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一五章 甘えてばかりじゃいられない
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雲ひとつない青空。
そのなかに輝く太陽が強烈な日差しを放ち、地上を焦がしている。道行く人々は噴き出る汗を拭いながら、それぞれの理由で道を歩いている。
時は六月。まだアンドロイドが空想のなかの存在でしかなかった頃なら『梅雨』と呼ばれていた時期。しかし、そんな季節が事実上、失われてからすでに久しい。いまでは六月と言えば立派な夏。七月、八月ともなれば『激夏』と呼ばれる。太陽は容赦なく照りつけて人々の肌を焼き、天気予報では連日『今日の熱中症予報』が流され、人々に熱中症対策を呼びかけている。
学生服を身にまとい、学校への道を急ぐ生徒たちもそれぞれに自前の水筒を用意して時折、なかの水を飲みながらの登校である。ミストつき携帯扇風機で顔や首筋を冷やしながら登校するもの、ファンつきの冷房着を着込んでいるもの、昔ながらの日傘を差しているものなど様々。
とくに日差しや暑さに弱い生徒の場合、レインコートならぬ『サンコート』をまとい、全身をしっかりガードしている。もっとも、
「そこまでして、学校に通うことはないだろう」
と言うことで、夏の間はオンライン授業に切り替える生徒も少なくはない。
学校側としても『熱中症で生徒が死亡!』などということになっては評判に関わるので――なにしろ、少子化が進行する一方のこの時代、どの学校も生き残りを懸けて生徒の奪い合いに必死。評判の悪化は経営に直結するのだ――むしろ、夏の間のオンライン授業を推奨している。
そんななかで律儀に毎日、学校に通っているのは主に部活に励んでいる生徒たち。こればかりはオンライン授業ではこなせない。
そんな生徒たちの群れのなかに野間口優司の姿もあった。
優司は部活に参加しているわけではないが、昔から夏場でも学校に通っている。とくに理由があってのことではない。強いて言えば、夏になって通ってくる生徒数の減った学校は、優司にとっては静かで居心地にいい場所だったのだ。
――なにかと絡んでくる連中もさすがに、おれをいたぶるために激夏の暑さのなかをやってくるほど物好きじゃなかったからな。
と言うわけで夏の間、優司としては静かに過ごせたのだ。
ただ、今年の場合、いままでとは少々、ちがっていた。
「ねえ、ちょっと。例のアンドロイドよ」
嫌悪と反感を隠そうともしない女子のやっかみの声が、優司の耳にも届いてくる。その声だけで相手を睨みつける視線の険しさが簡単に想像できる。そんな声だった。
さきらが海陽高校に入学してから二ヶ月。当然と言うべきか、学校内はいつでもさきらの噂で持ちきりだった。
絶世の美少女で、しかも、アンドロイド。成績はもちろんトップだし、スポーツも万能。世界中の教師が束になってもかなわない圧倒的な学習能力をもつAIと言うことで、教師陣も指導のしようがない。ただ、課題を出しては完璧な回答が返ってくるのをまつだけ。
それだけでも話題になるのは充分だが、さきらの場合、ここに坂口穂の香という存在が加わる。さきらは一年生、穂の香は二年生。当然、クラスも授業も別なわけだが、穂の香は事あるごとに、さきらのクラスを訪れては人前だろうとかまわずにイチャイチャする。
優司は直接、見たわけではないが、ハグはもちろん、キスも平気でやらかすらしい。さすがに、教室内で堂々とそこまでやられては、教師としては注意しないわけにはいかないのだが、
「あれ? 先生は同性愛を差別するんですか?」
「それとも、アンドロイドを差別しているんですか?」
と言われれば、なんとも複雑な表情を浮かべたまま引きさがらざるを得ない。
教師たちの苦言を封じたふたりは、所構わずイチャつきまくる。その様子は男子と、一部の女子の間ではすっかり観光名所化しており、休み時間ともなれば教室の外の廊下は見物客でいっぱいだそうである。
「まだか、まだか」
という期待のオーラが立ちのぼり、それはそれは異様な雰囲気だとか。
とくに、一部の百合ファンからは『てぇてぇの女神』と呼ばれ、涙ながらに崇められているとかいないとか。
