四季の香り

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誕生

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時は明治初期、京の公家の屋敷で天狐の血を引く3つ子が産まれた。しかし、その内の次男と三男は時を巻き戻す力と予知の力を持って産まれた為、新政府の元へと行くこととなったのだ

「いいのか?咲夜」

「ええ、月哉。国には逆らえないもの。せめてこの子達が苦労しないように、天狐の姿になる事はないようにしようかと思うの」

「普通の人と変わらない生活を少なくともおくらせてやりたいのか?」

3つ子の母、咲夜は3つ子の父、月哉の言葉に頷きながらどうか次男の隼人と三男の雪人が出来るだけ幸せな生活をおくれますようにと思っていたのだった
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