずはそれでいい。お金はいったん置いておこう。
「ところで・・・。君達はスマホを持っているかい?」
「いいえ」
「持っていません」
一人ずつ首を横に振る。
「まあ、そうだよな。ちょっと待ってくれ」
彼は自分のデスクに向かって歩き、しゃがんで何かを探し始めた。
「あった」
取り出してきたのは、まだ新しくて画面の綺麗なスマートフォンだった。4人に一つ渡してくれる。
「これは会員専用スマホ、通称・Gフォン。起動すると初期設定が始まる」
説明の通りにボタンを押し、起動させる。
そしてそのまま、名前・年齢・誕生日を記入する。すると今度は、部署の選択を要求された。先ほどの討伐隊を入力する。
すべての準備を終えると、スマホの中で声がした。
「初期設定完了です。世界幻魔協会へようこそ。あなたの今の階級は、10級です」
それに合うように、ヴァンさんが補足する。
「この協会には、階級制度がある。これから君達に課す、任務の出来栄えでポイントが増えていく。決まった点数に達すると、階級が上がり、難しい任務に挑戦していくことになるだろう」
つまり上のクラスに上がる連れて、信用度も増えていくしきっと報酬額も増えるだろう。
ふひひひ。ぼろもうけだぜ。
あ。こ、これは・・・。自分のためじゃない!皆のためだ!って言い訳してもだめだね。ごめんなさい。
「でも今の君達の力では、任務をこなすことは出来ない。従って、しばらく君達は修行をすべきだ」
ああ。来たよ。修行ね。
漫画の序盤のお決まりの部分ね。はいはい。
・・・めんどくさ。もう力はだいぶん備わってるんだよ?やんなくても良くない?
「確かに必要かも・・・」
みんなが納得している。ちょ、なに納得してんの?もういいじゃん。
「言っておくけど、きちんと訓練しないと命取りになるぞ」
「!!!!」
・・・結局やんなきゃいけないのか。
「だってさ。加奈」
「えっ」
「今、修行面倒くさいって思ってたでしょ。判るよ」
図星!なんで。なんでいつも私の思考が読み取られるんだ?幻魔になって、頭も良くなったか?
「大丈夫だ。私がたーっぷりしごいてやるからな。覚悟しろよ・・・」
とてつもない威圧を放ちながら松ノ殿が迫って来る。逃げ場がない。もう、どうしようもなかった。
「うう・・・。判りましたよ・・・」
しょうがないなあ・・・。やってやりますか。
「まあ、今日は色々あったし、これで自宅に帰るがよい」
「そうだな。ゆっくり整理してくれ」
有難くそうさせてもらうよ。
「僕とはスマホでつながるようにセットしてある。困ったことがあったら、いつでも連絡してくれ」
本当だ。電話を開くと、一番上に『会長』とある。ここから掛けられるのだ。
「じゃ、君達の活躍に期待する」
「ありがとうございました!」
四人一斉に頭を下げて、会長室を出た。そこからいつものように、肩を並べて帰る。
スマホは四六時中常備していろ、とのことだった。学校に持っていけないと言うと、他人からは見えないと言われた。つまりこれは、幻魔(あとは神)にしか見えないのだという。あまりにも信じがたいので試してみると、幻魔の時は普通に動かせるけど、人間に戻ると影も形もなく視界から消えた。
こうして安心して持ち出せるようになった。
それからいつでも連絡ができるよう、アドレス交換もした。
全てが終わり、皆とも別れた帰り道。ふと、思い立った。
「私の幻魔のお母さんたちは、何してるんだろう」
私達の場合は、必然的に親が四人存在することになる。もう二人は、一体どこで過ごしているのか。私を覚えているだろうか。普通の人間としての親を見たら、どんな反応をするだろう。
「そういえば、私の名前も変わるのかな」
人間の名前は矢代加奈。じゃあ、幻魔は?もしかしたら、後者の方がしっくりくるかも。
「会ってみたいな。もう一組の両親に。会えたら、強くなったってこといっぱい伝えたい」
何故今こんなことを思ったのかは判らない。けれども、ないがしろにすることは出来無かった。
目の前に映る坂を下り切れば、もう家だ。すぐには下らず、前を向いた。
まだ空は青い。さっき言ったように、夏に近づきつつある。制服が汗を吸収できず、濡れている。着替えてくればよかったな。でももうすぐだから我慢しよう。