そんな状況であるから女子たちのやっかみの声も当然、大きくなる。
「冗談じゃないわよね。機械なんだからいくらでもきれいに作れるの、当たり前じゃない。アンドロイドなんて人間の道具なんだから適当な見た目にしておけばいいのにさ。これ見よがしに絶世の美少女なんかにしちゃって」
「そうよねえ。AIなんて文字通りコンピユータそのものなんだから、勉強だって出来て当たり前だしさ。って言うか、わざわざ学校に来る必要ないじゃない。どんな知識だって、すぐにダウンロードできるんだから」
「ああもう、うらやましいったらないわ。いくらでもきれいに作れて、勉強だってなんの努力もせずに完璧。あたしもアンドロイドに生まれたかったわ」
「大体、態度が悪いわよね。いつも、なんか澄まし返っちゃってさ。『わたしはあなたたちとはちがうのよ』って感じ。アンドロイドならアンドロイドらしく、人間さまを敬えってのよ」
「ほんと、腹立つわあ。できることならシメてやりたいけど……」
このあたりから、女子たちのやっかみの声もトーンダウンしてくる。
「……でも、坂口さんがいつも一緒だから」
「……それが、問題なんだよねえ。あの人、敵にまわしたらこっちがヤバいし」
「坂口さんさえいなかったら、徹底的にイジめてやるのに」
校内トップクラスの人気キャラであり、顔も広い。とくに、体育会系の男子に友人が多い。そんな穂の香を敵にまわす度胸はさしもの嫉妬に燃える女子たちにもないのだった。
というわけで、女子たちのやっかみの声は最後には決まって、やりきれない溜め息にたどり着くのだった。
そんな女子たちの声は連日、優司の耳にも届いている。目立ちたくない一心で、噂話などには近づかないようにしている優司の耳にも届くのだから、どれほど盛んに噂されているかは推して知るべし。もし、穂の香の存在がなかったら、さきらはどんな目に遭っていたことか。
――あいつを女子たちのやっかみから守るために、坂口さんはいつも側にいるのか?
優司はそう思う。
そもそも、穂の香がいつもイチャイチャしているから、その場に展開する百合空間に阻まれて男子生徒がよっていけない。もし、穂の香の存在がなければ、学校中の男子生徒ががさきらのもとに殺到し、その美しすぎる体を狙ったことだろう。
――アンドロイドの瞳を見ると精神が破壊される。
そんな与太話に代表されるアンドロイドに対する不穏な噂がネット上に飛び交う一方で、
「アンドロイドは人間に服従するよう作られているから、強く迫ればなんでもOKする」
という伝説も根強いので。
そんなことになっていれば、女子たちの風当たりははるかに強くなっていただろう。本当に、穂の香の存在なしでは、さきらはどんな目に遭わされていたかわからない。
――でも。
と、優司は思う。
――坂口さんに守られているのは、あいつだけじゃないよな。おれもそうだ。
拳をギュッと握りしめながらそう思う。
優司自身、穂の香が『優司の彼女』を公言しているからこそ、イジメの標的にされずにすむ。せいぜい、陰口をたたかれる程度ですんでいるのだ。これで、穂の香がいなかったら確実にイジメの標的にされている。
実際、中学時代はそうだった。なにしろ『殺人犯の息子』として『なにをしてもかまわない存在』という社会的なコンセンサスが得られている身。優司に対しては誰も遠慮などしなかったし、教師たちもなにひとつ口出ししようとはしなかった。
――仕方がない。
ずっと、そう思ってきた。
――おれは殺人犯の息子なんだ。なにを言われても仕方がない。
そう思い、イジメも受け入れてきた。
高校に入ってもそれがずっとつづくのだろう。そう思っていた。それが、坂口穂の香という存在によって一変した。誰にもイジメられることなく平穏な高校生活を送れるようになったのだ。
――だけど。
優司はさらに思う。
――これじゃ、まるで親子だよ。おれはいったい、どれだけ坂口さんに助けられているんだ。それなのに、おれはお礼ひとつ言ったこともないし、お返しをしたこともない。
一方的にお世話されて、守られているだけ。
穂の香のことを堂々と『おれの彼女』と言えないのも当たり前だ。優司の方が『彼氏』の名にふさわしい存在ではなかったのだから。
――このままじゃいけない。
拳を握りしめたまま優司は思う。
