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第四話 海の王者だ、リヴァイアサン!
リヴァさん登場
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「これが、リヴァイアサンですか」
どこか、拍子抜けしたようなカティの声がした。
釣りあげたリヴァイアサンを陸に引っ張りあげ、つくづくと見下ろしている。
さすがに大きい。三〇メートル以上は優にある。漆黒の巨体は最上級のダイヤのようで、それだけで宝石としての価値がありそう。けれど――。
「なんだか、あたしの知っているクジラとちがいます」
カティは露骨に違和感を含ませながら言った。
たしかに、リヴァイアサンの外見は一般的な『クジラ』のイメージとはちがう。
まず、頭が小さい。口は細く、長く、伸びている。首も長ければ、胴も長い。『クジラ』と聞いて思い浮かべるドッシリしたイメージはなく、むしろ、細長い印象。
すっかり体の出来上がった横綱と、まだ体が出来ていなくて腹も出ていない幕下力士のちがい、とでも言えばわかりやすいだろうか。
なるほど、これならウミヘビとまちがえるのも無理はない。
そう思わせる姿だった。
「こやつは、いまの世界に唯一、残ったムカシクジラだからな」と、フェンリル。
「ムカシクジラ? なんです、それ?」
「その名の通り、昔風のクジラなのじゃ」
幼女の姿に戻ったフェニックスが言った。
「よく見るのじゃ。すっかり小さくなっているが、こやつにはまだ後ろ足があるのじゃじゃ」
「あ、本当です。小さなヒレみたいになっていますけど、後ろ足がありますね」
「じゃじゃ。つまり、こやつは、陸を歩いていた時代の名残を残した古いタイプのクジラなのじゃ。そなたの知るドッシリしたクジラは、こやつの種族から進化したのじゃじゃ」
「そして、いまではムカシクジラの最後の生き残りとなったわけだがな」
フェンリルもそう付け加えた。
「かわいそう。リヴァイアサンさんはこの世界の写楽くんだったんですね」
涙ぐみながらそう語るカティの言葉に――。
フェニックスとフェンリルは顔を見合わせた。
「写楽? 誰のことなのじゃ、いったい?」
「知らぬ」
「ところで……」と、カティ。
「リヴァイアサンさん、さっきから全然、動きません。まさか、死んじゃったんでしょうか?」
「安心せい。こんなことで死ぬような柔なやつではないのじゃじゃ」
「かつての、陸と海の大会戦では我の暗黒冷気にさえ耐えたやつだ。殺しても死ぬようなタマではない。釣りあげられたのと、陸にあげられショックで気を失っているだけだ」
「ああ、よかった」
カティは心の底から安堵した様子で胸をなで下ろした。
「死なれちゃったら、おっぱい搾れません。チーズが作れなくなっちゃいます」
「いや、たしかに、それが目的なのだが……」
「少しは、相手のことも心配してやってほしいのじゃじゃ」
フェンリルとフェニックスは口々に言ったが、カティはもちろん聞いていない。『ふんぬ!』と言わんばかりの表情で腕まくりする。
「気絶しているならちょうどいいです。いまのうちにおっぱい、搾っちゃいましょう」
そう言ってリヴァイアサンの巨大な乳を搾りはじめる。さすがに大きいだけあって一搾りごとにジャージャーとものすごい音と勢いで黄色い乳が流れ出す。
「すごいです! こんなに黄色みの強いおっぱい、はじめて見ました。さすが、海獣類のおっぱいは脂肪分が多いですね。これはさぞかし濃厚なチーズが作れることでしょう。楽しみです」
カティは言いながら乳搾りをつづける。その両手は包帯でグルグル巻きにされている。真っ白だった包帯は血がにじみ、すでに赤一色。
本来であれば傷の痛みに耐えかね、苦悶の表情を浮かべて転げまわっている。
それぐらいの深さの傷なのだ。
しかし、カティは痛みにも気付かず乳を搾りつづける。カティのチーズ愛の前には傷の痛みなどなんの意味もない。
その姿を見て、フェニックスとフェンリルは会話を交わす。
「あれは良いのかじゃじゃ? 気絶している相手の乳を勝手に搾っておるのじゃ」
「人の世であれば犯罪であろうな」
「人ではないから良いのかじゃじゃ?」
「その『人ではない』とは、どちらのことを指しているのだ?」
「………」
両者の会話を尻目に、カティが明るい笑顔で言った。
「さあ、これでいいでしょう。さっそくチーズ作りです」
