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地下の部屋
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キヅキと共に、僕は下へと階段を降りていった。長い螺旋階段だった。階段のところどころにランプが置いてあり、その灯りで足元はさほど暗くは無かった。そして降りたその先には、鉄扉があった。押し開けようとしたが、ビクともしない。
「この鉄扉も、さきほどの<心岩>と同じです。開けられて当然と思わないかぎり開かない扉。そのことを認識してください」
キヅキの言うとおり僕は、『開けられて当然』と念じながら扉を押すと、簡単に扉は開いた。
扉を開いたその先は、部屋だった。部屋の壁という壁には本棚があり、無数の本がぎっしりと詰められていた。そしてその部屋の中央には六人がけのテーブル、イスがあり、奥の席にひとり、三十代くらいの男が本を読みながら座っていた。男は僕が扉を開けたのに気付いて、こちらに顔を向けてきた。
「ようこそ、安藤快くん」
その男は、僕の姿を見るなり、僕の名を呼んだ。何故かその男は、僕の名を知っていた。
「なぜ僕の名前を…?」
「知っているよ。妹から聞いて君のことは知っている」
「妹…?」
「はじめましてだな。俺の名前は黒沢シロウ。君の同級生、黒沢アカネの兄だ」
そう、いま目の前にいるその男こそ、ブックカフェ<黄泉なさい>の現店主であり、黒沢アカネの兄だった。
「この鉄扉も、さきほどの<心岩>と同じです。開けられて当然と思わないかぎり開かない扉。そのことを認識してください」
キヅキの言うとおり僕は、『開けられて当然』と念じながら扉を押すと、簡単に扉は開いた。
扉を開いたその先は、部屋だった。部屋の壁という壁には本棚があり、無数の本がぎっしりと詰められていた。そしてその部屋の中央には六人がけのテーブル、イスがあり、奥の席にひとり、三十代くらいの男が本を読みながら座っていた。男は僕が扉を開けたのに気付いて、こちらに顔を向けてきた。
「ようこそ、安藤快くん」
その男は、僕の姿を見るなり、僕の名を呼んだ。何故かその男は、僕の名を知っていた。
「なぜ僕の名前を…?」
「知っているよ。妹から聞いて君のことは知っている」
「妹…?」
「はじめましてだな。俺の名前は黒沢シロウ。君の同級生、黒沢アカネの兄だ」
そう、いま目の前にいるその男こそ、ブックカフェ<黄泉なさい>の現店主であり、黒沢アカネの兄だった。
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