――いつまでも坂口さんに甘えるだけの関係じゃあ、いつか愛想を尽かされる。そうなる前に、坂口さんにふさわしい人間にならないと。
優司はそう思い、顔をまっすぐにあげて学校への道を歩いて行ったのだった。
そのなかに輝く太陽が強烈な日差しを放ち、地上を焦がしている。道行く人々は噴き出る汗を拭いながら、それぞれの理由で道を歩いている。
時は六月。まだアンドロイドが空想のなかの存在でしかなかった頃なら『梅雨』と呼ばれていた時期。しかし、そんな季節が事実上、失われてからすでに久しい。いまでは六月と言えば立派な夏。七月、八月ともなれば『激夏』と呼ばれる。太陽は容赦なく照りつけて人々の肌を焼き、天気予報では連日『今日の熱中症予報』が流され、人々に熱中症対策を呼びかけている。
学生服を身にまとい、学校への道を急ぐ生徒たちもそれぞれに自前の水筒を用意して時折、なかの水を飲みながらの登校である。ミストつき携帯扇風機で顔や首筋を冷やしながら登校するもの、ファンつきの冷房着を着込んでいるもの、昔ながらの日傘を差しているものなど様々。
とくに日差しや暑さに弱い生徒の場合、レインコートならぬ『サンコート』をまとい、全身をしっかりガードしている。もっとも、
「そこまでして、学校に通うことはないだろう」
と言うことで、夏の間はオンライン授業に切り替える生徒も少なくはない。
学校側としても『熱中症で生徒が死亡!』などということになっては評判に関わるので――なにしろ、少子化が進行する一方のこの時代、どの学校も生き残りを懸けて生徒の奪い合いに必死。評判の悪化は経営に直結するのだ――むしろ、夏の間のオンライン授業を推奨している。
そんななかで律儀に毎日、学校に通っているのは主に部活に励んでいる生徒たち。こればかりはオンライン授業ではこなせない。
そんな生徒たちの群れのなかに野間口優司の姿もあった。
優司は部活に参加しているわけではないが、昔から夏場でも学校に通っている。とくに理由があってのことではない。強いて言えば、夏になって通ってくる生徒数の減った学校は、優司にとっては静かで居心地にいい場所だったのだ。
――なにかと絡んでくる連中もさすがに、おれをいたぶるために激夏の暑さのなかをやってくるほど物好きじゃなかったからな。
と言うわけで夏の間、優司としては静かに過ごせたのだ。
ただ、今年の場合、いままでとは少々、ちがっていた。
「ねえ、ちょっと。例のアンドロイドよ」
嫌悪と反感を隠そうともしない女子のやっかみの声が、優司の耳にも届いてくる。その声だけで相手を睨みつける視線の険しさが簡単に想像できる。そんな声だった。
さきらが海陽高校に入学してから二ヶ月。当然と言うべきか、学校内はいつでもさきらの噂で持ちきりだった。
絶世の美少女で、しかも、アンドロイド。成績はもちろんトップだし、スポーツも万能。世界中の教師が束になってもかなわない圧倒的な学習能力をもつAIと言うことで、教師陣も指導のしようがない。ただ、課題を出しては完璧な回答が返ってくるのをまつだけ。
それだけでも話題になるのは充分だが、さきらの場合、ここに坂口穂の香という存在が加わる。さきらは一年生、穂の香は二年生。当然、クラスも授業も別なわけだが、穂の香は事あるごとに、さきらのクラスを訪れては人前だろうとかまわずにイチャイチャする。
優司は直接、見たわけではないが、ハグはもちろん、キスも平気でやらかすらしい。さすがに、教室内で堂々とそこまでやられては、教師としては注意しないわけにはいかないのだが、
「あれ? 先生は同性愛を差別するんですか?」
「それとも、アンドロイドを差別しているんですか?」
と言われれば、なんとも複雑な表情を浮かべたまま引きさがらざるを得ない。
教師たちの苦言を封じたふたりは、所構わずイチャつきまくる。その様子は男子と、一部の女子の間ではすっかり観光名所化しており、休み時間ともなれば教室の外の廊下は見物客でいっぱいだそうである。
「まだか、まだか」
という期待のオーラが立ちのぼり、それはそれは異様な雰囲気だとか。
とくに、一部の百合ファンからは『てぇてぇの女神』と呼ばれ、涙ながらに崇められているとかいないとか。
そんな状況であるから女子たちのやっかみの声も当然、大きくなる。