カティはたっぷり搾ったリヴァイアサンの乳を携帯農場の加工場に持ち込んだ。
「これだけ脂肪分の多い、濃厚なおっぱいです。フレッシュチーズよりもじっくり熟成させたハードタイプの方が似合うでしょうね」
カティは嬉々としてチーズ作りに取りかかる。
携帯農場の加工場には魔法の熟成室もある。そこに入れておけば一分で一年分の熟成が進む。一瞬のうちに濃厚な味わいの熟成チーズを味わえるのだ。
「さあ、さっそく食べてみましょう」
カティが熟成室からチーズを取り出した。三人は三者三様に食べはじめた。その途端、
「おおっ……!」
フェンリルが叫んだ。
「こ、これは……なんという脂肪分の多さ」
「こ、これは……さすがにキツいのじゃ。コクを通り越してくどいのじゃじゃ」
「う~ん。さすが、海獣類のおっぱいは癖が強いですね。このままでは厳しいです」
「これは、さすがに失敗なのではないのかじゃじゃ?」
「そんなことはありません! たしかに癖はありますが、陸生哺乳類のチーズからは得られない濃厚な旨味もあります。この旨味にはハチミツが合うはずです! ハチミツをかけて、フルーツを添えていただきましょう」
カティはそう言うとさっそく用意をはじめた。
チーズをサイコロ状にカットして、ワイングラスに入れて、辺り一面に数種類のフルーツを散らす。その上からたっぷりと、ローズマリーのハチミツをかける。
オシャレな銀の小皿に数種類のジャムを入れて、銀の匙を用意して。口直しのクルミに、もちろん、濃厚なチーズに合う上質のワインは欠かせない。
「さあ、召しあがれ!」
カティはとびきりの笑顔でそう言うと、両手を大きく開いて旅の仲間に勧めた。
フェンリルとフェニックスは勧められるままにハチミツのたっぷりかかったチーズをつまむと、好みのジャムをつけて口に放り込んだ。すると――。
「おおっ!」
両者の目が丸くなった。
「これはうまい。薫り高いハチミツがチーズの癖を消し、旨味のみを引き出している。さらに、一面にちりばめられた数々のフルーツが多すぎる脂肪分のくどさを中和し、程よい酸味を加えている」
「ジャムとの相性もバッチリなのじゃ。イチゴ、リンゴ、ブルーベリー……合わせるジャムによって異なる風味が生まれ、まさに千変万化の味を楽しめるのじゃ」
「はい、素晴らしいです。海獣類ならではの、この濃厚な旨味。ワインが進みます」
「おいしそう~、リヴァさんも欲しいなあ」
どこか、拍子抜けしたようなカティの声がした。
釣りあげたリヴァイアサンを陸に引っ張りあげ、つくづくと見下ろしている。
さすがに大きい。三〇メートル以上は優にある。漆黒の巨体は最上級のダイヤのようで、それだけで宝石としての価値がありそう。けれど――。
「なんだか、あたしの知っているクジラとちがいます」
カティは露骨に違和感を含ませながら言った。
たしかに、リヴァイアサンの外見は一般的な『クジラ』のイメージとはちがう。
まず、頭が小さい。口は細く、長く、伸びている。首も長ければ、胴も長い。『クジラ』と聞いて思い浮かべるドッシリしたイメージはなく、むしろ、細長い印象。
すっかり体の出来上がった横綱と、まだ体が出来ていなくて腹も出ていない幕下力士のちがい、とでも言えばわかりやすいだろうか。
なるほど、これならウミヘビとまちがえるのも無理はない。
そう思わせる姿だった。
「こやつは、いまの世界に唯一、残ったムカシクジラだからな」と、フェンリル。
「ムカシクジラ? なんです、それ?」
「その名の通り、昔風のクジラなのじゃ」
幼女の姿に戻ったフェニックスが言った。
「よく見るのじゃ。すっかり小さくなっているが、こやつにはまだ後ろ足があるのじゃじゃ」
「あ、本当です。小さなヒレみたいになっていますけど、後ろ足がありますね」
「じゃじゃ。つまり、こやつは、陸を歩いていた時代の名残を残した古いタイプのクジラなのじゃ。そなたの知るドッシリしたクジラは、こやつの種族から進化したのじゃじゃ」
「そして、いまではムカシクジラの最後の生き残りとなったわけだがな」
フェンリルもそう付け加えた。
「かわいそう。リヴァイアサンさんはこの世界の写楽くんだったんですね」
涙ぐみながらそう語るカティの言葉に――。
フェニックスとフェンリルは顔を見合わせた。
「写楽? 誰のことなのじゃ、いったい?」
「知らぬ」
「ところで……」と、カティ。
「リヴァイアサンさん、さっきから全然、動きません。まさか、死んじゃったんでしょうか?」