チリン、チリン。
「!」
自転車のベルを鳴らす音がする。坂を見下ろすと、今用事から帰って来た妹が自転車を駐輪場に入れていた。ロックをかけて鍵を取った時、坂の上の私に気がついた。
「おかえり」
静かに、でも良く通る声で言った。
「姉ちゃんも」
下から返事が届く。
「今行くよ」
「うん」
ゆっくり降りていく途中、また前を向いた。
西の方で太陽が沈もうとしている。その景色は、初めて幻魔の存在を知った時の帰り道と変わっていた。時が変われば、私も変わる。そう実感した。
家に着くと、夏美が玄関で待っていた。今日は母さんが早く帰ってきている。向こうで掃除機の音がする。
その音に負けないように、私達は叫んだ。
「「ただいまー!!!」」
「すまない。気に食わなくて・・・、つい」
「良い。俺もアイツは気に入らなかった。疑り深いから、少し面倒くさくなってね」
「本当だ。『破壊の制裁』で、少しは良くなるさ。火力を最大にしたから、それなりの痛みはあるだろうし」
「はは」
さっきの案内人の事だ。先ほど神は、自分を神ではないと疑うロボットを消滅させた。何も残ることのない、静かな破壊だった。
「!その子達か。『最後の8人』は」
「!」
ヴァンさんが私達に気がついた。
由紀ちゃんがすぐに前に立ち、軽く礼をしてから言った。
「今日はお忙しい中、招待していただきありがとうございます」
流石、行儀がいい。由紀ちゃんのおばあちゃんは、茶道教室の先生だそうだ。彼女も5歳から7歳までそこに通っていたらしい。食事や人とのコミュニケーションなど、全て礼儀正しいのはそのせいだ。つまり彼女は、知・体・美を兼ね備えた完璧な少女なのだ!と、私が語るのもどうかと思うが。
「やあ。元気そうだね。エアからは聞いているよ」
ヴァンさんは柔和な顔を浮かべる。エアは、松ノ殿の本名である。
「入りたまえ」
部屋の方へ手を伸ばす。失礼します、と断ってから中に入る。
それからソファーに座るように指示された。ただし二人が限界だったので、座る人をじゃんけんで決めた。
春と私が座り、由紀ちゃんと千代ちゃんが後ろに立つ。
「君達に来てもらったのは、僕からお願いがあるからなんだ」
「お願い?」
春が不意に首を傾げた。ここまでなかなか反応しなかったので、ちょっと驚いた。
「ここでも勧誘か?商売好きな奴だ」
松ノ殿が顔をニヤニヤさせながら言う。ああ、もしかして。
「うるさい。言っちゃったじゃねえか」
「つまり、幻魔協会に入ってくれってことですよね」
推察力抜群の由紀ちゃんが、いつものように当てていく。まあ、これは私も判ったんだけど。・・・嫌味では言ってないよ。本当だって!
「ほうら、バレた」
「お前がばらしたんだろ」
尚も二人の間で茶番が繰り広げられている。でも、喧嘩になると思ったらそうでもなかった。それ以上お互い何も言わなかった。
「とにかく。今エアが言ったみたいに、僕のお願いはこの協会に入ってもらうことだ。僕らは全世界の幻魔が平和に過ごせるように、怪魔を倒したり、都市を統治したりしている。君達には怪魔を倒すことを専門とする部署・怪魔完全討伐隊の特別戦闘員になってほしい。もちろん、働き次第で報酬を与える」
そこまで聞いた時、私の耳元で(聞こえるはずのない)小銭が落ちる音がした。
そしてこの素晴らしい会長に聞いていた。
「どのくらいですか!?」
もちろん急だから、みんな驚いた顔をしている。我に返り、胸の奥から恥ずかしさが込上げてくる。
「僕はそうやって、はっきり言えるということはいいと思うよ。言ってごらん」
会長がやはり笑って答える。え、じゃあ・・・。
「報酬って、いくらぐらいですか」
すると隣の由紀ちゃんや、春達が一斉に笑い出した。
「報酬いくらって・・・、早速賞金稼ぎの本能出てんじゃん。笑えるー」
「てかそれ、後でも良くない?今するー?」
「マジ、オモロお」
「確かに今しなくても、どうとでもなるって」
「それに報酬がお金とは限らんやろ」
「うんうん」
いや今しないと!お金だよ?生きる上で必要だよ?ほっとけないじゃん!それ私の出生と関係、無いってば!