「冗談じゃないわよね。機械なんだからいくらでもきれいに作れるの、当たり前じゃない。アンドロイドなんて人間の道具なんだから適当な見た目にしておけばいいのにさ。これ見よがしに絶世の美少女なんかにしちゃって」
「そうよねえ。AIなんて文字通りコンピユータそのものなんだから、勉強だって出来て当たり前だしさ。って言うか、わざわざ学校に来る必要ないじゃない。どんな知識だって、すぐにダウンロードできるんだから」
「ああもう、うらやましいったらないわ。いくらでもきれいに作れて、勉強だってなんの努力もせずに完璧。あたしもアンドロイドに生まれたかったわ」
「大体、態度が悪いわよね。いつも、なんか澄まし返っちゃってさ。『わたしはあなたたちとはちがうのよ』って感じ。アンドロイドならアンドロイドらしく、人間さまを敬えってのよ」
「ほんと、腹立つわあ。できることならシメてやりたいけど……」
このあたりから、女子たちのやっかみの声もトーンダウンしてくる。
「……でも、坂口さんがいつも一緒だから」
「……それが、問題なんだよねえ。あの人、敵にまわしたらこっちがヤバいし」
「坂口さんさえいなかったら、徹底的にイジめてやるのに」
校内トップクラスの人気キャラであり、顔も広い。とくに、体育会系の男子に友人が多い。そんな穂の香を敵にまわす度胸はさしもの嫉妬に燃える女子たちにもないのだった。
というわけで、女子たちのやっかみの声は最後には決まって、やりきれない溜め息にたどり着くのだった。
そんな女子たちの声は連日、優司の耳にも届いている。目立ちたくない一心で、噂話などには近づかないようにしている優司の耳にも届くのだから、どれほど盛んに噂されているかは推して知るべし。もし、穂の香の存在がなかったら、さきらはどんな目に遭っていたことか。
――あいつを女子たちのやっかみから守るために、坂口さんはいつも側にいるのか?
優司はそう思う。
そもそも、穂の香がいつもイチャイチャしているから、その場に展開する百合空間に阻まれて男子生徒がよっていけない。もし、穂の香の存在がなければ、学校中の男子生徒ががさきらのもとに殺到し、その美しすぎる体を狙ったことだろう。
――アンドロイドの瞳を見ると精神が破壊される。
そんな与太話に代表されるアンドロイドに対する不穏な噂がネット上に飛び交う一方で、
「アンドロイドは人間に服従するよう作られているから、強く迫ればなんでもOKする」
という伝説も根強いので。
そんなことになっていれば、女子たちの風当たりははるかに強くなっていただろう。本当に、穂の香の存在なしでは、さきらはどんな目に遭わされていたかわからない。
――でも。
と、優司は思う。
――坂口さんに守られているのは、あいつだけじゃないよな。おれもそうだ。
拳をギュッと握りしめながらそう思う。
優司自身、穂の香が『優司の彼女』を公言しているからこそ、イジメの標的にされずにすむ。せいぜい、陰口をたたかれる程度ですんでいるのだ。これで、穂の香がいなかったら確実にイジメの標的にされている。
実際、中学時代はそうだった。なにしろ『殺人犯の息子』として『なにをしてもかまわない存在』という社会的なコンセンサスが得られている身。優司に対しては誰も遠慮などしなかったし、教師たちもなにひとつ口出ししようとはしなかった。
――仕方がない。
ずっと、そう思ってきた。
――おれは殺人犯の息子なんだ。なにを言われても仕方がない。
そう思い、イジメも受け入れてきた。
高校に入ってもそれがずっとつづくのだろう。そう思っていた。それが、坂口穂の香という存在によって一変した。誰にもイジメられることなく平穏な高校生活を送れるようになったのだ。
――だけど。
優司はさらに思う。
――これじゃ、まるで親子だよ。おれはいったい、どれだけ坂口さんに助けられているんだ。それなのに、おれはお礼ひとつ言ったこともないし、お返しをしたこともない。
一方的にお世話されて、守られているだけ。
穂の香のことを堂々と『おれの彼女』と言えないのも当たり前だ。優司の方が『彼氏』の名にふさわしい存在ではなかったのだから。
――このままじゃいけない。
拳を握りしめたまま優司は思う。
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