「安心せい。こんなことで死ぬような柔なやつではないのじゃじゃ」
「かつての、陸と海の大会戦では我の暗黒冷気にさえ耐えたやつだ。殺しても死ぬようなタマではない。釣りあげられたのと、陸にあげられショックで気を失っているだけだ」
「ああ、よかった」
カティは心の底から安堵した様子で胸をなで下ろした。
「死なれちゃったら、おっぱい搾れません。チーズが作れなくなっちゃいます」
「いや、たしかに、それが目的なのだが……」
「少しは、相手のことも心配してやってほしいのじゃじゃ」
フェンリルとフェニックスは口々に言ったが、カティはもちろん聞いていない。『ふんぬ!』と言わんばかりの表情で腕まくりする。
「気絶しているならちょうどいいです。いまのうちにおっぱい、搾っちゃいましょう」
そう言ってリヴァイアサンの巨大な乳を搾りはじめる。さすがに大きいだけあって一搾りごとにジャージャーとものすごい音と勢いで黄色い乳が流れ出す。
「すごいです! こんなに黄色みの強いおっぱい、はじめて見ました。さすが、海獣類のおっぱいは脂肪分が多いですね。これはさぞかし濃厚なチーズが作れることでしょう。楽しみです」
カティは言いながら乳搾りをつづける。その両手は包帯でグルグル巻きにされている。真っ白だった包帯は血がにじみ、すでに赤一色。
本来であれば傷の痛みに耐えかね、苦悶の表情を浮かべて転げまわっている。
それぐらいの深さの傷なのだ。
しかし、カティは痛みにも気付かず乳を搾りつづける。カティのチーズ愛の前には傷の痛みなどなんの意味もない。
その姿を見て、フェニックスとフェンリルは会話を交わす。
「あれは良いのかじゃじゃ? 気絶している相手の乳を勝手に搾っておるのじゃ」
「人の世であれば犯罪であろうな」
「人ではないから良いのかじゃじゃ?」
「その『人ではない』とは、どちらのことを指しているのだ?」
「………」
両者の会話を尻目に、カティが明るい笑顔で言った。
「さあ、これでいいでしょう。さっそくチーズ作りです」
カティはたっぷり搾ったリヴァイアサンの乳を携帯農場の加工場に持ち込んだ。
「これだけ脂肪分の多い、濃厚なおっぱいです。フレッシュチーズよりもじっくり熟成させたハードタイプの方が似合うでしょうね」
カティは嬉々としてチーズ作りに取りかかる。
携帯農場の加工場には魔法の熟成室もある。そこに入れておけば一分で一年分の熟成が進む。一瞬のうちに濃厚な味わいの熟成チーズを味わえるのだ。
「さあ、さっそく食べてみましょう」
カティが熟成室からチーズを取り出した。三人は三者三様に食べはじめた。その途端、
「おおっ……!」
フェンリルが叫んだ。
「こ、これは……なんという脂肪分の多さ」
「こ、これは……さすがにキツいのじゃ。コクを通り越してくどいのじゃじゃ」
「う~ん。さすが、海獣類のおっぱいは癖が強いですね。このままでは厳しいです」
「これは、さすがに失敗なのではないのかじゃじゃ?」
「そんなことはありません! たしかに癖はありますが、陸生哺乳類のチーズからは得られない濃厚な旨味もあります。この旨味にはハチミツが合うはずです! ハチミツをかけて、フルーツを添えていただきましょう」
カティはそう言うとさっそく用意をはじめた。
チーズをサイコロ状にカットして、ワイングラスに入れて、辺り一面に数種類のフルーツを散らす。その上からたっぷりと、ローズマリーのハチミツをかける。
オシャレな銀の小皿に数種類のジャムを入れて、銀の匙を用意して。口直しのクルミに、もちろん、濃厚なチーズに合う上質のワインは欠かせない。
「さあ、召しあがれ!」
カティはとびきりの笑顔でそう言うと、両手を大きく開いて旅の仲間に勧めた。
フェンリルとフェニックスは勧められるままにハチミツのたっぷりかかったチーズをつまむと、好みのジャムをつけて口に放り込んだ。すると――。
「おおっ!」
両者の目が丸くなった。
「これはうまい。薫り高いハチミツがチーズの癖を消し、旨味のみを引き出している。さらに、一面にちりばめられた数々のフルーツが多すぎる脂肪分のくどさを中和し、程よい酸味を加えている」
「ジャムとの相性もバッチリなのじゃ。イチゴ、リンゴ、ブルーベリー……合わせるジャムによって異なる風味が生まれ、まさに千変万化の味を楽しめるのじゃ」
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