「気付いてないし」
千代ちゃんがまじまじと私を見る。
すると今度はもっと激しく笑い転げた。もう私もお金どころではなくなり、そのまま笑い声を発した。
「手柄次第で弾む予定さ。心配しなくていい」
よし。まずはそれでいい。お金はいったん置いておこう。
「ところで・・・。君達はスマホを持っているかい?」
「いいえ」
「持っていません」
一人ずつ首を横に振る。
「まあ、そうだよな。ちょっと待ってくれ」
彼は自分のデスクに向かって歩き、しゃがんで何かを探し始めた。
「あった」
取り出してきたのは、まだ新しくて画面の綺麗なスマートフォンだった。4人に一つ渡してくれる。
「これは会員専用スマホ、通称・Gフォン。起動すると初期設定が始まる」
説明の通りにボタンを押し、起動させる。
そしてそのまま、名前・年齢・誕生日を記入する。すると今度は、部署の選択を要求された。先ほどの討伐隊を入力する。
すべての準備を終えると、スマホの中で声がした。
「初期設定完了です。世界幻魔協会へようこそ。あなたの今の階級は、10級です」
それに合うように、ヴァンさんが補足する。
「この協会には、階級制度がある。これから君達に課す、任務の出来栄えでポイントが増えていく。決まった点数に達すると、階級が上がり、難しい任務に挑戦していくことになるだろう」
つまり上のクラスに上がる連れて、信用度も増えていくしきっと報酬額も増えるだろう。
ふひひひ。ぼろもうけだぜ。
あ。こ、これは・・・。自分のためじゃない!皆のためだ!って言い訳してもだめだね。ごめんなさい。
「でも今の君達の力では、任務をこなすことは出来ない。従って、しばらく君達は修行をすべきだ」
ああ。来たよ。修行ね。
漫画の序盤のお決まりの部分ね。はいはい。
・・・めんどくさ。もう力はだいぶん備わってるんだよ?やんなくても良くない?
「確かに必要かも・・・」
みんなが納得している。ちょ、なに納得してんの?もういいじゃん。
「言っておくけど、きちんと訓練しないと命取りになるぞ」
「!!!!」
・・・結局やんなきゃいけないのか。
「だってさ。加奈」
「えっ」
「今、修行面倒くさいって思ってたでしょ。判るよ」
図星!なんで。なんでいつも私の思考が読み取られるんだ?幻魔になって、頭も良くなったか?
「大丈夫だ。私がたーっぷりしごいてやるからな。覚悟しろよ・・・」
とてつもない威圧を放ちながら松ノ殿が迫って来る。逃げ場がない。もう、どうしようもなかった。
「うう・・・。判りましたよ・・・」
しょうがないなあ・・・。やってやりますか。
「まあ、今日は色々あったし、これで自宅に帰るがよい」
「そうだな。ゆっくり整理してくれ」
有難くそうさせてもらうよ。
「僕とはスマホでつながるようにセットしてある。困ったことがあったら、いつでも連絡してくれ」
本当だ。電話を開くと、一番上に『会長』とある。ここから掛けられるのだ。
「じゃ、君達の活躍に期待する」
「ありがとうございました!」
四人一斉に頭を下げて、会長室を出た。そこからいつものように、肩を並べて帰る。
スマホは四六時中常備していろ、とのことだった。学校に持っていけないと言うと、他人からは見えないと言われた。つまりこれは、幻魔(あとは神)にしか見えないのだという。あまりにも信じがたいので試してみると、幻魔の時は普通に動かせるけど、人間に戻ると影も形もなく視界から消えた。
こうして安心して持ち出せるようになった。
それからいつでも連絡ができるよう、アドレス交換もした。
全てが終わり、皆とも別れた帰り道。ふと、思い立った。
「私の幻魔のお母さんたちは、何してるんだろう」
私達の場合は、必然的に親が四人存在することになる。もう二人は、一体どこで過ごしているのか。私を覚えているだろうか。普通の人間としての親を見たら、どんな反応をするだろう。
「そういえば、私の名前も変わるのかな」
人間の名前は矢代加奈。じゃあ、幻魔は?もしかしたら、後者の方がしっくりくるかも。
「会ってみたいな。もう一組の両親に。会えたら、強くなったってこといっぱい伝えたい」
何故今こんなことを思ったのかは判らない。けれども、ないがしろにすることは出来無かった。
目の前に映る坂を下り切れば、もう家だ。すぐには下らず、前を向いた。
まだ空は青い。さっき言ったように、夏に近づきつつある。制服が汗を吸収できず、濡れている。着替えてくればよかったな。でももうすぐだから我慢しよう。
チリン、チリン。
「!」
自転車のベルを鳴らす音がする。坂を見下ろすと、今用事から帰って来た妹が自転車を駐輪場に入れていた。ロックをかけて鍵を取った時、坂の上の私に気がついた。
「おかえり」
静かに、でも良く通る声で言った。
「姉ちゃんも」
下から返事が届く。
「今行くよ」
「うん」
ゆっくり降りていく途中、また前を向いた。
西の方で太陽が沈もうとしている。その景色は、初めて幻魔の存在を知った時の帰り道と変わっていた。時が変われば、私も変わる。そう実感した。
家に着くと、夏美が玄関で待っていた。今日は母さんが早く帰ってきている。向こうで掃除機の音がする。
その音に負けないように、私達は叫んだ。
「「ただいまー!!!」」
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