異国の女王とガラスの魂

第２章

夢とメディア

「美輝、きっと逃げたよ」
「怪我までさせて」
「許さない」
「顔に怪我を負ったこもいたのに…」
「一回謝罪くらいしなさいよ」
私は思った。換気しろって言ったのは誰だと思っているのだろうか？

「はっ！はぁはぁはぁ」
汗がダラダラと流れている。そこはベット。夢を見ていたようだ。体を起こすと、お母さんは机の上にメモを置いていた。今日は学校ではなく祝日で休みだったことを忘れていた。
『美輝へ
　どこかで住所を特定されたみたいで記者さんが押し寄せてる。普通はありえないから…誰かが情報を書き込んだのかも…対応が大変だから隠れてて』
「…！？」
私はすぐにスマホを開いて
『ガラスを操る』
と検索した。すると、YouTubeがでてきた。
『ガラスを操るように触れただけで窓が粉々に…数人の怪我人…が』
「誰かが投稿した…、、、？」
コメント欄には、私の個人情報や嘘の噂がたくさん書き込まれていた。それは、とてつもなく残酷で嫌なものだったｰｰ。